第二十二話 毒キノコ
ある師は言った。
この世には望まれない子供などたくさんいるだろう。しかし、それは親から見てであり、他人からではない。しかし、稀に人類全体の脅威となる、生まれて来るはずのないものが混じっている。
それは何かと弟子が聞いた。師は、人知を超えるものだと言った。
バケモノの体は二つになってから、塵のように消えてしまった。今回はなぜか助かったが、次に出会ったら多分死ぬ。というか、今現在バテているので、来られると困る。
「とりあえず、助かったな」
「あそこでアレが、止まらなかったら、どうするつもりだったの?」
「別にすることは変わらないよ」
「…そう」
こいつ俺の事、心配しているのか、よく分からんな。とりあえず、危機は去った。後戻り出来ないけど。
もう体内時計は8時当辺りになっているので、今日は、ここに泊まる事にした。食事がずっと同じなので、流石に飽きてきた。早くここから出て、おいしい食べ物を食べたい。
嵐が寝て、俺が見張りをしている際。俺は見つけてしまった。そう、しいたけを。
同じものばかり食っていたので、ちょうどいい。
もちろんたき火の火で、焼いてから食べるつもりだ。
しいたけを焼いている時のこの匂い。まさしく、しいたけの物であった。火もいい感じに通ってきたので、いただこう。
俺は、しいたけを口の中にいれ、そして、食べ始めた。味は、しいたけではなかったが美味しかった。後は焼肉のタレでもあったら嬉しいのだが、しょうがない。
やはり、干し肉ではない物を食べたからか、俺の舌への破壊力は凄まじかった。本当にタレがなかったのが残念だ。
しばらくしてから、急に眠気が襲ってきた。やっぱり久しぶりに干し肉ではないものを食べたからだろうか?俺は眠気に負けて、眠りについてしまった。
寝た後、夢を見た。少女が鎧を着た大人達に連れ去られていった夢っだた。その少女は、抵抗していたが、やがて諦めていた。大人達の目は、まるで化け物を見る目であった。ちなみに、少女の外観はいたって普通だ。恐らく、持っている性質が問題なのだろう。
親は何をやっているのだろうか?こんな少女が連れられていくのを止めないなんて、さぞ大きな理由があるのだろう。
ん?あの子の服はなんか、いい素材で出来てそうだな。ということは、いい家の子供?戦争で負けたから賠償として渡すみたいなもんかな?
そんな考えは数秒でなくなった。
連れ去られた先で少女が殺されたのだ。首に鎖を繋げられ、数本の槍が、少女の体を貫いた。
殺したいなら、あの場所で殺せばよかったのに、その死体を公開するわけでも無く、ただ場所を変えて殺した。そこに何の意味も感じられない。
少女が殺された数十秒後に、俺は起きた。そこで嵐と目があった。
「何だよ。そんな俺を見つめて…俺の事喰うなよ?」
「いや、ただ苦しそうだったから。後キノコの匂いがしする」
あの夢で苦しそうなところなんてないはずなんだけどな。とりあえず、話題を変えよう。
「ばれちゃったか…キノコはあるから食べていいよ。でも火はまだ通してないから」
「分かった。ん、これ?」
「それだよ。美味しかったから食べてみな」
「よく生きてたね。これ毒キノコ」
「は?待て、じゃあ俺は何で平気なんだ?」
「知らない。でもこのキノコ、毒といっても麻酔みたいの。だから寝ただけじゃないの?」
「麻酔で夢って見るのか?」
「知らない」
とりあえず、あのキノコは毒キノコだったか。分からない物を口にするもんじゃないな。でも、あの味は忘れられないな。
俺が寝ていたのは数時間だったらしく、腹時計も朝ぐらいなので、行動を始めようと思う。前日あった化け物には会いたくないな。
麻酔では夢は見ません。(体験済み)やったら一瞬で暗くなって次の瞬間バッて起きるんですよ。
前書きは…まあ考察してください。(ただ書きたくて書いただけだから)
ブックマーク登録や評価の方をよろしくお願いします。モチベーションの向上となります。




