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「これ、少ないですが」
「いや、少ないのも、男女区別までなら許すよ、けど…」
と、俺が小、スザカ小、カナミ小
マキ大と言う配分で渡された飯を指差す
「なんでこいつだけなんだよ!」
「そりゃ、『神子』ですもの」
「客は、てか女子は平等にしてやれよ!」
「そんなこと、知りませんよ」
と、マキも口出した
「この人たちは、命の恩人です。私と同じ量でお願いします」
「神子様といえど、こればかりは聞けません。この村は今、食料が不足していて、必死なのです」
「ならば、私の食事も––––」
「それも聞けません。この食料は神子様優先なのが掟ですので」
「…」
あ、イライラし始めてるぞ、マキが
てか、俺以外が、だった
「お前、いい加減に…」
疾風、そう言い表せる速さで消えて、
「…なにか?」
と、スザカの後ろをとっていた。刃物を突きつけて
「やめなさい、無礼者!」
刃物をしまう守備兵
「申し遅れました。私、忍の修行を積んだ、ただの一般守備兵の『ザル』と言います」
そう言いながら、瞬きをする間もない速さで、マキの後ろに座った




