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第十三話 民族

うーん、ここはどこだろう。灯りが見えるし暖かい、しかも話声が聞こえる。あり得るとしたら天国か地獄どちらかだ。


周りを見てみたいねので目を開けてみる。今俺は、洞窟の中にいるっぽい。話し声の正体は、どっかの部族かな?王都で見た人の服装と違ってアフリカにいそうな服装を着ていて、俺より体格がいい。村の人からはどんな奴がいるのか聞いているが、こいつらはそれに該当しない。じゃあこいつらは何なんだ?


そんなことを思っていると、目覚めているのに気付いていた民族の一人が話しかけてきた。


「アーニンゲンノコトバハコレデイイノカナ?ハジメマシテ!オットイマハウゴカナイデネ」


片言で頑張って喋っている。でも俺が気になったのは、人間の言葉これであっているか、という所こいつらは人間じゃないのか?


「失礼ですがあなた方は人間じゃないのですか?」


「ソウダヨ。ボクタチハアナタガタカラマモノトイワレルモノダヨ」


え、こいつら魔物だったの。でも人間とあまり変わらないし、ホーネットで見た奴とは、なんか違う気がする。


「俺さ、頭打ってから記憶ないんだけど、なんでここにいるの?」


「アア、ワレワレガカリニイッテイルトキグウゼンミツケタ。カワイソウダカラハランデキタワケサ」


つまりこいつらのおかげで俺は今生きている訳か。そういえば嵐がいない。周りを見渡すが、見つからない。どこ行ったんだろう。


「そういえば、俺と一緒にいた獣人の子はどこにいるんですか?」


「アノコナライマゾクチョウトハナシテイルトオモウヨ。ナンダカシリアイミタイデネ」


「そうですか。ありがとうございます」


「イイヨ。トコロデキミオナカスイテナイ?イマカラゴハンヲモッテクルヨ」


「ありがとうございます!本当にありがとうございます!」


飯まで出してくれるとは、感謝しかない。


運ばれてきたのは、分厚いお肉だった。何の肉か聞いたら、狩りで得たものと言っていたので、俺に襲い掛かってきた魔獣だと思う。肝心な味は、猪肉に近かったがそれなりに美味しかった。


飯を食っている際に嵐が来たが、元気がなさそうだった。今はそっとしておくか。


飯を食い終わった後、俺が族長に呼ばれた。俺は何もしてないので呼ばれる心当たりがないが、トップの指名は逆らえないのでしょうがなく族長の元へ向かった。


族長は家の中にいるらしいが、武器を置いていけと護衛の人に言われたので置いていく。

待っていたのは髭を生やした40~50代の男だった。体中に入れ墨が彫ってあり、さっき話していた人よりも筋肉が付いている。そして顔つきが怖い。


「始めてましてじゃな。ワシの名前は、三郎じゃ。この族の長をしている。君と話したいことがあって君を読んだのじゃ」


今こいつなんて言った。名前が三郎?それって日本人の名前じゃないか!どういう事だ?魔物の名前が日本人と一緒というのは。全く分からん。


「俺もちょっと話が聞きたいです」


「そうかそうか、ではワシから質問させてもらおう。聞きたいのは、君達は何故この山脈にいるのか、今連邦はどうなっているのか、そしてあの娘が何故いるのかの三つじゃ」


最後の質問を言う時だけものすごい目つきで俺を見ていた。正直に話すべきだろうか?機嫌を悪くすることはしたくないが、結構おもてなしされたので、嘘はつきたくない。・・・本当の事を言おう。


「俺達は隣国行くために、今この山脈にいる。連邦という国はどこか分からないが、俺がいた国は別世界から人を呼んで、魔王軍と戦わせていましたよ。最後の質問ですが、あの子は俺が買った奴隷で一緒に隣国に行くためここにいます」


嘘は言っていないはずだが、間違っていないか心配である。族長はすごい剣幕で見ていたのでハラハラした。


「そうか、隣国に行くためか。本当に隣国があると思うか?」


「まさか、国がないのか?!」


「嘘じゃ。国はあるぞ。知っているのか試したかっただけじゃ」


この人性格悪いな。でも国はあることは分かったので、良かった。俺が持っている地図は、あの国の中だけしか分からなかったのだ。


「にしても、真実を言うとは思っていなかったわ。機嫌を取る方を選ぶと思ったわい。あの娘が話してくれていたから分かったの」


「知っていたなら聞く必要なんて、なかったのでは?」


「お主がどういった奴か知りたかったんじゃ」


「なるほどね。もし嘘を言っていたらどうする?」


「そんな奴信じる訳なかろう。言うつもりはなかったが」


俺は試されていたってことか。まあ信用して貰った感じがするし結果オーライって事でよしかな。


その後族長に寝床を用意してもらって寝た。




王都 城内


「なあ知ってるか?街中で兵士の首が吹っ飛んでたらしい。魔王軍の仕業らしいよ」


「へー。そういえば、翔の様子変わったよね?野分がいないとか言ってるよね。野分って知ってる?」


「「知らなーい」」


「だよね。真由美先生も知らないって言ってるし、いないんじゃないかな?」


「そうだろ。翔が野分って奴を幻覚で見てたって事だろ。頭大丈夫かな?」


「幻覚見てる時点で大丈夫じゃないだろ。おっとそろそろご飯の時間だ。皆行こう」


「そうだね」


「そうだな」

                                             

一応主人公がいなくなった後のクラスメイト達を書きました。


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