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無難に生きるのが俺のモットーです。  作者: よにー
第一章 氷人族の少女
32/52

第29話 おてんばお姫様

遅くなってしまい本当にごめんなさい。

投稿予定日前日に体調を崩してしまい投稿を先延ばしにする形となってしまいました……。

本職との関係ですこし投稿のペースを改訂することにしました。

毎週日曜日に変更させていただきます……。

自分勝手な投稿者で申し訳ありません。


第29話になります。よろしくお願いいたします。



 ヴィンセントに応接室を案内されたミラとカイトは質感の良い高級なソファに腰をかけ、紅茶を嗜んでいた。


 王族の住む気品の溢れる空間に紅茶の香しい香りで高貴な雰囲気に酔いしれてしまい、話すべきことを一瞬忘れてしまいそうになる。しかし、今はその話をする相手がいないので優雅に過ごすしかないのだ。


 その話すべき相手のヴィンセントは事のさわりを聴くと応接室にミラとカイトを案内したあとすぐさま応接室を後にした。なんでもヴィンセント1人で聞くには事が大きすぎる内容だかららしい。どうやら他の人も交えて話を詳しく聞きたいみたいだ。


 だが、普段落ち着いた雰囲気を持って厳格な近衛長であるヴィンセントでも焦ることがあるんだなとミラはカラカラ笑う。話の中身的に笑い事ではないが年の功なのかなんなのかミラはいつもと変わらなかった。


「さて、鬼が出るか蛇が出るかー」

「出てくるのは城の人間だよ」

「知っとるわー」


 ミラはシラーっと半目でカイトを見つめ、口を尖らせてブーブー文句を垂れる。冗談にマジレスは厳禁なのだ。


「カイトー、そういうとこを直せばもっとマシになるんだがなー」

「僕、今でも十分モテてるからいいかな〜」

「はぁ……」


 カイトの発言にミラは頭痛がするのが額を抑え、目を瞑る。


「そういや今、コーキはどうしてるんだろうなー? 氷人族の娘に変な事してなければいいんだがー」

「え? 氷人族? ちょっと待ってマスター。それ僕初耳なんだけど?」

「お? 言ってなかったかー?」

「聞いてないね」

「うーんどうしようかなー」

「え、そこ渋るの?」

「だってただでさえめんどくさい状況だってのにその事まで話すとややこしくなるからなー」


 レイナのことを話すべきか否か頭を悩ませるミラにカイトは彼女の長くとんがった耳にぼそぼそと話しかける。


「後でこっそり教えてよ」

「……」


 今はミラとカイト二人しかいないので耳打ちなぞする必要はないのに、こういうのを平然とするあたりこいつは女性キラーだとミラは再確認した。自分がこいつの何倍も生きていなければ即落ち案件だったかもしれない。孫なら落ちてるだろうなぁとミラは遠い目をする。


「ええい、耳元でコショコショするなーうっとーしー。そんなに知りたきゃコーキに直接会って自分で確認しろー」

「えーー!」


 カイトは口をあんぐりさせてまるでガビーン!と効果音が聞こえてくるような表情をしたかと思えば直ぐにブーブーと頬を膨らませ抗議してきた。二十越えた男がそんな顔をするな鬱陶しい、とミラがドン引きしていると応接室の扉からコンコンとノックの音が響いてきた。そしてまもなく「失礼します」とドアの向こうから声が聞こえ、おもむろに扉が開いた。


 ドアから入ってきたのは先程の騎士ヴィンセントともう一人、歳のいった幻覚そうな顔つきをした白髪混じりな茶髪の男性だった。


 ヴィンセントはその男性に道を譲るかのように横へ避けると彼へ敬礼のお辞儀をしたままその場で留まる。


 すると男性はヴィンセントに軽く手をあげ礼を示すとミラたちの座るソファの方へ歩み寄って行った。


 汚れひとつない首元の白いジャボに、所々何かの模様のような刺繍が入った赤褐色の高級そうなコートを羽織り、彼の肩には金色の装飾が施されていた。


 しかしその主張の激しい服装にも劣らないほどの厳格な顔は、自慢するためにその服を着ている訳では無い事を如実に表していた。手を後ろに組み、ゆっくりと歩くその姿だけでも彼がとても威厳のある人物だと分かる。


