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探し出すのにそう時間はかからなかった
相手が知らず、マキが本当に操られていただけなら気づかない捜索方法
スマホだ
スマホには、捜索アプリが昨日、ちょうどいいタイミングでアップデートされた
もし、スマホを覗かれてたら、絶対に成功する確率は減っていた
そしてもう一つ、スマホの本来の機能で……
「で、お前はどっちだい? 《ニセ》シン君」
「...まだ追ってたか、ねずみが」
「おいおい、ネズミはこいつだけで良いよ」
「まあ、ねずみってあだ名も名誉だな~♪」
「...と言っているよ。よかったね~、《ニセ》シン君」
「俺をにせものというなーーー!」
「お前は偽者だよ! シン!!」
絶叫で反論するシンに、大声で返すゲンキ
「お前はすでに死んでいるんだ。分かるかシン。お前には立派な墓も、首の無い遺体もあるんだよ!」
『!?』
シンはおろか、マキ、そしてザルが驚いていた
「そう驚くことは無いだろ、シン。もともとの首だけはお前にあり、他の部位は魔物の器なんだから」
「そん...な」
「嘘じゃないさ。知ってるか? 昔ここで『魔物を使っての蘇生手段』と言う禁忌があったんだよ」
「禁忌...だと?」
「ああ、禁忌。この村どころか、この世界での禁忌だ。知ってるか? 人をつくるべからずってのを」
「じゃあ...シンは」
「そうだマキ。こいつは異世界の物語でもあった『ホムンクルス』に似た生き物でもあるんだ。なあー」
ザル、いや...人体実験の狂乱者と言われた『ジンドウ』さんよ
「そうだよなあ、今命名された『情報サーカスねずみ』のピロエ?」
とピロエを見るゲンキ
「その命名のセンスのなさ、実感してがっかりだよ~、ゲンキ~♪」
と手をかえしながら言うピロエ
「うるせー、ほっとけ」
「いや~、いい記事書けそうだよ~♪」
「ホムンクルスだけにしとけよ」
置いてきぼりの会話を、呆然と見ていた私とシンと、ジンドウだった




