第2話(2)
昼食を終え、お昼寝タイムだ。
ディールが起きていると言うので、俺はブラウとノノルに埋もれて寝ることにした。
1回やってみたかったんだよね。
『わたしはさっきねていたので……』
と、ブラウに埋もれられなくなりそうだったりもしたが、俺とノノルの猛反対に遭い、ブラウは寝なければならなくなった。
起きててもいいんだけどね。
ふさふさのもっふもふでお昼寝を堪能したあと、ノノルの追いかけっこや疑似戦闘にも混ざって体力作り。ディールは見ているだけだった。むぅ。
ノノルは次の戦闘で少しは戦えるかもしれない。着々と強くなっていっているなー。
「ふあー! つっかれたー! 汗だくだよー」
「少し休んだら帰るぞ」
「うん」
大の字になって地面に倒れ込む。そのまま俺は眠ってしまった。
「おい、起きろ、暗くなるぞ」
『ごちゅじたまー、おきておきてー』
「んんう……」
起きてすぐ、ディールに急かされて帰ることに。
「魔法陣でひょーい、っと飛ばないの?」
「ウォルンのために歩いて帰ろうと言っているんだぞ」
「えー」
ディールは俺に体力がないと思ってるみたいだ。間違ってないけど。
しかたない、歩いて帰るか。
「じゃあな、ノノル。ブラウとモクルも元気でな」
『あーい! ごちゅじたままたねー!』
『おきをつけて』
『まってますねー』
ノノルたちに見送られて、帰途へとつく。
さんざん走り回ったから足が痛いぞ? ううむ。
ひいひい言いながら、テンバドの街へと戻る。
温泉に入ったり夕食を食べたりするのも、一苦労だった。
疲れはてた俺は、いつもより早く眠ってしまったのだった……。
次の日。
すっきりとした目覚めだった。ディールはまだ寝ている。こんなことは珍しい。
それにしても、ディールって寝言とか言わないんだなぁ……。寝相も悪くないし。
起きた時間が少し早かったから、ディールを起こすのもあれだし、と、俺はヒマになってしまった。
ここでディールにいたずらとかしてみたいけど、後が怖いからしない。
「おい、いつまで寝ている気だ? 起きろ」
ん?
ディールの声が聞こえて、ガバッ、と身を起こす。
いつの間にか寝ちゃってたー!
俺、今日はディールより先に起きてたのに。ディールが起きたら、自慢しようと思ってたのに。くっ……! 不覚……!
「昨日早く寝たわりには起きる時間は変わらないんだな」
違うよー、違うよー、早起きだったんだよー。
「ううう……」
しかしそのまま寝てしまったのでは早起きとはいえない。俺は唸るしかできない。くぬぅ。
「あのぐらいで疲れるなんてな……。これからもビシバシいくぞ?」
「あ、はい……」
「それはそうとして、今日はモンビホに行くからな。さっさと準備しろ」
「はーい」
なにはともあれ収穫祭。俺は急いで支度を済ませ、ディールと一緒に部屋を出る。
ミィウたちと合流し、軽く朝食を済ませた。
あんまりたくさん食べると、モンビホに行ってから食べられないぞと脅されたからだ。俺も屋台は楽しみなので、素直に従った。
宿からいったん街に出て、そこでディールの魔法陣でモンビホまでひとっ飛び。
モンビホの街のすぐそばまで来た。
入り口のところはちょっとした列ができていて、俺たちはその最後尾に並ぶ。
列が進むのにそんなに時間はかからず、あっさりと俺たちの順番がきた。




