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クラスごと異世界転移されましたが今後の事を考えて脱走することにしました  作者: イプシロン・モッド
第一章 王都脱出編
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第十話 脱走

決行当日、朝早くに兵士に起こされた。その後、朝食を食べさせられ、試着室へと連れられた。

パレードの時に着る服を選ぶらしい。しかし、選ぶのは俺達ではなくメイドであり、

メイドが服を着させ、いい感じの服が見つかるまでずっと終わらないとのこと。しかも、当たり前だがメイドは同じ人ではないので、ある程度配置がバラバラになるらしい。


体感時間では、4時間ほど着替えに付き回された。担当のメイドは美女と呼んでも異論はでないような顔。しかも、何がとは言わないがデカかった。というが男子の担当は全員同じような感じだった。対する女子はというと、イケメン執事であった。これもう国は分かってやってんだろ。「いい思い」か……


まあ、とりあえず服選びは終わった訳だ。しかし本当に地獄であった。個人的には服なんてどうでもいい。不便がなければ別にいいと思っている。いや、少しは柄の好き嫌いがあってもいいな。


次にパレードの際のルートを教えてもらった。簡単にいうと城から出て、大通りの奥の方から始め、城に向かって行うというもの。民衆に見られるため馬車の速度は、遅いので開始から終わるまで、6時間はかかるらしい。6時間も耐えれるほど俺の精神は強くないので、辞退したいが即ダメだと言われた。その後、「このパレードには、各国の外交官が見て来ていてね、我が国の力を示すと共に、軍の増強・高揚を目的としているから、辞退されると困るんだ」なんて言ってきた。

俺達に拒否権はないってことか。他のクラスメイトはこのことに不満を感じていない。普通に考えればおかしいと思わないのか?真由美先生もそうだ。多分目の前の色という名の現実を見ているからだろうか?それとも・・・いや、これはないな、そしたら俺もなってる。とりあえずもう脱走することには変わりはないのだ。今思えば、これを知ったのは運がよかった。知らなかったら、クラスメイト見たいに目の前しか見ていなかっただろう。いや、パレードの認識は人によって違うからな、なんとも言えない。

知らないことはいいというが、知らないことは悪だとも知った。


なんやかんやでパレードが開始する時間になった。人数割り当ては一つの馬車に2最後尾に+1(真由美先生)である。俺と一緒に馬車に乗るのは、オタク仲間兼女友達の鈴木絵里だった。

いやオタク仲間というのは、俺が思っているだけかもしれんが、仲がいいのは確かだ。そういや、こっちに来てから全くしゃべっていなかったな。話すネタ(深夜アニメ)がないからだろうか。


1週間ぶりにちゃんと絵里を見たらビックリ。なんか闇堕ち?していた。恐らく理由は深夜アニメが見れなくなったからだろう。俺だって見れないのは悲しいさ。

せっかく、再放送のアニメを見たかったのに、こっちに飛ばされて見れなくなってぇぇぇぇえ?!そういえば俺のコレクションはどうなっているんだ!俺がいない間、ちゃんと保存されてるかな?泥棒に盗られてないかな?考え出したら止まらない。

いや落ち着け俺。ここは異世界、魔法やスキルがある。エルフやドワーフがいる。ケモミミもいる。ロリやロリ巨乳にツインテまな板美女もいる。

深呼吸をしろす~はす~は。

とりあえず落ち着いた。たまに現実から目を背けたくなるのだが、これから脱走するのだから、ちゃんと現実を見なきゃいけないのか・・・頑張れ俺。


話を戻すが絵里はイケメンの人がたくさんいて、二次元よりも三次元のほうが良いと思い始めて来て、精神が破壊しかけているらしい。精神を保って欲しいものだ。でも今夜こいつらから俺の記憶を消すのか・・・いや記憶ぐらいこの世界なら戻すことぐらい簡単だろう。だったら問題ないか。



