第二十話 久しぶりのスキル
隠し部屋の入口に来たが、ちゃんと中に入れてホッとした。とりあえず、少女がいた場所に行ったが、ゾンビは一体も見ず、また少女の姿もなかった。ゾンビを一体も見なかったのが怖いが、少女を見なかったのは、安心した。先に進んでいくと、ある石碑が目に入った。ゲームだとこういうのが、ここから先が何か分かるんだよな。
そう思い、石碑を見る。そこに書かれていたのは「この先、邪悪なモノが封印されし場所。直ちに、引き返す事を、願う。ただし、何かしらの危機があるのならば、進むといい、それが希望となるだろう」
ここって、なんかの試練場なの?それにしては、隠されていたしな。それと、邪悪なモノって何だろう?呪具とかかな。それとも、プ○ーガみたいなやつかな。どちらにしろ、まずいモノだろう。使う気はしないな。
さらに先に進んでいくと、別の石碑があった。書いてある内容は、「この先、王族の聖域なり、害する者、退去せよ、進めば、初代国王によって正義の鉄槌が下されるであろう」だった。簡単に言うと、ここから進むなって事だろ?他に希望はないんだ。進むしかない。
直ぐに石碑を超えて行った。何かゾワッとしたが、気のせいだろう。
そして、何かの入口に到着した。入口は階段になっており、苔が生えていて、慎重に下りないと滑りそうである。俺は慎重に下りたが、嵐が滑ってコケた。
中に入ると、そこは迷路になっていた。天井には光が付いていた。攻略するのに、結構な時間がかかりそうだ。確か右側の法則だっけ?とりあえず、右側に沿って進んでいこう。
通路はそんなに狭くなく、3メートルはあった。これなら、剣を振り回しても大丈夫そうだ。
「嵐。ここって何だと思う?」
「私は石版の文字は読めなかったけど、貴方が言うとおりなら、ここは墓か何かが封印されている場所、もしくは脱出ルート」
「脱出ルートの理由を聞いても?」
「危機があったら希望となりえるものがある、王族の聖域。これは、王族が追われた時の脱出用の道があるという事だと、その結論に行き着いた」
「なるほど…この迷路いつまで続くのだろうか、分かる?」
「分かる訳がない。…止まって角の先に敵がいる」
「何体だ?」
「10体ほど、人型の類」
「了解」
俺は剣を抜いて、そっと角の先を見る。そこにいたのは、何と…甲冑を着た兵士であった。
「お前、あれ冒険者とかじゃないの?」
「違う。生き物の匂いがしない」
今回も、『現夢』が使えないのかよ。あれもスケルトンと同じ類かな?鎧が骨みたいな。まあ鎧を壊せはいいのか。
「あれってさ、頭おもいっきり叩いたら、寄生虫とか出て来ないよね?」
「?生き物の匂いはしないって言ったよ」
「そっか。ゴメン。ところで使えるスキルは?」
「『加速』『見切り』『カウンター』だけ」
「ありがと。よしじゃあ、突っ込むぞ」
俺が最初に出て、次に嵐が出る。甲冑を来た奴らが俺達の存在に気付いたが、スキルの影響なのか、既に懐に入っている。
次の瞬間。先頭の奴が、嵐の刀によって、頭から真っ二つにされた。続けて嵐は3体の胴体をまとめて斬った。そこで一旦、後ろに下がってきた。
こいつかなり危ない戦法を取るな。まあ結果が良ければ、別にいいけど。
次に俺が、兵士の両手を落とした。剣を持てない事による無力化を俺は目指しているのだ。そして、両手を切り落とした兵士を蹴ろうとしたが、重過ぎて俺が、吹っ飛びそうになった。
「めんどくさい敵だな」
「魔獣は全部こんなもん」
「はえー」
会話が終わった頃には、兵士は全員無力化していた。これなら嵐に戦闘全部任しちゃっても問題ないよね。まあ、冗談だけど。
「にしても、何でこいつらは、中身がないのに、甲冑着てんだ?」
「甲冑に魂が付いたから」
「なるほど」
甲冑をバラバラにしてから、進むのを再開した。
なんか最近確認してないものがあった気がするのだが…あっレベルを確認してないや。
ステータスと小さく呟き、欄を見る。
レベル13
スキルポイント:50
昇級可能スキル:0
となっていた。レベルが10も上がっているのは、流石にバグじゃないかと疑ったが、バグではなさそうだ。
スキルポイントが大量にあるし、物理型のスキルが欲しいかな。
そう思い、スキルポイントのところを押す。
スキルポイント:50
購入可能スキル
『止血』:9
『投げナイフ』:7
『不知火』:15
『ライトニング』:12
『爆式付与』:18
等、ラインナップが変更されていた。爆式付与とかいうなんか凄そうなスキルがあるんですが、ナイフ今たくさん持ってるし、投げナイフのスキルは取ってもいいかもしれん。でも、全部は取れないな。じゃあ、不知火は外すか。
レアスキル『止血』、スキル『投げナイフ』、コモンスキル『ライトニング』、ユニークスキル『爆式付与』を購入しますか? YES/NO
直ぐに、YESを押した。名前である程度効果は分かるので、『爆式付与』以外の説明は読まなかった。
スキル説明欄『爆式付与』
時限式、もしくは手動式で爆発する効果を物に付ける。爆発の威力は調整可能。
投げナイフとかと組み合わせたら、強そうだな。
とりあえず、これで、物理型のスキルを扱えるようになった。
さっきの鎧とかに試して見たいが、こういう時に、見つからないんだよな。とりあえず、探索を続けよう。
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