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「なあ、黙っててくれないか?」
「どうすっかな〜」
「どうしよっかな〜」
慌てふためく スザカ
「…ん、まてよ」
何か思いついたようだ
「ねえ、交渉しない?」
「「交渉?」」
そういうと、不気味な笑顔を作った
「このことを報告すれば、あんたらの行動もバレるぞ〜」
本当、こいつはこう言う時に頭がきれて困る
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「…ウルフ討伐完了、かな?」
「お前…」
「あんた…」
「「まさかこのために手伝ったのか!?」」
そりゃそうさ。だって面倒だし
「「殺す(ぞ)(わよ)!!」」
「まあまあ、落ち着––––」
ドシン
『?』
振り向くと、そこには…
ドラゴンがいた
「グルアアアアアアアア!!!」
『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!』
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ドラゴン:レベル73
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ドラゴンの炎が草を焼いた
数時間経ったのに、ほぼダメージが効いてない
配置は、前衛が俺と スザカ、回復が マキ だ
「逃げようよ、ゲンキ!」
「そうよ、無理だってこれ!」
「無理を通せ!」
『無理!!』
これはさらに数時間かかりそうだ
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「…それで?」
「まあ、勝ったには勝ったんだよ」
「そして」
「そして、レベルが結構上がったんだよ」
と、スザカ はボコ殴りで、俺も殴られた
「それって、私もレベルアップできたのに教えなかった、と?」
「だって寝てたろ」
「電話くれればすぐ言ったわよ!!」
と、理不尽な一発
「まあ、マッキーも無事で良かったわ…何かあったらあんたらの死刑以上ね」
死刑以上ってなんだよ、とは口が裂けても聞けなかった
「まあ、そんなわけで俺らは勝てるのさ」
「なら安心ね」
単純
「さて、オラっちはもう行くわ」
「…そうか、本業も大変だもんな」
「そうなんよ〜、サーカスも大変大変」
「え、本業は情報屋じゃないの?」
「そんなんで食えたら苦労せんがな〜」
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『またのご利用をお待ちしてま〜す』
そう言って旅立った ピロエ
「いやー、忙しいやつだな」
「…ところでさ、ゲンキ。ピロエとはどうやって連絡したの?」
「ああそれ?それは––––」
––––スマホでだよ
『!?』
「なに驚いてんだ?」
「だってそれ持ってるのって私たちだけじゃ…」
「ああ、なぜかあいつは持ってたな」
『なんで疑問に思わないの!?』
そんなの、目星がついてるからだよ
「腹減った〜。飯にすっぞ」
「ちょっと!」
「よし、奮発して『なかさ握り』だぞ!」
『ヤッター!』
ほんと単純で助かるよ、全く
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「…どうしたの、その顔〜」
「……………………」
「当てたげる。ターゲットの情報屋でしょ〜」
「……………………」
「わー図星だ〜。そっか〜、とうとう動いて来たのか、あっちも」
何か知ってるらしい
「……あいつはなんだ?」
「そんなの、第三の敵、としか分からなーい」
嘘だな
「でもそうなると、余計に早く殺さないといけないな〜。そうだ、失敗するとは思わないけどさ、報酬は倍にするよ」
「……なにを焦ってる」
「そうだね〜、彼らが手を結ぶことかな〜」
「……そうか」
「じゃあ、三日後楽しみにしてるから〜」
そう言って、タブレットを操作して、消えた
奴は一体どちらの者なのか
魔物か、人間か、神仏か、あるいは…
まあ、クライアントの情報は詮索する必要はない
今はただ、皆殺しを考えればいいだけだ