パレードは何も起きずに終わったが、相当キツかった。まず、飯が食えなかったこと、もちろん馬車に乗る前に食ったが、時間が経てばお腹が空くからである。それに大勢の人に見られているのがとてつもなく嫌だった。後とは子供とかに手を振られたら、なんか夢を潰すような気がしたので仕方がなく対応していたり、大人の女性達に勇者様と言われて養って〜とか結婚して〜だの言ってきて、気分が悪くなった。昔から女は苦手なんだ、オタク仲間は別だけど。


とりあえず城の中に帰って来れたが、これからダンスパーティもするらしい。もういいよ、疲れた。しかし俺には宝石類をパクるという使命があるので、出ない訳にはいかない。


出るとまあ不思議。ホーネットに行って戦ったやつは、宝石を貰えた。これで宝石をパクる必要は無くなったが、飯が食いたかったので、そのまま出ることにした。そしたら、貴族の少女達に一緒に踊りませんか?とかこの後一緒にどうですか?とか言ってきた。マジでやめてほしい。まあ雰囲気を悪くしないために踊ったりはしたのだが、どうやら俺はダンスが嫌いらしい。

この後どうですかはまあそういうことだろう。ちなみに、これに釣られて行った男子がいたのは忘れておこう。



パーティは日を越す前にはどうにか終わったのでよかった。このまま日を越していたら、眠くなっていて別の日にしたいただろう。前に購入した剣を腰に付けて、準備を完了させる。武器庫で見つけた黒いフードを身につけて、スキルを使用する。


『広範囲スキル強化』


俺だけに聞こえる声が入る。


『ユニークスキル『現夢』をアルティメットスキル『現無』に一回きり昇格します。それとスキルの効果範囲を広げます』


早速スキルを確認する。予想通りのスキルであって欲しい。


アルティメットスキル『現無』

相手に夢(幻覚)を見させることが出来る。また相手の何かを完全に消すことが出来る。肉体も消すことが出来るが、それには多くの魔力を必要とする。効果範囲は半径150キロ以内(素の効果範囲は150センチであり変更も可能)長期接触は不要。なおアルティメットスキル持ちと上位のマジックアイテムには阻止される。


思った通りのスキルであってよかったと思うが、この効果範囲はデカすぎると思う。変更出来るけど、記憶を消すだけだし問題はないと思うからいいや。アルティメットスキルはなかなか手に入れられないと思うから、恐らく大丈夫だろう。

『現無』を使用しますか?YES/NO


もちろん答えはYESである。しばしの別れだが、戻ってくるよみんな。それじゃバイバイ。


『現無』を使用しました。対象、野分樹に関する記憶を消しました。



後はここから脱走するだけである。あの奴隷商人と出会った場所までのルートは覚えているので問題ない。宝石も持っている。パレードの後なので、兵は少ないと思うが、一応警戒しておく。


大通りを走っていき、奴隷商人の元へ向かっていく。流石にここまできたら問題はないだろう。ここで出会ったら、城に出る際、バレていることになる。後少しだから勝ったも同然だぜ!!


しかし、それがフラグになったのだろうか?鉢合わせしてしまった。


「お前だな!城から脱走したのは。入る姿は確認されてないということは、召喚されたやつの1人だな。顔を出せ」


おっと、そこからバレていたとは。でみ顔を見られていないのなら気絶させるだけでいいな。よかった楽そうで。


「そう言って顔を出す奴なんていないだろ?ほら俺が顔を出させてやるよ」


そう言って別のやつが風魔法で、俺のフードを上げた。


「やっぱりな。見たことないがガキならスキルの使い方なんてロクに分からないだろう。2人で行くぞ!」


「おう!」


暑苦しい奴らがそんなことを言ってきた。顔がバレていないのなら、気絶だけで済まそうと思ったのに・・・やりたくないけどヤルか。


「お前ら全員皆殺しだ、恨むならこの二人を恨め」


まず全員に『現夢』を使う、あ、1人範囲から出ちゃった。まあいいや。


次に近づいてきた奴らの首を斬る。動いてないやつの、首を斬るのは簡単だな。ちなみに見させている夢は、グロいやつだが人間には立ち止まっている奴らが多い。中には失禁してる奴もいる。

