第80話〜竜と感情無き少女(2)〜
すみません80話の題名バグってました。
シノンは思考する。何故生まれたてなのに喋れるのか……
はたまた彼女に記憶がないだけなのか。
しばらくすると光から生まれたはずの彼女が黒く染まりやがて形を変形させ竜を形取るが、すぐに元の人型に戻る。
だが、その人型をした生物には、翼が生え人と似て非なる存在。普通なら驚くだろうがシノンには感情が無い。ただその存在がいると感じているのである。
「私は誰……」
その人型をした生物はそうつぶやく……
シノンはそっとその生物に、
「竜種?」
竜種とは、明確に定義されてはいないが、鱗で覆われ高い魔力を保有した上位種の一角。またこの世界の最強の一角であった。
シノンは表情を変えないがこの生物に対して疑問が生まれる。
(魔力が私と同じくらい高い……)
この時代、魔法は愚か魔術も見つかっていなかったが、魔力というのは確立されており、また魔力を操作して魔力弾や剣に魔力を纏わせ攻撃するなど、魔力に関しては発見がされていた。
さらに魔力を感じることもこの時代でも出来た。
シノンが驚いているのはその量。自分と同等の魔力量を保有しているものなど今日この頃他の種族でも見ることはなかった。
誰1人……
さらにその魔力は先程ここに集められたものよりはるかに大きいものだった。
そんな存在がこう、
「私は竜、竜種」
「あなた名前はないの?」
シノンは問う。
「ない……」
「そう、名前がないなら私が付ける……名前がない……ない……なし…シーナなんでどう?」
「シーナ、いい名前だな!私はシーナ、シーナ」
シノンに笑みはこぼれないが、シーナには感情が確かにこもっていた。
ー数年後ー
彼女たちは、すっかり仲良くなっていた。
シノンも少しずつシーナといることで感情がなくても、他の人にも理解されるようになっていた。
シーナは、シノンに名をつけられたからシノンの元を離れることはない。
決して……
そしてシノンは成長し、大人になった。
そしてこのころ後のエキドナとなるシーナと共に、シノンは魔術の研究を始めたのだった……
そしてシノンの感情がないのと、シーナは何故エキドナとなったのか……
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