第44話 今度は……
「なんで……」
第44話 今度は……
俺が振り返った先にいたのは、ソフィアであった。
だけどどこかソフィアじゃないという、そんな気持ちが俺にあった。
「・・・・・」
ソフィアは何も言わない。ソフィアの周りには黒く光る、妖気を発していた。
「ソフィア、どうして!」
「・・・・・」
ソフィアはこちらの呼びかけにも返事をしない。
そればかりかどんどんソフィアの魔力が増強し今にも俺を殺しに行こうと殺気すら放っていた。
俺は今のソフィアは敵だと認識し、すぐに臨戦態勢に入る。
思考加速、魔力解放、空気、光などの法則を支配する法則支配。
それら全てを行使し、ソフィアの攻撃に身構える。
ソフィアの発する闇の妖気が爆発し、闇属性の魔力弾を放ってきた。明らかに今までのソフィアとは異質。
いくら攻撃魔術を使えようが闇は体得していなかったはず、いやしていなかった。
俺は冥界神・竜巻を発動しソフィアの魔力弾を吸収する。それを魔眼の応用で解析する。すると、
ソフィアとは別の魔力波長が見られた。人にはそれぞれ異なった、魔力の波長がある。だが、その波長はその人を見たり遠くから魔力を察知するだけでわかるものでは無い。俺とソフィアのように長くいたり、一緒に魔術を使って行く中で最近わかったことだ。そして今の魔力波長は明らかにソフィアと違うもの、おそらくはソフィアの体を依代にしているのだろう。
ここからは俺の魔眼をフル活用して、ソフィアから憑依しているやつを分離する。
俺はソフィアと魔術の撃ち合いをしながら分離する方法を考える。もちろん今日は虚空は禁止だ、殺す可能性がある。終焉之時はギリギリ使っていいラインだな。
俺はソフィアの攻撃を相殺したりいなしたりしてどうするか考えていた。俺はそこでひとつの方法ではないが思いついたことがある。俺はソフィアと距離をとり、防御の構えをとった。そして俺は集中して俺の中にいる古竜へのコンタクトを精神世界で取りに行った。
俺の意識は一面が白で覆われた精神世界へと飛ばされた。
「零久しぶりね」
「この前は世話になった、して竜、今は俺の仲間の一大事なんだ。精神世界にすんでるお前なら分かることがあるかもしれないと思ってな。」
「竜はやめて、エキドナと呼んで」
「わかった」
そういうとエキドナは人型になった。容姿は、ソフィアのような白髪に先端がピンクが少しかかったような薄桃色をしていた。
「私もあなたの眼を通してソフィアを見ていたけど彼女、魔族が憑依しているわよ、それも高位の。」
「なるほど……エキドナは魔族に詳しいか?」
「昔の魔族なら面識があったり詳しいけど今の魔族については全く分からないわ、でも最近になって魔族に階級ができたことは知っているぐらいよ」
「ありがとうエキドナ、最後に助ける方法はあるか教えてくれ。」
「それはね、私と一緒に戦うことよ。」
「え?」
「私が何とかするわ」
「わかった、今出してやる。」
俺は現実世界にもどり、
「出てこい、エキドナ!」
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