子供を戦場に出しておいてお前らは、恐怖に負けているのか。別にホラゲーに出そうな物を見せているだけなんだがな。


近づいて歩いていき、首を斬っていく。それから範囲外にいたやつにスキルを使う。こいつは、かかる前から立ち止まっていたので、使用しなくてもよかったかも知れない。とりあえず邪魔は無くなったので、奴隷商人の元へ行った。



サーカス場もどきにやって行くと、一台の馬車が用意されていて、あの奴隷商人が待っていた。


「お、やっときましたか。いつか来ると思ってましたよ。おや、人を殺したみたいですがどうでしたか?」


「別に、ゲーム感覚でやった。お助けを〜なんて言ってなかったからな。しかも、あいつらは俺達のことを利用しようとしてたんだろ?なら当然の報いじゃないか、というか何で俺のことが分かるの?」


「それはですね、私がマジックアイテムを持っているからですよ。言っておきますが、王族や貴族は持っていませんよ。それでは取引といきましょう」


奴隷商人が提示してきたのは、ただの奴隷を買うことだった。そうしたら、馬車で辺境の村まで送ってくれるとのこと。在庫がたくさんあるので、幾つか処理したいらしい。食事代に結構持ってかられるらしく。


とりあえず、見てみた。バリバリの魔物がいてビックリした。こういうのってペット枠じゃないの?しかし値段が高い。全員使える奴らなんだろう。


「おいおい、流石に高い。俺が持ってる宝石はどのぐらいの値打ちがあるかわからないし、こういうゴリゴリしてるのはちょっと・・・」


「では、獣人のところに行きますか?彼らは鼻が効きますし、人間よりも力は強いですよ。しかも強者には絶対服従しますよ」


「それって裏切ったりしないのか?」


「それはないですよ。彼らは義を重んじていますので優しくしていたら裏切りませんよ。最悪、奴隷には魔法陣が刻まれますのでそんなことは出来ませんよ」


「なるほどね。魔法陣って便利なんだな」


そんな話をしていて、獣人が入れられている場所に来た。せめて戦闘に使える元気なやつがほしいのだが、ほとんど弱っていて、使い物にならないものばかりだった。


「せめて元気なやつを売ってくれないか?」


「それはちょっと難しいですね。いますけど・・・気性が荒くてですね。それでいいのなら構いませんよ」


「それでいい」


そう言って、テントの奥の方へ連れられて行った。


「この子です。新しい子でしてね。まだひどい目にあっていないんでしょう。こういうのを拷問するのが、趣味の貴族に売ろうと思ったのですが、なかなか売れないんですよ」


そう言って見させられたのは、俺と歳が近いであろう狼の感じがする美少女であった。

俺や奴隷商人を見る目は憎悪の塊であり、鎖で繋がれているが、鎖が悲鳴を上げていて今にも壊れそうである。


同年代を見ていると、どうしても同情してしまう。しょうがないこいつを買うか。


「こいつに決めた。値段は?」


予想外だったのだろうか、奴隷商人が焦っていた。


「本当にいいのですか?!魔方陣があるとはいえ、こんな目で見られていたら、背筋が凍りますよ」


「いいよ。でも少しぐらいおまけしてくれよ?」


その言葉に満足したのか、奴隷商人は笑って分かりましたと言っていた。準備がかかるのと宝石の値打ちを調べるらしいので、話しでもしてくれと言われた。


会話の内容が簡単なのしか考えられなかったのでそれでは話してみることにした。


「初めまして、俺の名前は野分。お前の名前は?」


「・・・」


殺意のこもった目で俺を見てくるが、俺はくじけない。


「じゃあ、質問を変えよう。お前は俺のことをどう思う?」


別にストレートに言ったて俺は傷つかないので聞いてみたが、また無視された。しかし、それは決めつけ過ぎたようだった。口を開けて、俺に話してきた。


