脱出
「こんなことしてる場合じゃねぇな。すぐにアイテム回収しなくちゃな」
でも、これだけの大きさだと解体するのも大変だし、かといってちゃんと処理しないとアイテムの価値が下がっちゃうしな。
どーしたもんかな。
とりあえず俺は取得できて、かつ、今使えるスキルがないかをスキルパネルを開いて確認してみる。
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《処理》
このスキルを使うことで、モンスターの処理をすることができる。
血抜きや解体、毛皮の採取など、なんでもござれの万能スキル。
消費スキルポイント:10
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いやいや、便利すぎるかよ。
しかもこれだけのことができてスキルポイントたったの10なんて、太っ腹すぎるでしょ。
俺はスキルポイントを消費して《処理》を手に入れる。
《スキル《処理》を手に入れました》
「よーし、となりゃさっそく《処理》っと」
《処理実行中、あと数秒お待ちください》
雪クマの体が光り始める。
《処理完了。取得したアイテムは以下の通りです》
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雪クマの肉 × 3
雪クマの毛皮 × 2
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そしてアイテムが目の前に現れる。
「すっげぇ、雪クマの肉は…、一個当たり一万ッ?で、毛皮は…、2万かよ」
「これだけで7万もいったのか。なんかスライムばっかり倒してた今までの俺があほらしく思えてくるな」
アイテム袋にアイテムを入れて
「さてと、じゃぁもどりますか」
とはいうもののここが何階層なのか、そしてどういう構造になっているのかがわからないからどうすればいいのか思いつかない。
「そういえば、雪オオカミたちは…、どこ行ったんだ?」
俺は、一緒に落ちてきた雪オオカミたちのことをふと思いだす。
「雪クマと戦ってる間にどっかに逃げちまったのかな?」
ん?まてよ。
だったら雪オオカミが逃げた場所を探せば、俺もここから抜け出せるんじゃない?
「とりあえず、オオカミたちの足跡でも探しつつ、上階層に上がれる階段とか坂とかも探すか」
雪オオカミが逃げた方向はうっすら覚えていたからそちらの方に向かってみる。
「やっぱり、こういう時には《追跡》だとか《暗視》とかはほんと使いやすいよな」
少し前までパーティを組んでもぐっていた時を思い出していた。
やっぱり、“仲間”が欲しいな。
足りない部分を補えるような、そして信頼しあえるようなそんな仲間が。
そんなこと考えながら歩いていると
ひゅぅぅ。
と風の流れる音を聞こえ、髪が少しだけなびく。
「風が吹き込んでる?ってことは、どこかに出口があるってことか?」
指先を軽く舐めて風にさらしてみる。
指先に風があたって冷たく感じる。
「ということは、あっちの方から風が吹き込んでるのか」
突破口が見えてきた嬉しさから思わず走り出してしまう。
風上に行けば何かしらの逃げ道があるはずだからだ。
「おおっ。オオカミたちの足跡まであるじゃん」
そこには、オオカミたちの足跡があった。
「じゃぁ、道はこっちであってるってことだな」
そのまままっすぐ進むと、上階へと続く坂を見つけることができた。
しかも、オオカミの足跡に従っていくうちになんとか二階層まで戻ることができた。
いままで登ってきた感覚からすると、雪クマがいた場所は4階層ぐらいだろう。
運悪くそれよりも下の場所に落ちていたらなんて考えると寒気がしてくる。
でも、なんだかんだ、ダンジョンの入り口まで戻ってくることができた。
「ダンジョンを攻略できたってわけじゃないけど…。俺にとって意味のある探索になったな。」
「ありがとう、淡雪ダンジョン」
俺は淡雪ダンジョンにこう別れを告げてから、門へと体を進め、ダンジョンの外へと転移する。
久しぶりのダンジョンの外だ。
ダンジョンの薄暗さに慣れていたために外の世界があまりにもまぶしく見えた。
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ステータス
狩集夏
レベル : 15
HP : 15/30
MP : 5/30
SP : 5
スピード : 10
攻撃力 : 17
レベルアップに必要な経験値 : 200
スキル : 《数値固定》,《処理》
呪文 : 炎呪文 Lv.1,氷呪文 Lv.1
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