Lv49 魔法使いの決意
【それじゃあ!三日月海岸目指して!】
「あーそのことなんだが……」
「なんだ?我らは魔王討伐の旅へ出るんじゃないのか?」
「ゴーレム、まずはその、
目の前にある瓦礫を片付けてくれ」
「?。わかった。それと、
我の名はゴーレムではない、レングァーレムだ。」
そう言って、ゴーレムは瓦礫を片付けた。
ゴーレムは大きく右腕を上げると、豪快に振り下ろした。
すると、瓦礫は凄い勢いで解体されていく。
その光景を横目に、クームの隣に座った。
「それで本題なんだが、クーム」
【?】
「俺さっき大使館で母上の魂?と出会ったんだ」
【え!?】
「色々話をした。
……俺なんか誤解してたよ、母上のこと。
聖魔街会長の重圧で頭がいっぱいになってたって」
【そう、なんだ】
「母上は亡くなって、兄貴は行方不明。
俺に絡みついていた使命みたいなものは、
綺麗さっぱり解き放たれたってわけだ」
【うん】
「そう思ったんだが、逆に俺は、
俺にしか出来ない“使命”を思いついた」
【フードにしか出来ない使命?】
「魔王討伐と“聖魔街の復興”だ!」
【聖魔街を復興!?】
「ああそうだ!俺が初代会長となって、聖魔街を復興する!」
【そんなことできるの!?】
「できるかできないかじゃない。
これは母上が俺に託した使命みたいなものだ。
頼まれてはいないが、
ここは三大都市の一つで魔法使いの聖地だった。
復興させることは大いに意味があるだろうよ」
【……】
「全部俺のワガママだ……。
砂漠化して、瓦礫にまみれた聖魔街の復興をするのは、
容易なことじゃない。
それでも……。
クーム、聖魔街復興を手伝ってくれないか……?」
【……】
「正直、魔王を討伐するのは敵討ちだけじゃない。
報奨金があれば、この街の復興は確実になる。
頼む、協力して……くれないか……?」
【……何を言ってるの!】
「ハハ、やっぱりダメか……」
【仲間の頼みを断る勇者がどこにいるの!(`・ω・´)】
「クーム……!」
【みんなで聖魔街を復興しよーう!】
別に頼まれたわけでもない、俺に使命はもうない。
それでも、俺は聖魔街を復興したい。
ただその一心で、俺は決意した。
「……?。瓦礫片付け終わったぞ?」
一方、まだ何も知らずに瓦礫を片付け終えたレングァーレムは、
首を傾げていた。