「お前もあのデブも私を捕まえた奴も仲間を殺した奴もそれを決めたこの国の貴族共をそれをよしとしている民衆を殺す。

生きたまま、内臓を裂きその肉を喰わず、一緒裂いてやる。子供であっても関係ない。全員殺す殺してやる!!」


それは話してくれたというより、叫んでいたと言うべきなのだろうか。それから、こいつは俺に噛み付こうと、牙を剥き出してくる。俺は近づいて話しかけた。


「お前の怒りは分かったが、この状況を見てそんなことは言えるのか?今のお前じゃ無理だ。俺は奴隷制度が好きじゃないし、この国は嫌いだ。だから約束しよう。貴族を殺すのとかは譲るから協力しろ。それが終わったら自由になっていい。故郷に帰っていいし、民衆を殺戮するのもいい。だからこの国をぶっ壊すのに協力しろ」


それを聞いてもなお、牙を剥き出しているので、噛まれるところまで行って手を伸ばした。勿論すぐに噛まれたが、抜こうしない。


「ここに居たって何も変わらない。チャンスはそう来ないし、これが最後かもしれない。それを逃したっていいのか?復讐をしたいのなら、この手を取れ、そしたら俺がそのステージまで連れて行ってやる。だから信じろ!俺は信じるから手を伸ばすんだ。さあ、信じるか信じないどっちだ!」


俺の長い話を聞いて、噛む力が弱まり、そして口を開け血まみれの俺の手を申し訳なさそうに舐め始めた。

これが犬に舐められるのと同じだと思ったのは、秘密にしておく。


そういえば、こいつの手は鎖で繋がれていたわ。


その辺りで、奴隷商人が来た。

「渡して貰った宝石で取引は成立しますよぉぉおって大丈夫ですか?手が血だらけですよ!すぐに処置しますから、こっちに来てください。お前ら、そいつを檻に入れて、馬車に乗っけろ!」


「あ、別にいいよ。俺あいつのこと信用してるから」


「・・・分かりました」


奴隷商人に手当してもらった後、獣人の子に刻んでいた魔方陣に、俺の情報を入れて、俺に牙を剥かないようにした。俺だけの命令を聞くので、他者に使われないのがいいところだ。

おまけとして、俺とあいつの服を数着とアイテムボックス、それにあいつの武器を貰った。

アイテムボックスは安いので50キロまで入るらしい。高いのは、500とからしい。

あいつの武器は東洋の武器らしいがこれ絶対に刀だよな。


とりあえず手続きは終わったので、辺境の村に行くことなったが、北か東か南のどこにするか聞かれた。それは適当でいいと行ったが、安全性がある。東に向かうそう。

魔獣は弱く、野良魔物は少ないかららしい。

送ってくれるのは、奴隷商人が雇っいるベテランの運転手だった。一応護衛が付いていて食べ物も出るらしい。安全は確保されているので、寝ていいと言われ、フカフカの布が提供されたが、獣人の子がかわいそうだと言って、あいつにもフカフカの布が渡されたらしい。もう眠いので、寝よう。




スキル使用前

翔の部屋


「このステータスと念じて出てくきて昇格可能スキルが一つあるけどやった方がいいのかな?まあ、いいややっちゃえ」


ユニークスキル『救世主』をアルティメットスキル『勇者』に昇格しました。


「あ、なんか成功した。これで何が強くなったのか知らないけど、まあいいや。お休み~」

                     

6000文字とか気持ち悪いことになってた。

タイトル回収は無事終了。ヒロイン候補も一応出せた。

そして、次回からは新章が始まります!楽しみにしててね。

そういえば、最後の場面意味分かった人いるかな?


ま、ブックマーク登録や評価の方を押しといて下さい。

感想や評価があったらコメント下さい。


それではさようなら。 

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