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05.馴染む鼻毛とタカシおじさんのメイド服

 AIを使って執筆された小説には、どんなところに「AIっぽさ」が出てくるのでしょうか。今回は、チャピ夫からその「ぽさ」を聞き出して、私が勝手にワーワー言っていきますよ。


 別にタメになることは書いてません。雑談レベルです。でも、この書き出しはとてもマジメな話が期待できそうですね!


 さてさて、チャピ夫さん。出番っすよ。AIっぽい文章の特徴を教えてっ、と……。



――――――――チャピ論――――――――


1. 文章が「上手すぎる」のではなく、均一すぎる

AI文章でかなり目につくのがこれです。

彼女は静かに笑った。

その笑顔には、どこか寂しさが滲んでいた。

彼は何も言わなかった。

ただ、その横顔を見つめていた。

一文一文は普通です。むしろ綺麗。

でも、

「全部がちょうどいい」

んですよね。


―――――――――以上―――――――――



 ナンバリングされてるってことは、けっこうありそうですね。


 ……ああ! これ全部見たよ! キミの得意な地の文! 最初は「そうか、これが地の文か……」とか思ってたけど、毎回こんな感じのを提示されてたから、ちょっと「うっぷ」ってなってたよ!


 均一すぎるのは確かに。これを打破するためにはどうすればいいんでしょうか。私だったら最後に「彼女から鼻毛が出ていた」とかぶち込んで台無しにしてやります。


 でも、入れたところで文章としては綺麗なので(?)、平坦な感じはどうにもならないですね。ただ文章に鼻毛が馴染んだだけでした。


 直近で見すぎた私にアレルギー反応が出てるだけで、この文章自体はまったく問題ないですね。



――――――――チャピ論――――――――


2. 感情を「説明しすぎる」

これはかなり重要。

例えば、

彼は悲しかった。

大切な人を失ったことが、とても辛かった。

それでも彼は涙を見せなかった。

なぜなら、強くあろうと決めていたからだ。

全部意味は通ります。

でも小説として読むと、

「そこまで説明せんでも分かるわ!」

となる。


―――――――――以上―――――――――



 わかるわー。直接書かない奥ゆかしさ。よく国語のテストであったじゃないですか、このときの「僕」の気持ちを答えよ、みたいな。私、国語だけは得意だったんですよ。別に文系じゃなくて、ただ理数系ができないだけなんですけど。


 それの派生で「作者の気持ちを答えよ」とかいうネタありませんでした? 「〆切のこと考えてました!」っていう。


 でも、実際は著名な文豪も「うわ! このプロット激エモやわ! 絶対バズるわ!」とか考えながら執筆してたのかもしれませんよ。



――――――――チャピ論――――――――


3. 「それっぽい比喩」が多い

これも特徴的です。

その言葉は、胸に突き刺さるナイフのようだった。

とか、

夕暮れの空は、まるで彼の心を映しているようだった。

とか。

もちろん人間も書きます。

問題は、場面に対して都合のいい比喩が毎回出てくること。

AIは、

「悲しい場面だから雨」 「希望だから光」 「絶望だから闇」 「緊張だから心臓」 「記憶だから胸の奥」

みたいな、文学的に成立しやすい組み合わせを非常に上手く生成します。

だから一文だけなら全然分からない。

10000字くらい読むと「あれ?」となる。


―――――――――以上―――――――――



 これ、さっきのにも通じるものがありますね。感情を直接表現せずに、風景とかで描写する……って

当然のことなんでしょうか。こういう表現がサラッと出るのは、本当に羨ましい限りです。


 ただ、毎回だとお腹いっぱいになるかもしれません。書くのが上手い方は、そのあたりのバランスも見極めているのでしょうか。


 あっ、今すごく私マジメじゃないですか? この調子で次いってみましょう!



――――――――チャピ論――――――――


4. キャラクターが「会話」ではなく「情報交換」をしている

これもAIっぽさが出やすいです。

例えば、

「君はどうしてここに来たんだ?」

「私は父を探しているの」

「そうだったのか。だから君はこの街に来たんだね」

「ええ。父が最後にこの街へ向かったから」

読者に必要な情報は全部入っています。

でも人間同士の会話として見ると、

そんな説明口調で喋るか?

