18
俺は人間と、いや、だったものと戦っている
そいつの攻撃は
悲しみが
淡い思いが
辛い結論が
哀しみがあるだけだった
やつの攻撃で記憶も流れてきた
だが…
俺はその修羅に生きてきた魔物を斬らなければならない
だが、人を斬りたくは無い
俺は今まで切っては来たが、殺しはしなかった
あの闇業者も記憶やその闇の存在だけを浄化したに過ぎない
つまり、俺たちは人殺しはしていない
息を一度しなくなることもあるが、闇が強いやつは時間がかかり、その副作用ってだけであり
ある意味では闇を殺したもんだ
だが、ああなったら闇にしか過ぎない
そいつに浄化は、完全な存在消滅を意味している
「お前はそれでいいのか!?」
『…俺…は……死に…たい……』
「!?」
俺は耳を疑った
『……俺…は…死にたい』
聞き間違いじゃないようだ
証拠に、滴が落ちる
混乱の大会の中で、奴は泣いていた
「…分かった。今終わらせる」
グサッ!
俺は急所を外さなかった
『…なあ』
「なんだ?」
『俺って…何を……間違え…たんだ……?』
「…何も当たっちゃいないことだってあるさ」
『…じゃあ……生まれたこと…は……間違いか…?』
「そうじゃ無いさ。お前の記憶が言ってる…救った命もあった、と」
『…救った?』
「忘れたか? お前の記憶なら分かってくるはずさ…」
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それは街が滅んですぐのこと
ある街に俺はいた
その街は少数民族であり、生贄を育てる街だった
俺はこの日がちょうど生贄を捧げる日だった
だが、今回は異常だった
その年は厄日と言われ、生贄の街を壊滅させて解決しようとした
俺はたまたまそこを通りがかって…
襲撃側を皆殺しにした
結果として、生贄の街も壊滅はした
だが、ある少女は救えた
そいつは襲撃された後で、皆殺しにした俺に気楽に話しかけて来た
俺は同行させて、普通に暮らせる街を探した
今でもその時はどうかしてたと思う
別れの日、奴は笑顔で『ありがとう』と言った
俺はなぜか泣いた
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『………』
「これだけだったとしても、意味はあったんじゃないか?」
絶対許される殺しはない
だが、喜びを知ってはいいと思う
『………』
「お前は生きててもよかったんだ。殺しを選ばないで助け続ければよかったんだよ。ただそれだけのことだ」
『………』
「だが、今でも少女が生きてられるのはお前のおかげなんだ」
鱗が落ちていった
「それはよかった」
そう言って、砂となった
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