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皆は倒れた。立ってるのは私とシンだけ
「よくやった、マキ! これで逃げ切れる」
そうシンはいう
「…ええ、行きましょう」
そう言って、寝ている彼らに背を向けて歩き出そうとした
しかし、過ちに気づく
「…嘘でしょ……!?」
「どうした、マキ?」
「…足りない」
そう言って彼らに指差す。それを見てシンも気付く
バサバサバサ…
上空から何か音がする
私達は上を見る
太陽に隠れて、ザルとゲンキが落ちてくる
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ハープの音で直感した
しかし、説明する時間がなかった
この中で一人なら回避させられる
この中で最適なのは…
「…ザル、つかまれ!」
意図を知ってか知らずか、ザルは俺の手をつかんだ
俺らは高く飛んだ
飛ぶ最中に気付いた二人は、恨めしそうに俺を見ながら倒れた
上空5000m
そこで落下した
「ザル、服を広げろ!」
言われるまでもない、と言うように服を広げた
減速する落下
上空1000mになった頃に、奴らは気付いた
俺は服を離し、落下速度を加速した
武器を構えて…
「…うおおおおおおおおおおおお!!」
「…はああああああああああああ!!」
ほぼ同時にザルはクナイをつかんだ
めがけるはもちろん…
「「ぶった切れろ! 幽霊!!」」




