第2話(4)
イベントマップを手に入れた!
……と、いうことで。
見てみないことにはどんなものなのかわからないし、特に訊くこともなかったから、俺たちは案内所を出ることにした。
わからないことがあればまた来ればいいし。
とりあえず俺たちはイベントマップをみんなで見ながら、どこに行こうとなったわけだけど。
どこに行っても人、人、人、人だらけ。
街の中央にある広場で一休みしようということになった。
「いやあー、それにしてもすごい人だかりだねー」
それでも広場は通りに比べればまだマシなほうだ。
俺たちはイベントマップを広げて、それを囲むように円状に座る。
「今日はそれほどイベントはないわね」
「初日だからな。明日が前夜祭、明後日がメインだろう」
「今日は何をする日なんだろう?」
「主に街の建物の場所を覚えたり、各イベントの申し込みをしたりだろうな。雰囲気を楽しみたまえよ」
「そういう感じかー」
メルクレンが静かだなぁ、と思ってそちらを向くと、じっとイベントマップを端から端まで見ているようだ。
「メルクレン? 何か気になるイベントでもあった?」
「いや、ないぞ。鍛冶に関するイベントがないかと思って見ていたんだが……なさそうだ」
残念そうだ。うーん……。
「ウォルンまで落ち込む必要はないぞ。もともとこの街は鉱石が採れる場所も近くにない」
メルクレンにとってはテンバドのほうが楽しめそうだなー。
「この、魚つかみ取りっていうの、やりたいわね」
「つかみ取り?」
「この街はね、魚の養殖でも有名なのよ。養殖場の一部を開放して、そこで魚のつかみ取りをするの。見たことはあるんだけど、やったことはないから、やってみたいわね」
「へー」
イベントマップの、ミィウが指さしたところを見ると、収穫祭とその前後を含めて、10日間やっているようだ。
「あとは、あれの参加もしたいんだけど」
「あれ、ね。どうせ教えてくれないんだろう?」
気にはなるけどー。
「教えてあげないとは言ってないわよ。ほら、ここに書いてある」
どれどれ……。
「パーティ対抗戦? でもこれ、参加は5人になってるよ?」
「えっ?! 5人?!」
「うん。ほら……」
ミィウはぱちぱちと瞬きをした。
「本当だわ……」
「いやあー、残念だったな、諸君。まあ僕は見るだけでも充分なんだがね?」
「どうしてかしら……? 以前来たときはそんなことなかったのに」
「どちらにしても、5人じゃ人数が足りないから参加できないなぁ……」
ちょっと楽しみだったのにな……。
あれっ?
「でも、これ、パーティメンバーに限りません、ってなってるよ?」
「あら? そうね……。どこからか捕獲してくればいいのね!」
ミィウさんミィウさん、どうしてそう言いかたが不穏なんですか……。
「そうと決まれば、メンバーの調達ね。どこに行けばいいかしら? ところで、参加申し込みの期限はいつになってる?」
「うーんとね、当日の朝まで、ってなってるね。でも、参加数が一定に達したら締めきるみたいだから、急いだほうがいいかも」
「諦めたまえよ。だいたい、あと2人も見つかるわけがないじゃないか。時間もないんだからな」
「時間? 時間ならあと1日半は充分にあるわよ。それと、ディール。あんたも出るのよ」
「僕も? まさかこの僕にパーティ対抗戦に出ろなんて言うつもりじゃないだろうね? まさかすぎて山のふもとから頂上までだな」
ディールさん、何言ってるかわかりません。
っとと、それより。
「ディールも一緒に出ようよー、ディールがいないと不安だなぁー。ディールがいなかったら始まらないよー」
「………………。そこまで言うなら仕方がないな」
よっしゃ!!




