第二十一話 QTE
投稿したと思ったら、していませんでした。すみません。明日出させてもらいます。
かれこれ、1時間は歩いているが、全く会敵しない。新スキルを試して見たいのだが、相手がいないと話にならない。それと、迷路の終わりが見えない。もう迷路じゃなくて迷宮だろ。
とりあえず、アイテムボックスから、持っているナイフを出した。全てに『爆式付与』を行った。ナイフは全部で30本。無駄撃ちは禁止だな。
「なあ、嵐。全く終わりが見えたいのだけど」
「知らない」
「辛辣だなぁ。一回戻る?」
「だめ。今戻ったら確実に迷う」
「分かった」
俺は嵐の野生の勘を信じている。だから反対が出たら、反論を出さない。前、反対してやったらいたい目を見たからだ。
なんか、ダンジョンみたいで、楽しいな。そのうち、ボス部屋とかがあったりして、倒したらストーリーで役立つものとか、落としたりするのかな?
冗談はさておき、全く終わりが見えないというのは、非常にまずい。階段があるのか、ボス部屋があるのかは、知らないが、延々と迷っていたら、食料不足でおだぶつだ。
そんな事を考えていると、通路の奥側に倒れている人を見つけた。近づいていって分かったが、人間ではなく、ゾンビであった。頭は割られており既に事切れている。
どうして、こんなところにいるのだろうか。ここまでに居なかった死体が、こっちまで来たと考えるのが普通だが、何故?
何かしらの目的があって、ゾンビになっても、ここまで着たのかな。では、その何かしらの目的とは一体何なんだ?護衛とかの何か?それが、首相とかで、脱出できる何かがあるから、護衛を付けていたって事かな。だとしたら、ここから出れる希望が見えてきた。
そろそろ、アイテムボックスの容量が少なくなってきたので、武器を貰っていくことはしない。新しいアイテムボックスが欲しくなってきた。
歩いて行った先にもし、ここから出る手段がなかったら、その時はどうしようか?自殺、餓死この二択かな。最悪の手段だけど…
昼食を取りながら、歩いて行くとまた、嵐が止まった。
「いる」
「どこだ?曲がり角はないし、まさか上とか下とかじゃないよな?」
「違う。前」
「何も見えないぞ。気のせいじゃないか?」
「…視線を感じたけと、そうかも。ちょっと警戒しすぎた」
「そうか」
視線を感じたか。見えないとはいえそんな事が可能なのだろうか。タコでもあるまいし。でも、もし誰かが俺達を見ていたとしたら、だいぶ怖いわ。そのうち、後ろから何かが追いかけて来たりして。んなまさかな。とりあえず、後ろをたまに確認しておくか。
次の瞬間、なんかキモい人型の生物が壁から出てきた。
「ギャァァアアアア。はっ嵐ヤバイ!後ろヤバイ」
直ぐに、嵐が刀を抜き、後ろを向いた。
その人型の生物は、俺達を見た瞬間、ニターとした顔をした。マジ怖い。
ん?待て、後ろから突然出てきて、ニターと怖い顔をする。これって、こいつヤバイ生物なのでは?
「キェェェエエエエエエ!」
叫んで人型の生物は、俺に向かって走ってきた。俺は後ろを向いて猛ダッシュした。
「嵐!逃げるぞ。こいつからはやばそうなオーラが見える。追いつかれたら死ぬ。死ぬ予感しかしない」
嵐も、それにしたがって、走り出した。
俺は爆式が付与されているナイフを一本出し、遠くの天井に投げる。スキルの影響だと思うが、狙った通りに、ナイフが刺さった。
「あそこまで逃げるぞ。それまで、頑張れ」
「それは貴方」
「それは、言わなくていい。しかし、こいつ速いって。これだと体力切れで、追いつかれちゃうって」
精一杯走っているが、どんどんと距離が詰められていく。ナイフが刺さっている場所まで残り100メートルほど。相手はものすごい速さで、こちらに向かっており、獲物を追いかけるかのようだ。
ナイフを刺した天井の下を通過したタイミングでナイフを起爆させた。爆発の威力は高くはしてないはずだが、天井を壊せる程度の火力はあるはずだ。
ナイフの爆発と共に天井が崩壊する音がした。あいつを足止めするために、天井を爆破したので、内側に入っていなければ、成功である。
後ろを見ると、そこにはあいつの姿はなかった。逃げ切ったのだ。あの化け物から。
俺は少し休憩しようとするが、嵐が邪魔をしてきた。
「あいつから逃げ切ったんだから、少しぐらい休んだっていいじゃん」
「まだ終わってない」
「いや見てよ。通路塞がってるじゃん。あそこから出てくるのか?」
「そう。速く走って」
しょうがなく走り続ける。しかし、瓦礫の山から、物理法則ねじ曲げて来れるか?剣と魔法の世界だからって、そこまで出来たなら、チートだろ。
待て、あいつと出会った時って確か…
俺の頭が、相手が物理法則をねじ曲げる事を思い出した瞬間、あいつは瓦礫から出て来た。
俺達は静かに離れようとしていったが、ばれてしまった。
はあ、このまま逃げてたって拉致があかない。もういい、迎え撃つ。
俺は走るのを止め、向かって来る相手に向けて剣を構えた。右手に剣、左手に短剣。後は、相手が射程内に入れば、剣を振るうだけ。
「何やってるの!?」
「迎撃する」
「早く走って」
そんなこと言われたって、俺は迎え撃つつもりでいるのだ。ついでに、いまさら逃げたって、追いつかれるのがオチだ。
相手との距離が、100メートル、80メートル、60メートル、てどんどん距離が詰められていく。狙うは、相手の首。右手が防がれても、左手で首を切る。
残り10メートルていう所で、急に相手が止まった。いや、止まってはいない。若干動いている。
俺はチャンスだと思い。剣を振るう。そして、右手に肉を裂くような感触がした。
それは、あいつと出会ってから、30秒ほどの出来事であった。
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ちなみに、壁抜けしてきた奴には、元ネタがいます。それのヒントを出しているので、よかったら考えてみてください。




