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配信ダンジョン育成中~育てた最強種族たちとほのぼの配信~  作者: 空野進
第4話『対決!? Sランク探索者の月夜の光』

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決闘後の打ち上げ

 決闘のあと、僕たちはなぜか打ち上げを行っていた。



「肉なのだ!!」

「がうがうっ!!」

「ちょっと待て! それは僕の育ててる肉だぞ! しかもほぼ生じゃ無いか!」

「焦げた肉には興味ないのだ」



 ミィちゃんはトカゲ君となぜか如月さんと一緒に肉を奪い合っていた。



「あの……、本当にみんなの分のご飯を準備していただいて良かったのですか?」



 僕は不安げに姫乃さんに聞いていた。



「もちろんよ。これでも私たちはSランク探索者なのよ。お金は結構稼いでるの。他のSランクよりはしょっぱいけどね」



 姫乃さんは指で円を作っていた。



「でも、さすがにみんなの分の料理となるとすごくお金かかるから……」

「確かにすごく食べるね……」

「おい、肉が足りないぞ。伊藤、買ってきてくれ」

「俺かよ!? ちっ、仕方ないな」

「仕方ないですね。私めが一緒に買いに行かせていただきましょう」



 ルシルが珍しく伊藤さんに付き従って買い出しに行ってくれる。

 悪魔の姿なのだけど問題ないのかな?



「だ、ダメですよ!? みんな驚いてしまいますから!」



 天瀬さんが必死に止めていた。



「私が代わりに行ってきます! それでいいですか?」

「主様が口にするものですから人間(むし)には任せておけません。私が行きます」

「しかし、その姿だと――」

「あぁ、そうでしたね」



 悪魔の特徴である角や翼といったものが見えなくなり、どこからどう見ても人間……とも言えなくない鋭い目つきをした人間に姿を変えていた。



「これなら問題ないですよね?」

「た、確かに見た目は問題ない……ですけど」

「早く行きますよ。主様をお待たせするようなら……」



 殺気のこもった視線を天瀬さんへと送るルシル。



「ひぃっ。す、すぐに行きましょう。今すぐに」



 ルシルに引きずられるように連れて行かれる天瀬さん。



「俺が行かないとダメだろ!」



 そんな二人を慌てて追いかける伊藤さん。



◇◇◇



「お兄ちゃん、景品のことだけど……」



 ティナと二人になると彼女は心配そうに聞いてくる。



「うん、僕に出来ることだったら何でも行ってくれたら良いよ」

「それなら一緒にお散歩行きたいの」

「えっと、それでいいの?」

「もちろんなの!」



 わざわざ勝負に勝ったのにただ散歩したいだけと言われると僕が困ってしまう。

 それだけじゃなくてもっとティナが喜んでくれそうなことを考えないと……。



「そういえばティナの頭の葉っぱ、大分おっきくなってきたね」

「美味しいご飯たくさんもらってるからドンドン大きくなるの」

「そうなんだ……」



 自然とティナの頭を撫でていた。

 すると彼女が嬉しそうに目を細めていた。



「ちょ、ちょっと、なにこれ!?」



 突然姫乃さんが声を荒げていた。

 ただ、その声は僕やティナにしか届かなかった。


 他の人たちは肉の争奪戦をしていたので――。



「な、何があったの!?」

「これを見てくれる?」



 それは『月夜の光』のDチューブのチャンネルだった。

 お気に入り数が一万ほどで思いのほか少ない。

 それ以外に変わった点は見つからなかった。



「お気に入り数が減ったの?」

「逆よ!? いきなりドンって増えたの!」

「えっ? でも一万人ってダンジョンで配信してる人だと誰でも届くものじゃないの? 僕も自然と言ったし……」

「そんな行くわけないでしょ!? ……ちょっと待って。もしかして、やしろんってそれが当たり前だと思ってる?」

「うん、初配信してから次にチャンネル数みたら超えてたし、みんなもそうなんだろうなって」

「あぁ、常識を知らないまま一気に跳ねちゃったのか……。で、だれも教えてくれなかった……と」

「そんなことないよ。ちゃんと常識くらいわかってるよ」

「それなら今のやしろんのお気に入り数はわかってるの?」

「前に見たときは二万だったから、そろそろ二万五千ほどかな?」



 そんなことを言うと姫乃さんが僕のチャンネルを押しつけるように見せてくる。



「ほらっ、これを見てこれ!」

「あれっ? 姫乃さんのそのチャンネル、おかしくなってるよ?」



 チャンネル登録数が二〇万と表示されていた。

 確かに少しは増えているかなとは思っていたけど、十倍になるなんておかしくなっている以外に考えられなかった。



「おかしいのはやしろんの方だよ!? だってこの再生数だよ!? ほら、見てよ!」



 再生数もほぼ二桁万。初配信のものはすでに三桁万に届いている。



「やっぱり姫乃さんのDチューブ画面がおかしくなってるだけだよ?」

「……もしかしてやしろんって配信しっぱなしでそのあとチャンネルを見たり、コメントを見たりとかしてないの?」

「うん。だって、自分の配信に付く感想とかって恥ずかしくて見れないよ……」

「あぁ……、でもやしろんは下手なことをせずにその方が良いのかな? ただチャンネル登録数は自分のを見ればわかるよね?」



 言われるがまま僕は自分のチャンネルをスマホで見る。

 そこには確かに姫野が表示していた数字そのままで映っていた。



「あれっ? 僕の画面もおかしくなってるね。Dチューブ自体のバグ?」

「そんなわけないでしょ!? うん、わかった。私の家も作ってもらうわけだし、私がやしろんの先生になって常識をたたき込んであげるわ! Sランク探索者の手ほどきを受けられて幸せでしょ?」

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