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同時刻 とある路地裏
「…………」
この静かな暗闇が嫌いだ
落ち着くとこが嫌いだ
慌てふためくこの大会が好きだ
死んで行く時の悪あがきが好きだ
赤い花火が好きだ
「全く怖い怖い」
と、黒ずくめの奴がひっそりと姿を現した
「……なんだ?」
「情報はいらんかい?」
「……対価は?」
「要求せんよ。殺せなくてもいいと思ってるがな」
「……馬鹿馬鹿しい」
「…そうすか、いらんすか」
こいつの静かさが面倒な匂いを放っている
「……そして死んでもらえると嬉しい」
「だったら君が殺せたら死んであげるよ…」
…催眠で彼に勝てたら、ね
「……!?」
後ろに飛んだ時には手遅れだった




