第51話〜契約〜
(まずい……まずい、まずい!あの方に殺される……)
(なんなんだ、あの劣等種は!私が召喚した悪魔を、あれは単なる悪魔ではないのに、上位悪魔、いくら階級がない、野良の悪魔だといえ、上位悪魔だぞ!劣等種ごときが勝てるはずもない!)
(どうすれば……)
この時のアガレスはとても焦っていた。アガレスが貴族階級、それも公爵という職につけたのはひとえにその統率力を買われただけである。特段支配能力に長けている訳では無いし、魔術の才能がある訳でもない。統率力が他のものより少し秀でてただけである。
さらにアガレスは親は公爵よりも上の階級であったため、多少ばかり優遇されていた面もあった。
アガレスは統率力を"あの方"に買われていたので、悪魔軍の召喚、そして使用を許可されていたのである。
だが、公爵以上の階級、アガレス以外の公爵にも言えることだが、公爵以上の階級の魔族は役職持ちの悪魔、その悪魔と契約を交わすことも階級に就くひとつの方法だと上位層は教えられていた。だが、アガレスはあまり親に期待されていなかった。
劣等種と親から呼ばれアガレスも努力はしたが、努力する度に差が開いていくのがわかっていく。
そんなときに"あの方"に見出されたのだ。
だから、アガレスは期待に、"あの方"の期待に応えたいと奮起する。
そんなときに、アガレスに1柱の悪魔が、
"そなたと契約をしに来た。代償は彼の魔力が兄弟のニンゲンと竜種、その2人の魂ごと肉体を我に渡せばいい。"
"さぁどうする?"
(貴方は?)
"我の名は、君主の悪魔アスタロス、全てはあの方のために……"
(是非とも契約を……あの劣等種を殺してくださいませ!)
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時は戻り、契約直前……
「最後の一体、あとはあの魔族だけだ!」
「冥界神・竜巻」
「擬似・聖虚剣!」
「最後はあの魔族だけだ!行くぞレオン……どうしたレオン?」
そういうとレオンから蒸気が前回とは比にならないくらい出ていきそのまま倒れた。
「モ、ウ……ムリ・・・ミタイ……ダ、後は、頼んだ……」
「レオン!ゆっくり休め、あとは……俺に任せろ!」
俺は瞬間移動でレオンを退避させると最後の敵の魔族、アガレスを仕留めようと突撃すると、
どす黒い魔力がアガレスの周りを取り囲み、闇の結界がアガレスを包む。
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