 ミラは席を立ち、彼がソファまでたどり着く前にミラ自身も歩み寄っていった。


「まさか伯爵がいらっしゃるとはー、御足労おかけ致しますー」

「これはご丁寧にミラ殿。ご機嫌麗しゅう」


 ミラが綺麗な所作でカーテシーをすると、男性も右手を前にして曲げて深くお辞儀をし、そのあとカイトの方を見やった。


「カイト殿も息災で」

「ピンザッツ伯爵もお変わりないようで何よりです」


 カイトも席を立ち伸ばされた手を握ってピンザッツ伯爵と呼んだ男性と握手を交わした。


 カイトが握手をした人物はラーヴィン・ショウ・ピンザッツ伯爵、王家に仕える王国貴族の重役だ。


「ボルシャック様はお元気ですか?」

「お陰様で、しかし最近はワガママばかりで頭を悩ませている。マクレイスに任せてはいるがヤツも相当手を焼いているみたいだ」

「年頃の子どもというのはそういうものでしょう」

「ははは、そうだな。だがあの子もピンザッツの嫡男としての自覚を持たせねばな。これからが心配だ」

「ふふ、気にせずとも男の子は知らないうちに成長するものです。さ、挨拶は程々にどうぞおかけ下さい」


 ミラが促すと「うむ」とラーヴィンがミラたちの座るソファの向かい側に腰をかけると各々も座った。そしてミラが一つ咳払いをすると真剣な面持ちで話を切り出した。


「それで本題なのですが……」

「話はここに来る途中ヴィンセントから少し聞いた。しかし誠か? 勇者召喚の知らせなぞ届いておらぬが……」

「いえ、本当です。つい先日ここにいるカイトが異世界から召喚されたという少年を拾ってきました」

「……その少年は今どこにいる?」

「アルバートで保護しております」

「召喚された状況は聞いておるか?」

「はい」


 ミラは紅桔の名前から様相、スラさんのこと、デスバラッドとの戦闘があったことを話した。だが、レイナのことは出さなかった。


「なるほど、デスバラッドといえばかなり危険なモンスターのはず、それを召喚されたばかりであと一歩のところまで追い詰めるとは……やるではないか」

「普通なら相当な訓練と経験がなければ成し得ないものです」

「ああ、だが信用に足りるかどうか判断するにはまだ早い」

「と、言いますと?」


 ミラが怪訝な顔をすると、ラーヴィンは指を組んで肘を両膝につけた。


「そのコーキという少年が如何にこの世界に来たばかりでもウランドラスが召喚した異世界人だ。早急に彼を捕縛し情報を引き出さなければならない」

「捕縛ですかー? 召致でよろしいのではー?」

「いいや、ダメだ。野放しになっている異世界人は首輪のつながっていない猛獣も同じだ。自由にさせておくと何をしでかすか分からんぞ? アステリシアにとって少年は脅威なのだよ」

「ですが彼は右も左も分からないままで今はこの世界になれるために冒険者として我がギルドで活動を始めていますー。彼がこの世界に慣れたきた頃にここへ連れてまいりますのであまり手荒なことはー……」

「……どうした? ずいぶん庇うじゃないか?」


 ラーヴィンは鋭い目をさらに細め、眉をひそめた。今ここに紅桔が居たら確実に震え上がってしまうほどの眼光だがミラは飄々と受け流し、落ち着いていた。


「先程も述べたように彼は優しく、そして強いー。こちらから彼の信用を損ねるような行為は愚策かと存じますー。対応次第でコーキ少年はアステリシア側についてくれるでしょうー」

「ほう。引き入れるということか」

「はいー。それに彼が幻獣の森に飛ばされたのも運が悪かっただけかもしれませんー」

「運が悪い?」

「本来ならウランドラス側は四十年ほど魔力を蓄積させないと召喚術を発動できません。しかしそれを無理やり強行したか召喚術に手を加え、二十五年分しか蓄積されていないとても不安定な状態の魔力を使って発動させた可能性があります」

「召喚を焦ったが故のミスか」


 ラーヴィンは顎に手を当て何か思考に耽り始めると段々何かに悩む顔から悟ったように変わっていった。


「何か召喚をせざるを得ない理由があった……?」

「やもしれません」


 すると横に座っていたヴィンセントが急に立ち上がり、険しい顔で口を開いた。


「こうしては居られません。一刻も早く王へ報告をせねば!」

「まぁ待てー。事をせいては仕損じるからなー。まだ向こうがこちら側にコーキがいることを悟られないために静かに準備する必要があるー」

「は、はい……」

「少年のことはともかく勇者の召喚を行ったことを向こうはまだアステリシアに話していない。これは奴らを出し抜く好機になるな」

「そうですー。だからこちら側の戦力を増強するためにも伯爵には穏便に事を進めて欲しいのです」

「……分かった、善処しよう」

「となれば少し慣れてきたころ、彼を伯爵に紹介しようと思っておりますのでー」

「うむ、期待している」


 ふぅと一息つくとミラは心の中で胸を撫でおろす。紅桔だけでなく彼が連れている氷人族の娘がいるということを知られれば伯爵の考え方がガラッと変わってしまう。彼女が奴隷だと知られれば勘違いされて紅桔の身が危ない。

