第49話〜仲間の思い〜
対するレオンは、牛頭の悪魔と戦っていた。
神の目線から言ってみると、レオンは勇者であった。
勇者は、生まれながらにスキルの複数持ちがある人類では希少な複数スキル保有者であった。
だが、それがレオンには負担であった。
レオンは勇者の中でも類をみない30ものスキルをもって生まれた、特別な勇者であった。
だが、しかし勇者はスキルを大量にもって生まれるだけであって、肉体は普通の人間と同等の強度。
ちなみにレオンの保有スキルは、仲間の思いを力へ変えるスキル、各種属性耐性、仲間の意識と繋がるスキル。そして先程レオンが使った細剣召喚など幅広い分野のスキルを保有している。
ちなみに知略に秀でているのはスキルではなくレオンの生まれながらの才能である。
このようなスキルを保有しているのだが、実際、肉体強化系のスキルを使う度に魂と肉体を摩耗させているのである。
蒸気を発しているのもその負荷にすぎない。
こちらの世界の人間に例えると、仲間からの期待がその人の圧となってしまって本来の実力が出せないみたいなことだ。
レオンは今軍だけではなくその統一派に属する全員の思いを一点に受け止めている。
その力を解放しとてつもない負荷を再生スキルで無理矢理消す。そうやって今まで戦ってきた。だが、魂の摩耗は防げない……
視点は戻りレオン、
この悪魔には確か物理攻撃は効かないんだっけか。
だが、この細剣は魔力の塊のようなつくり。魔術で斬るのと同じ!レオン、ここが正念場だ!
実は今のレオン、この悪魔より魔力量も多い状態であるが、悪魔は己の磨き上げた技と魔術でレオンに対抗している。
零が倒したのは魔力だけの雑魚、パワーだけ強い者が武術を極めた者に攻撃をいなされ負けるのと同じ。魔力が多くても技術が伴っていなければなにも意味が無い。
そう、今のレオンと零が倒した悪魔は似た状況。
仲間の強大すぎる力に技術がついていけてない。
全身が軋む。体中は針に刺されたような痛みが常にし、常人には耐えられない許容不可な熱が体を襲っている。
レオンは仲間から受け取っている魔力を使い、魔力を凝縮させ魔術を放っていくが、牛頭の悪魔は多段に無詠唱の魔術を使い魔術を相殺する。
果たしてレオンがとる対抗策は……
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