第二十九話 ベッド
時間って過ぎるの早いね…
移動しては、たまに戦って、見張りをするということを一ヶ月繰り返した。おかげで、数は最初の四分の三となった。
しかし、犠牲を出てきたおかげで目的地には無事に着けた。もちろん、知り合った奴の中には死んでしまった奴もいるが、彼らが頑張ってくれたから、今俺が無事なんだ。
マリーさんやマイケル達それとジョージに別れをいい街の中で情報を探した。ああマリーさんは褐色の女剣士でマイケル達は、例の男達だ。みんな名前がマイケルだから、固まっていたらしい。あとジョージは見張りの時に忘れていたのを思い出させてくれた人である。
雇い主から報酬の情報と金を貰ったが、情報はロクなものがなく、雇い主が言うには北上していった方がいいらしい。南には海しかないので北上らしい。
情報が少ないので、もうちょっと欲しいがこれ以上の情報は見込めないだろう。なら、北上するための装備が欲しかったのだが、手持ちの金じゃ十分に買えなさそうなので、仕事でも探そうか。
仕事を探そうと思い、何かしらの貼紙がないか探す。そしたら、壁に傭兵募集の貼紙があった。給料も良さそうだったので、貼紙を取り書かれている場所へ向かう。
書いてあった場所は、何やら薄ぐらい所で、スリにでも会いそうな気がしたが、スリには会わなかった。
建物の中に入り、受付?の人は顔に傷がある怖いオッサンだったが素直に貼紙を見せた。受付?のオッサンは、面接があるから待っていろと言われた。
待てと言われて5分後ぐらいに、入れと言われ奥の部屋に入る。そこで見たのは、最初の雇い主だった。
「あれ?あなた方は…さっきの」
「こんなことってあるんですね」
まさか、求人していた人が、雇い主だった人だなんて。
「まぁ、求人を見てやってきたということは、お金がないんですか?」
「その通りですよ」
「最初は例の貼紙から来た奴は、使い捨ての駒として使う予定でしたが、今回はやめにしましょう。あなた方なら、ある程度は信用出来ますし、あなた方の戦闘能力は非常に高い。こちらとしてもあなた方を雇いたい」
「じゃあこの面接には合格ということですか?」
「そういうことになりますね。では…契約成立です」
差し出された手を握り、握手を交わす。
「ああ、またよろしく」
とりあえず、職は見つけたから問題はなくなった。あとは仕事を終わらせて食料を買ってから北上する。
「あ、それと宿泊先を手配してもらえると助かるんですが…」
「分かりました。宿泊先は近くにある宿に私の名前を出してくれればいいですよ」
「ありがとうございます。…所で名前を聞いたことないんですけど?」
「そういえばまだ言っていませんでしたね。マエダトシミツです」
「前田ってことは…日本人?」
「日本人が何か分かりませんが、魔族の出身です」
違ったか…前田って聞いたから、前田利家を思い出したよ。そういえば、クラスメイト以外の日本人を先生以外見たことないな。
俺以外にもクラスメイトがいるから他の奴らが居ても、不思議ではないはず…まぁこの話は今度考えよう。
部屋から出てすぐに事務所を離れて、早速宿の方へと向かう。
宿の受付の人に前田の名前を出し、言われた通りの部屋へ行く。
部屋は、最初嵐とは別々にしようと思ったが(まぁそれが普通だが)、受付の人が何を思ったのか知らないが、一部屋にしてきた。おかげで一人部屋よりも少々でかい部屋を貸して貰ったが、女子と部屋の中で二人きりというのは、気まずい空気しか生まれない気がする。
別に夫婦なら問題はないだろうが、夫婦じゃないし、嵐のことは友人みたいなものだと思っているので、気まずい空気になるのは、回避出来ないと思う。
とりあえず、ここに数日間いるのだ。周りの人とは有効的に過ごしたいものだ。
だが、今日は何もなさそうだから、寝ることにした。毎回テントだったからか、ベットが新鮮に感じられた。久々にベットで寝た感想は、すごく快適で気持ちよかった。