 

 カイトも内心ヒヤヒヤしていたのか表情は真剣そのものだったがその顔は緊張でカチカチになっていた。


 ともかく、これで少しの間は紅桔が抱えるあの氷人族の問題に時間をとることができた。話さずに黙ったままでもよかったのだがウランドラスが勇者を召喚したかもしれないという懸念をそのままにしておくわけにもいかなかった。この一件がどう転ぶかはわからないが、少なくとも一番最悪なパターンであるウランドラスが勇者を使って戦争を仕掛けてくるところに先手を打てたのが大きい。


 そんなことをこの場にいる全員が思っていると不意に応接室の扉の奥が何やら騒がしいのに皆が気が付いた。何やら誰かが騒いでいるみたいだ。様々な人の声が交わる中、一人だけ高くよく聞こえる声が扉越しに響いて来る。女の子の声だ。


 だが誰一人としてその声の持ち主に疑問を抱かなかった。さらにいうならば、ミラとヴィンセントは呆れた顔をして「あー……」と誰か思い当たるのか薄目で扉を見つめ、ラーヴィンは大きなため息をつくと頭痛が響くのが頭を抱え、カイトは口元を引きつらせながら顔を青くさせた。


 そして、誰もが「あの子だ……」と思うのと同時に扉が勢いよく弾けたように開かれた。


「ここにカイト様がいらしているとお聞きしましたが!!!!」


 バン!!と大きな音を立てて入ってきたのは白く金の刺繍がこれでもかと施された煌びやかなドレスを着た女の子で、深紅のツインテールをなびかせて頭の上に飾られたティアラが彼女の元気を表しているかのように光り輝いていた。


 きょろきょろと広い応接室を見渡し、彼女は奥のソファで座っているミラたちを視界に……いや、たった一人しか見えていないのかカイトを見つけた瞬間、目に分かるほど表情が明るくなり、キラキラと目を輝かせて嬉しそうに頬を紅潮させた。


 それに対し彼女の視線を独り占めにするカイトはというと「はは……」と乾いた笑いが漏れだす。


「カイト様ぁーーーー♡♡!!!!」

「ぐえっ」

 

 すると少女は一瞬でカイトのもとへ飛んでいき、思いっきり首元に抱き着いた。


「いけませんユフィーリア様!! カイト様が死んでしまいます!!」

「いや、そんなヤワじゃないんだけど……」

「絶対離さないわ!! 久しぶりに会えたんだもん!!!」


 後から入ってきた侍女がぐいーっとユフィーリアの服を引っ掴んで力まかせに離そうとするがユフィーリアは抱きついた腕に渾身の力を込める。しかし、力を込めるということは同時に彼の首を絞めるということでもあり……。


