3
「…さて、どうするか」
俺はため息交じりに言う
「どうしようもないだろね〜♫」
キッパリとアッサリと、ふざけて言う奴
「君たちじゃ、勝てないさ」
「なぜだ?」
「...あれは人間...いや、『生き物』ですらないからだよ」
「...さっき言ってた『機械兵団』って言ってたことと関係あるのか?」
「ああ、ある意味それが彼らの種族、属性、存在、物って名称」
「そうか」
正直、『機械』という言葉に聞き覚えがある。異世界での言葉だ
基本ここの世界では、『電気』と『鉄の塊』とかで作るあらゆるものを『機械』だと思っている
魔法もいらないらしいが、この世界で必要としない産物
第一、電気を作る技術はなく、その『機械』を作るより『魔法』で作るのが手っ取り早いから
魔力の消費のみであらゆるものを作れ、よほどでない限り魔力はすぐ回復する
『機械』など、必要ないのだ
だから、うっすらとしか記憶されない
昔、身近で使ってたような記憶はあるのに...
「で?」
「つまり、機械で動く人形があいつらってことだよ」
「それだけか?」
「侮ってもらっちゃあ困るよ~♪」
そういって、ピロエはポケットから何か出した
「これはね、彼らから逃げるための『防御兵器』さ。これを使えば逃げることも...」
「...逃げてどうするんだ?」
俺は怒る
「あんなもんから逃げ続けたら、いつかどっかで被害が、それもデカいのが起こるぞ! そんなのを回避しないといけねーだろ!」
正直、さっきまで声のトーンが低すぎるほどだったピロエが笑った
「もちろん、そういう手段は用意済みさ! でも、さっきも言ったけど、今は逃げるしかないんだ」
「ピロエ...」
「勘違いしないでよ、『今は』なんだから。時期が来れば一掃できるんだ、あんなのは。でも、『機械』の最大の利点は《修復》《再生》《量産》《効率》なんだから、今倒してもまた来る。異世界でいう『いたちごっこ』にしかならないんだよ。なら、根元を見つけて、かつ時期を見計らっての奇襲で終わりにしたほうがいいんだ」
「そうか...」
正直信じられんが、今は信じるしかない
「わかった。時期を見計らうか」
「そうそう」
「だけど、やっぱ今はあいつらだけでも」
「予想してたし、少しの相手なら対策はある」
「すまないな」
「気にしなさんなよ♪」
そういって、俺はカナミたちに向き直った
カナミも、スザカも、いつ起きていたかのわからんがマキも、決意をした瞳で俺を見ていた
俺は、申し訳なさと、感謝を心のうちにしまった




