第16話〜暴走〜 零VSソフィア2開幕
「素晴らしいぞ、イーリス」
「はい、念のため隷属の魔術と洗脳の魔術を2つかけときました。」
「抜かりないなイーリス、これで彼の国城塞都市ウォーリアに攻め入ることができるぞ。」
「作用ですな、陛下!あの国は防御に特化しているあまり、なかなか攻めづらかったですが、防御さえ突破してしまえばこっちのものです。すぐに戦の準備をしましょう!」
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(どうしよう、レイが、というよりあれはイーリスさん?なんでレイを)
「後を追わなきゃ!」
私は存在隠蔽を使って後をつけた。
でも、隠霧で覆われてて見れない。
(どこ?どこ!)
霧が晴れた時にはもう遅かった。そこにはイーリスさんもレイもいなかった。
「レーイ!」
そこには嘆き悲しむ少女の姿が、1つ。
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10日後
(ココハ?ドコダ?オレハ、ダレダ?…………)
「行くぞ、零お前の出番だ。」
(オレハ、ゼロ?ゼロ、コイツラ…・ヲタオ・・…サナキャ)
「ヘル、フレア……」
「何をしてい……」
その瞬間イーリスは死んだ。彼も何が起こったか、理解できなかっただろう。零は必死にイーリスの魔術に抗い深層心理で自我を取り戻そうとしていた。だか、今の零には竜との同化により、破壊衝動しか持ち合わせていない。まるで先程まで暴れていた竜のように、
「イーリスどうした?」
「シネ……」
「おい、魔術は?どうした?!」
創造を絶するほどの零の拳が骨を粉砕し、国王は絶命した。
「陛下がやられたぞ!あいつを殺せ!」
「ギロッ・・・」
「ヌッ……」
その場で立ち向かおうとしたものはいなかった。いや戦えなかったのである。それほどまで零の放つプレッシャーに圧倒されたのである。
即死できたものは幸福だろう。
零はただ拳を騎士たちにふっただけ。
たった1度。その衝撃波は先程の国王を殺した時の威力を軽く凌駕する。零が力が順応してきたということだ。
「ヒィィィ、来る…な、」
生きていたものも気を失った。
次に零のとった行動は、騎士たちの残骸を
貪り始めた。これは零の意思ではなく、竜の本能、敵を倒し、喰らう。そうして竜は強くなる。
力もスキルも、全てが零のものに、
この惨劇で不幸中の幸いだったのが、イーリスが燃え尽き死んだことだ。跡形もなかったのでイーリスのスキルや力が取り込めなかった。イーリスまで喰らってしまった場合、被害はこれを超えていた。
今零の中では無意識下でスキルが混ざり純然なスキルへと生まれ変わっていた。ただ、零と竜の共通した破壊の意思に従い、
その後も零の暴走は止まらなかった。
まずは都市を破壊に破壊、残骸を喰らう。破壊の限りを尽くした。
ーこの惨劇はどうやったら収まる?
ー助けて!
ーもう殺してくれ。
数々の嘆きや絶望が飛び交う中で希望の光が見えたのかもしれない。白髪の少女、ソフィアである。
「レイ・・・?」
「レイなんでしょ!やめて!」
だが、声は届かない。
(私が止めなきゃ!)
こうして、零VSソフィアの戦いが再び始まった。
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