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食事の時、ふと思った
「そういや、さっきから外が騒がしいんだが、さっき外には誰もいなかったよな」
あまりの唐突な発言に、約三名がびっくりしたようだ
「ええ、さっきまであなた達を敵の襲撃と思い、警戒のため地下に隠れてもらってたのですが…」
––––神子様が帰ってきたってよ
––––おお、嬉しいや嬉しいや
––––一目あわせてもらえないだろうかえ
––––なんか知らんものと一緒にいたと言う話じゃぞ
––––神子様が野蛮なものと一緒にいるとは
––––神子サマーー!
––––神子サマーー!
––––神子サマーー!
「うわっ、異世界で言う所の『ファンクラブ』だな、あの声援」
「全く、村が騒がしくなってきたよ」
「ま、それほど嫌われてない証拠、よね?」
と、半分羨ましがる二人と無表情のザルは言うが、マキは暗い顔をしている
報われないな、と思った
「…なんだと?」
あ、ヤバッ。つい喋ってた
俺に注目される
こうなれば、説明するしかないな
「だってさ、『神子サマー!』『神子サマーー!』って言うけどよ、誰一人として『マキ』はおろか『マキサマーー!』とも言わないだろ。そんなのって、神子だからとしか言ってないじゃないか? あいつらは『マキ』をたたえてるのではなく、『神子』をたたえてるに過ぎないのさ」
言い終えた頃には、ザルは拳を震えさせながら敵意の目で、二人は唖然の目で…
マキは、涙目でこちらを見ていた
「…ま、話を変えようか。そうだ、ザルのその武器の使い方とか教えてよ」
と、もう片方の手に持つ、異世界で言う『クナイ』を指差した




