第87話〜俺の手ほどき〜
「やりますね……」
あの男、魔力量は一般人と変わらないが、凄まじい覇気を放っている。
「お久しぶりです、団長。レオン・ボナパルトでございます。」
レオンが膝まつきガタイのいい男に向かってそう言う。
「わかっている。今行く。」
5m以上上から音もなく飛び降りる。それだけで彼の暗殺技術がわかるだろう。
降りてきた男にレオンが再会の握手と事情を話すと、罠が収まりアジトと呼ばれる場所へ案内された。
シェルターらしき場所は、老廃してもう使われていないように見せかける加工が施されているそうだ。
「はいじゃあ自己紹介していきたいと思う。"ゴフゥン"」
男は咳払いする。
「俺の名前はカーズ、ブラッディガーの団長をやっている、レオンを救ってくれたこと礼を言う。"ゴゥン"」
先程のガタイのいい男は、カーズと名乗っていた。無論暗殺団なので偽名を使っている可能性も否めないがな。
「零という、よろしく頼む。」
互いに握手を交わすと、
「早速だが、諸君。俺たちと模擬戦だ。5F下にある闘技場に来い。俺が直々に手ほどきをくわえてやる"ェフン"」
俺たちは指示通りに5F下の闘技場に向かうと、そこは地下にしては広大な自然に囲まれていた空間であった。
「ルールは簡単だ。気絶させれば勝ち、その他は何をしてもいい。5対5の勝負だ。レオンも強くなったようだがな、久しぶりに教育を加えてやる"ゴゥン"」
ちょっと咳払いが多いのも気になるが、まぁいい。
カーズか右手を肩の上に上げ、手招きをすると、瞬時に4人カーズの傍に来る。
「ご苦労。彼らは向かって右からマーサ、オズ、ヒロ、アヴィル。ちなみにオズとヒロが俺の兄貴で、マーサは弟だ。」
兄弟で暗殺団をやってるとは、というよりこの血筋が強いんだろうな。
「こっちは、向かって右から、リリス、エキドナにソフィア。まぁ紹介はいらんと思うが一応レオンだ。」
「制限時間はどうする?どうする?どうする?"ゴゥン"」
「なしは無いのか?」
「それがいいと言うならそうしよう。」
時間無制限の戦い。こいつらも無用だと思ったら殺す。
俺たちは、5人一塊ではなく、別々の場所で戦うことにした。俺は、丘上で魔法と、攻撃をぶちかます。ソフィアは魔術で隠密行動をとって狙撃に徹するようだ。リリスは、木が多く生えている場所。エキドナは、空から敵を狙うみたいだ。そしてレオンは洞窟の中が戦いやすいと言って洞窟へ行ってしまった。
まぁほか4人は問題ないと思うが、魔術なしで俺はどこまでやれるのやら。
開始の発砲みたいな音がして俺たちの戦いが幕を開けた。
俺の元へ来るのはやはりあいつだろう……
ほら
音はないが、正面からとてつもないスピードで突進してき、俺の首筋に手刀を、それを俺は煌星神の闇で防御し、カウンターを腹に入れようとしたが、どうやら攻撃と同時に飛び上がっていたようだ。本来なら視界から外れたはずだが、俺には魔神眼と精霊眼がある。
体と髪が煌星神によって光っていたのに加え、俺の両眼も光を宿す。
「その魔力、いいなぁ〜"エッフン"」
「じゃあ俺も少し見してやる……」
そう言うとカーズの全身が赤く光る……
さて、どんな能力だ……
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