十二.魔力結界(中編)
優輝の妹たちが事故にあった次の日の朝。俺、はいつも通りの登校をしていた。
「はぁ~。」
俺は、とてつもなく気落ちしていた。なぜなら、昨日学校を無断でサボってしまったからだ。
家に帰ったあと学校に行きたかったが、体を動かしただけでビリビリと電気が走るみたいに痛くて動けず、結局そのまま自分のベットまで行き寝てしまった。
そして、今にいたる。
トボトボと歩いていると、後ろから莉奈がやってきた。
「つーちゃーん、はよーーーっす!」
いつもよりハイテンションな挨拶と小気味よい足音が聞こえた。辺りに声が響き渡る。
莉奈は、俺のところまできたら振り返って、
「改めて、おはようございます!」
「おぉ、おはようさん。莉奈。」
「おやおや、どうしたんだいつーちゃーん。やけに元気が無さそうだけど?」
「まぁ、昨日あんな事があったからなー。」
「あぁ、あれね。昨日は本当にビックリしたよ。だってつーちゃーんたらいきなり『ちょっと優輝を追う。後のことは任せた!』としかメールになかったからあの後大変だったんだよ!」
莉奈が少し頬を膨らませ怒っていた。でも、こういうところを見ていると「平和だな~。」と思えてくる。
「まぁ、なんにしてもありがとうな。これからもよろしくな莉奈。」
俺が軽く微笑んでお礼を言うと、
「ま、まぁつーちゃーんのお願いだったらこれからも聞いてあげてもいいよ。」
と、少し焦りながら言い前を向いてしまった。
文面がバラバラだなぁ……ハハ。
こうして莉奈と話していると学校についた。
すると、ブルーが、
「繋さん。ちょっと話たい事があるのでお話中ではありますが抜けてもらっても宜しいでしょうか。」
珍しく話に割り込んできた。
「悪い莉奈、先に教室に行っててくれ。すぐに行くからさ。」
そう告げると莉奈は、笑顔でコクンとうなずき駆け足で学校へと入っていった。
俺は、近くあった木陰にいき木にもたれた。
「で、話とはなんだ。もしかして魔力結果の事か?」
「はい、今日から作るのを開始してもらいます。方法は前言った通り紋章付けからしましょう。」
「オイオイ。休めさせてくれないのかよ。まぁ良いけど。で、どうやって紋章を付けるんだ?」
(アニメでは主人公は休まないしな!)
「考えがバレバレですよ……。」
ブルーは、大丈夫ですかねぇーとボソッと呟いた。
「やり方はこうだ。まず紙でも直接でもいいから自分の好きな魔法陣をかけ。紙なら書いたやつを俺達が言う場所において、魔法陣に『ラリ』を作る感覚で魔力を込めたら完成だ。」
「魔法陣はこんなのでいいのか?」
俺は、胸ポッケトに入れていたメモ帳に六芳星(正三角形とそれを逆にしたのを重ねたもの)を書いた。
「やけに一般的な紋章だな。ま、良いけどな。」
「全てバラまいて魔力を込め終わったら、紋章を繋げるように円形のドームを空気で作ったら魔力結果の完成、てことだろ。」
「はい、その通りです。では、一緒に頑張っていきましょう!」
話が終わると、タイミングよく学校から朝礼が始まる予鈴が鳴った。
取りあえず紋章付けは昼休みからだな、と思いながら俺は教室へと急いだ。
続く




