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クラスごと異世界転移されましたが今後の事を考えて脱走することにしました  作者: イプシロン・モッド
第三章 地下都市編
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第十八話 会敵

扉を開けた先は、だいぶ前に襲われた痕跡がある街だった。しかも天井は岩のはずなのに、昼間のような明るさがある。

夢の中で見たところと酷似している。違う部分は、死体がない事だろう。恐らく、獣にでも喰われてしまったのだろう。つまりあの夢が本当だとして、過去に当たる訳だが…俺は未来では、過去に行けるようにでもなっているのだろうか?他に考えられる事は、別次元、一部の空間だけ時が止まっている、そもそも別の場所、ぐらいかな。あの夢の謎が深まるばかりだ。


少し歩いても、何も見つからない。逃げていった時に、使える物は、全部持って行かれてしまったからだろうか?ロープとかが欲しかったのにな。もう少し探索してみよう。


家の中とかを調べていると、腐った匂いがしてきた。死体はないはずだから、匂いはしないはずなんだがな。危なそうだが、もうちょっと探索してみよう。


「嵐。なんか腐った匂いしない?」


「最初からしてた」


じゃあこびりついた匂いがまだ残っているだけなのかな?だったら問題ないか。

そう思い家の外へ出ると、ばったり人と鉢合わせてしまった。もしかして、ここを襲った人だろうか?とりあえず謝ろう。


「すいません!今度からは気をつけます!」


そして、相手を見る。ここまでは順調だった。出会ってしまった相手が問題だった。相手は…ゾンビだった。


「クロカミィィイ!コロスゥゥウ」


何でいきなり殺すと判断したのか分からないけど、戦うしかなさそうだな。

相手は素手。ゾンビって噛まれたら感染するんだっけ?とりあえず距離を取ろう。


一歩下がる。相手は俺に掴みかかってきたので、腕を切り落とす。死臭がキツすぎて、戦いにくい。

腕を一本切り落とされても、俺に、掴みかかろうとしてくる。下がりながら、もう一本の腕を落とす。相手は掴むのを諦めたのか、口を開けて噛み付こうとしてきた。リ○ナラかよ。

噛み付こうとしてきているので、腹を蹴り、怯んだ所で頭を斬った。

そして、相手は痙攣してから、動かなくなった。


「あっ最初から「現夢』使っておけばよかった」


嘆いた所でしょうがない。使わなかったものは使わなかったんだ。

そこで嵐が口を開けた。


「そいつに幻術は効かない」


「え、何で?」


「そいつ、魔獣と同じだから」


魔獣と同じって事は、こいつ一回死んでるって事?でもゾンビだから、一回は死んでるのか。この世界の魔獣の概念は、死んで生き返った奴ってこと?じゃあ何で獣と付いているんだ?復活した後、獣のようになるからかな?まあどうでもいいや。


それよりも、さっきの発言が気になる。あの言葉を簡単にすると、黒髪=殺すになっている訳だ。つまり、個人的に黒髪の奴に恨みがあるのか、殺した奴が黒髪だったとかかな。後者だと考えると、ここを襲ったのが、黒髪の奴と考えるのがセオリーだろう。そして、殺されたのが、少なくとも1年前だとして、俺達はいない。つまり犯人は、前に召喚された奴か、そもそも黒髪のやつとなるのか。


どちらにしろ、迷惑な話だ。


とりあえず敵が死人であることは分かった。普通に痛みとかは感じてくれなさそうだ。ならなるべく、接触するのは良くないだろう。今回は一体だったが、次は数十体かもしれない。そして、噛まれたら感染して終わりという事か。絶対に集団で来られたら終わる。


嵐が何かあったのか聞いてきた。こいつ家の中にいて気付いてなかったな。もうちょっと警戒しろよ。


とりあえずまだ探索したい。時間はまだあるし、大きい収穫もない。いや、敵が分かっただけ、大きい収穫なのかもしれんが、一応探索を続ける。


途中、何体かのゾンビを見つけたが、見つからずに移動できた。こいつら耳が悪いのかな?とりあえず、この都市の中心地に行きたい。そこなら何かしらの情報があるだろう。


しかし、時間はあっという間に過ぎていき、夜辺りになったら近くの家に入るといった行動を取る事にした。中心地を早く見つけたい。


とりあえず、行動を縛るために、目標を立てる。第一目標が現在地の特定と山道への戻り方、第二目標はここからの脱出と武器の回収である。

脱出の順位が低いのは、例え直ぐに脱出したとして、隣国に行く方向が分からなかったら進めないからだ。適当な方向で歩いて行たらいいが、最悪連邦に戻ってしまうだろう。それだけは避けたいので、脱出の順位は低い。まあ、脱出の重要性が低い訳ではないのだが、上の二つの重要性が高すぎるのだ。

武器の回収というのは、現在の手持ちの武器が破損、もしくは損失した場合の保険が欲しいからだ。


今はこの目標だけで問題はないだろう。欲しかったら付け足せばいい。


出口を見つけないと、食料不足であの世からのお迎えが来てしまう。残り時間は限られてる。

明日に備えて早く寝よう。おやすみ。

一旦設定挟みます。

人族…人間、エルフ、ドワーフが該当する。

魔族…獣人、魔人、鬼人が該当する。

獣、生物…犬、精霊、ドラゴンが該当する。

魔獣…アンデット系、魂が憑依した物が該当する。

人工生物…ゴレームが該当する。

とこんな感じです。ちなみに、魔王軍は大半が魔人で構成されており、他は、義勇兵の人間や獣人です。

まあ、これが連邦の基準です。もしかしたら実際は違うかも、しれません。


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