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目が覚めると、木の天井が見えた
「…気が付いたか」
声の主はザル
「…ああ、おかげさまで」
カナミとスザカは、グースカと寝ていた
辺りは暗い
「…連れて来たのは俺じゃない」
俺の行動に素早く察したザルが言う
「じゃあ誰がだ?」
「…」
無言で「分からん」と言う顔である方向に親指を突き立てる
「やあやあ、元気そうで何よりだよ〜♬…って待ってよ!? まだ寝ちゃダメでしょ!…武器も出さないで普通に話そうよ!?」
チッ、バレバレか
「ゲンキ〜、今舌打ち聞こえたよ〜」
「(…爆死爆死爆死爆死……)」
「小声での誹謗中傷やめて〜!」
このありがたい言葉が聞けないなら帰って二度とくんなよ、ピロエ
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カナミ達が目覚めるまでに丸一日罹った
まあ、もろに喰らえばこうなるか
「おいらがここにいたのはな〜」
「死ぬためか?」
「違うよ!」
「じゃあ、自殺?」
「変わってないよ!?」
「ま、依頼したのは俺だからな」
「そうそう、わかってる〜♬」
「…貴様の自殺を」
「やっぱわかってなーい!」
「で、あれはどうなった?」
「自分の言葉、考えて」
「まあ、水に流してやるよ」
「それはおいらが言うセリフ!」
ザルが苛立って俺の横をクナイがかすめたのは言うまでもないだろう