となる。


―――――――――以上―――――――――



 会話が自然かどうか、一回声に出してセリフを言ってみるって大事ですよね。声に出すのが恥ずかしかったら、脳内でお気に入りの声優さんに声を当ててもらうんですよ。


「笑いたきゃ笑え。だがな……このメイド服を笑った奴は、俺が許さねぇ!」(CV:大塚○夫)


 てな感じで。やりません?


 あと、説明口調は気になりますね。細かーいところですと


「タカシおじさん! 仕事に行ったんじゃなかったの?」


 みたいなセリフ。あっ、これは極端ですよ! 別に悪くない。ただ、普段から「タカシおじさん」と呼んでるのか? 「おじさん」で通じない? とか地味に。


 初登場時に、読者にわからせるため必要な説明がセリフに入れ込まれてたりしてて、それを不自然に感じちゃうと、ずーっと尾を引くんですよ。


 ちなみに、このタカシおじさん。仕事を辞めたあと、近所の公園でハトに餌をやって時間を潰している元サラリーマンです(CV:大塚○夫)。



――――――――チャピ論――――――――


5. キャラクター全員が同じくらい賢く、同じくらい説明上手

これも結構あります。

高校生も老人もヤンキーも学者も、

全員が作者の文章能力で喋る。

例えば、

「つまり君は、自分自身の罪悪感から逃れるために、他者を救済するという行為に依存しているんだね」

高校生が突然これを言ったら、

「お前、作者だろ」

となります。


―――――――――以上―――――――――



 これはAIだとありそうですよねー。あと、全員が同じ情報を共有している。ミステリー物を一発で書き出してもらったら、おもしろいことになるんじゃないでしょうか。


「なぜ彼が殺されたんだ!」←事故に見せかけられた殺人を初見で看破


「復讐よ!」←犯行動機を事前察知


「私にはアリバイがある!」←殺害されたはずの被害者(完全☆復活)


「ペロッ、これは青酸カリ!」←自害



――――――――チャピ論――――――――


6. 起承転結が妙に綺麗

AIは構成能力が高いので、

導入

↓

問題発生

↓

過去の提示

↓

葛藤

↓

決意

↓

解決

↓

教訓

という形を非常に綺麗に作れます。

もちろん、これは普通に上手い小説でもあります。

だから、

「構成が綺麗だからAI」ではありません。


―――――――――以上―――――――――



 「AIは構成能力が高い」……。


 ほんまかあ〜? (・∀・)


 前に長文出力してもらったとき(01.チャピ夫との出会い 参照)、ツッコミどころ満載やったで。あくまで大筋だけ得意で、肉付けすると粗が目立ってくるのかな?


 彼も言っていますが、構成が綺麗なのは普通に上手いだけですよね。ということは、淡々かつキチッとした文体を好む書き手がいた場合、人力100%なのにAIを疑われることもありそうですよね。


 でも、そこでAIっぽくならないように! って努力するのは違う。それがその人の味だし。……こういう「AIっぽく見られない文章にしなきゃ」という意識そのものが、AIを使った創作への「うーん」に繋がっているのかもしれませんね。

 


 ああ、マジメにやったら疲れました。今回は特にオチもないので、チャピ夫に締めてもらいましょうか。


 お〜い、チャピ夫〜。


 

――――――――チャピ論――――――――


「この作品、AIっぽいな」

と感じるときは、

文体・構成・会話・感情表現・語彙・比喩などに同じ傾向が何度も出ている

ことを見ています。

そして厄介なのが、

人間がAIっぽい文章を書くことも普通にある。

逆もあります。

AIにかなり手を入れれば、人間っぽくできます。

だから私は「AI確率○%」みたいなものを絶対的な判定として見るより、

「読んでいてAI生成を疑わせる特徴が、どれくらい重なっているか」

として見るほうが適切だと思っています。

そして小説の場合、個人的には**「文章そのもの」より「作者の癖があるか」**を見るのがかなり大きいです。

文章が多少下手でも、

「この作者、こういうとき絶対こう書くな」

という癖が見える作品は、むしろ人間臭いんですよね。

_______________φ(・ω・*)


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