第4話〜決着〜
ヒュドラの尾と俺の虚剣がぶつかり
火花が散った。
「火炎爆破」
俺は頭部目掛け、火炎爆破を放った。
(怯んでくれるといいんだけどな〜)
ヒュドラは何事もなかったように尾に紫電が走りそのまま俺に攻撃してきた。
間髪入れずに攻撃してくるヒュドラに対して未だに打開策を打てず剣で防御そして魔術で攻撃を繰り返していた。
このままじゃ魔力切れで負ける……
一旦これで……
「氷槍破撃」
無数の氷の槍がヒュドラを襲う。
体温が下がり少しの間魔術が使えなくなるという欠点はあるものの殺傷能力の高い魔術だ。
「キィー…シャァァァ…」
かなりダメージが入っているようだ。それもそのはず、
この魔術は本来敵の周りを氷の槍で覆い抜け目なく攻撃する技なのだが今回は覆えなくなるかわりに1点1点に
攻撃し傷つけることに特化した、ちょっとした応用技だ。
ダメージをだいぶ負ったのかヒュドラは叫んでいるが
どうやらまだやれるようである。
(さて、どうするか?)
そう考えていると、ヒュドラが光始め傷が癒えていく
(やっぱり再生持ちかよ)
この世界では、それこそ上位の魔物なら再生持ちは普通だが、人間は回復薬、教会に属す聖騎士や聖職者などの回復魔術そしてスキルしか回復方法がないのである。
向こうは再生持ちなのに対して俺は回復薬なし。俺は村で迫害されていてそもそも教会などたちいることが不可能だったからな。ヒュドラの方が非常に有利なのである。
また、こちらの魔素も尽きかけている上、
先の氷槍破撃などは発動するだけの魔力がないのである。
俺は必死に、あいつを倒す方法を考えるため思考加速と思念再現を最大限に活用しヒュドラの攻撃を避けながら必死考えていた。
ちなみに思念再現とは、考えたものを創造するなどという便利なものではなく自分自身の視界に擬似的に者や人を再現するという能力なため何か作れたりはしない。もっとも俺のスキルは、俺しか分からないからスキルなしと思われた。
俺は、思考再現でヒュドラを再現し攻撃してくる先を読みながら思考加速で攻撃を見切り避けるという技を繰り出して何とかヒュドラの攻撃を回避していた。
このままだと埒が明かないと、守の太刀から攻の太刀へと変え、ヒュドラに斬り掛かろうとした時ヒュドラの口から紫色の息が噴射された。
恐らくこれは蛇の毒息吹だろう。資料にあった……
俺は風刃守護があるので意味がないと考え、そのまま攻めようとしたが毒霧は何故か晴れない。
その時俺は戦闘序盤、魔素消費を抑えるため、風刃守護を解除したことを思い出した。
咄嗟に剣で払うも吸ってしまい俺の意識はもうろうとし始めた……くそ、毒なんかに……
「こん…な…と……ころで・・」
俺は拳を握りしめ、眼を見開き意志を固めた。
「終わるもんか!」
俺は自分を奮い立たせ、最後の賭けに出た。
俺は空間を拡張させるためにヒュドラから距離をとり、火炎爆破を、最小限の魔素で放った。そして地属性魔術で金属粉を撒き散らし、水属性魔術と火属性魔術の準備をし自身をタングステンで何層も覆い守護の体制をとった。
俺が選択した行動は、水蒸気爆発と粉塵爆発の合わせ技で爆発させヒュドラを吹き飛ばすというもの、名付けて、
「メテオバースト」
魔術が成功し、爆発したのを確認して俺の意識は途絶えた……
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