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転生したら太子だったんだが、なぜか後宮が私と息子の禁忌の恋に沸き立っている  作者: zhaozhao


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第14話 陛下を貴妃様に会わせるな!後宮総出で恋の邪魔をします

知らせが後宮に届いた瞬間。


後宮中が、一気に騒然となった。


「陛下が今夜、蘇貴妃様のところへ?」


「どうしましょう?」


「陛下に真相を知られては駄目です!」


「いや、絶対にこの二人を……」


そこまで言ったところで。


妃嬪たちは、示し合わせたように一斉に口を閉ざした。


互いに顔を見合わせる。


そして、何事もなかったかのように言い直した。


「……皇家の面目を守らなければなりません」


「そうです」


「皇家の面目を、です」


だが。


誰もが心の中では、別の言葉を叫んでいた。


――尊い。


本当に、尊すぎる。


そんなわけで。


前代未聞の『皇帝陛下と蘇貴妃を絶対に会わせない作戦』が、密かに始動した。


皇帝が御書房を出た、その直後。


正面から、太后付きの老嬤嬤が歩いてきた。


「陛下、お待ちくださいませ」


皇帝は足を止めた。


眉間にわずかに皺を寄せる。


「何事だ?」


嬤嬤は恭しく頭を下げた。


「太后様より、陛下にお渡しするよう仰せつかりました」


そう言って、両手で分厚い書物を差し出す。


皇帝は何気なく表紙に目を落とした。


そこには、堂々たる文字でこう書かれていた。


『皇家子嗣育成指南』


皇帝:「……」


しばし沈黙。


そして、ゆっくりと顔を上げる。


「……どういう意味だ?」


嬤嬤は至って真剣な顔で答えた。


「太后様がおっしゃるには――」


「陛下が皇子をお望みならば」


「まずは、皇子を育てる方法を学ぶべきだそうでございます」


皇帝:「……」


朕はただ、蘇貴妃に会いに行くだけなのだが。


なぜその前に、子育ての講義を受けねばならぬ?


半刻後。


皇帝はようやく嬤嬤から解放された。


そして御花園へ足を踏み入れた、その瞬間。


またしても、誰かが待ち構えていた。


淑妃だった。


手には食籠。


顔には満面の笑み。


「陛下」


「まあ、奇遇ですわね」


皇帝は淑妃を見た。


無表情だった。


――全然、奇遇ではない。


どう見ても、ここで朕を待ち伏せしていただろう。


淑妃は何食わぬ顔で食籠を開けた。


「臣妾、最近新しい料理を覚えましたの」


「ぜひ陛下に召し上がっていただきたくて」


皇帝は中身を一瞥した。


「名は?」


淑妃は意味ありげに微笑んだ。


「『夫婦肺片』ですわ」


皇帝:「……」


なるほど。


この名前。


絶対に何か企んでいるな。


「朕は腹が減っていない」


「では、臣妾がお散歩のお供をいたしましょうか?」


「必要ない」


「それなら……」


淑妃は一歩近づいた。


「臣妾と、夫婦の情について語り合いませんか?」


皇帝の足が、ぴたりと止まった。


ゆっくりと振り返る。


淑妃:「……」


その瞬間。


彼女は悟った。


――しまった。


今のは、言ってはいけないことだった。


次の瞬間。


皇帝は何も言わず、くるりと踵を返した。


そのまま、足早に立ち去っていった。


淑妃はその背中を見送りながら、ぽつりと呟く。


「……やっぱり、今日の陛下は絶対におかしいわ」


そして彼女は知らなかった。


この日、後宮中の妃嬪たちが密かに結成した『蘇貴妃保護同盟』が、皇帝の行く先々に次々と刺客……ではなく、妨害工作員を送り込んでいたことを。


ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます!


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「この先どうなるの?」と思った方は、ぜひコメントで感想を教えてください!


皆さんの応援が、続きを書く一番の力になります。

次の話もぜひ楽しみにしていてくださいね!


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