「ちょ、まっ、タンマ! ストップ! 本当にオチるから!!!」


 カイトが必死にポンポンとユフィーリアの腕をタップするがそれでも腕を離さなかった。


カイトを抱きしめて頬を擦り寄せているこの少女はユフィーリア・フォン・アステリシア。この国の第一王女、つまりお姫様である。


「ユフィーリア様!!」

「あなたが離せば腕の力も緩めますわ!!」

「いや、離してよぉ……」

「それは出来ない相談ですわ!!!」


 侍女とユフィーリアの応酬を見ていたミラは手元のティーカップを手に取り口をつけた。


「こうなったらもう言うことは聞かないぞー?」

「はぁ……お見苦しい所をお見せしてしまい申し訳ございません……」


 侍女は手を離してミラに深く頭を下げる。


「なにー、おなじみの事だー。気にするなー」

「いや、気にしてくれんと私が困るのだが……」


 ラーヴィンが腕を組んで渋い顔をするとユフィーリアはキッと睨んだ。


「私とカイト様の邪魔はさせません!」

「ユフィーリア様! ラーヴィン様は心配なさっているのですよ!? もっと王族らしく振舞ってください!」

「普段ならちゃんとしてるでしょ! カイト様の前くらい私をさらけだしても良いでしょ!」

「ここにはカイト様だけではなくミラ様とラーヴィン伯爵もいらっしゃってるのですよ!」

「関係ないわ!」

「大アリですっ!!!」


 ギャーギャーと喚き、互いに一歩も譲らない。一般人が王族と侍女がこうやって言いあっている姿を見るときっと驚くだろう。しかし、ここにいる全員は慣れきっていた。


「ユフィーリアー、後でたっぷりカイトを使わせてやるから今は静かにしてくれー」

「むー……ミラ様がおっしゃるのなら……」


 だがユフィーリアはカイトの腕を解こうとはしなかった。


「そういえば、今日はユフィーリアだけかー? クーフェリアはどーしたー?」

「……クー姉様なら今お忍びで出かけていますわ」

「お出かけねぇ……」


 目を伏せ、どこか寂しげな顔でユフィーリアは言う。そんな姿を見たあと、ミラは横目で侍女の方を見ると侍女は目を逸らしてしまった。


「ユ、ユフィーリア様。いい加減離していただけると……」


 ずっと抱きつかれたままは居心地が悪かったのだろう、カイトは苦笑いをしたままユフィーリアの肩を持って引き剥がそうとした。すると……。


「あん……カイト様そんな……皆様がみているというのに……」

「ユフィーリア様!!!」

「え??」


 何故かユフィーリアが嬌声をあげ、侍女が怒声をあげ、カイトはアホそうな声を出した。


「カイトー、もっとお互いを知ってからだぞー?」

「いや、それ以前に王族の姫に手を出すのは極刑だぞ?」

「まさか知り合いから犯罪者が出るなんて……」

「ちょっと肩に触っただけじゃん!!! なんでさ!!!」


 別にやましくも何もないのだが誰もがカイトを責め立て、カイトがユフィーリアに抱きつかれながら喚き散らかす。ほとんど冗談だろうが王族相手なので冗談でも一歩間違えたら大事だ。


 話が逸れてしまってラーヴィンは収集がつかないと判断し、一人席を立つと口を開いた。


「とりあえずこの話はまた王も交えて後にするしよう。私から話を通して場を設ける。それまでは城にいるといい。部屋も手配しよう」

「ご配慮感謝致しますー」


 ミラがぺこりと頭を下げるとユフィーリアがハッとした顔をした。


「もしかしてカイト様、今日は私と一日ご一緒ということでしょうか!?」

「ええっ?!」

「ああー。煮るなり焼くなり食べるなり好きにしろー」

「食べちゃだめだろ!!」

「カイト様、突っ込んでばかりでは気が休まりませんよ?」

「誰のせいだと!?」

「ではカイト殿はユフィーリア様に任せるということでよろしいな」

「よ、よろしくな……」


 その瞬間カイトはチラッとユフィーリアの方を見るとうるうるとした瞳を向けて今にも泣き出しそうだった。


「……お願いします」

「カイト様ぁ♡」

「弱、めっちゃ弱ー。おもろー」


 カイトが折れて渋々承諾するとユフィーリアは一転して表情を明るくさせ、また抱きついた。一人くすくす笑うミラにカイトはギロっと鋭く抉るような視線を突き刺す。しかしミラには全く効果がないようだ。


 そんなカイトとミラの漫才をしり目にラーヴィンは踵を返して応接室の出口へ足を向ける。


「では私は王へ報告するので少し失礼させてもらう」

「承知いたしましたー」

「ユフィ―リア様、くれぐれも粗相のないように」

「お構いなく、伯爵様。私はそこまで無礼ではありませんので!!」


 ユフィ―リアが自慢げに言うが、ここにいる全員が心の中でため息をついていたのは内緒だ。


「……どうかユフィ―リア様のこと、よろしくおねがいする」

「は、はい」

「では」

「ラーヴィン様、お供いたします」

「うむ」


 ラーヴィンは軽く会釈をしたあと、ヴィンセントを連れ立って応接室を後にした。そのラーヴィンが去ったのを見るとユフィーリアは口を開いた。


「カイト様、伯爵様と一体何のお話をされていたのですか?」

「え? あー……」


カイトが一瞬ミラの方へ目を向けるが彼女は優雅に紅茶を嗜んでおり止める気はないみたいだ。


「実はね、ウランドラスが勇者を召喚したかもしれないんだ」

「勇者?」

「ほら、聞いたことあるでしょ? 何年かに一度勇者を召喚してるって話」

「ええ、聞き及んでおりますわ。ですが勇者を召喚するのにかなりの時間を要するのではありませんか?」

「それが困ったことに召喚できちゃったみたいなんだ」

「ということは……また戦争が起きますの……?」


ユフィーリアは悲しげに目を伏せると、カイトは彼女の頭にぽんと手のひらを乗せて優しく撫でた。


「かもしれない。だから先手を打たなきゃね」

「先手?」

「そうさ。そのために僕たちは王城まで来たんだよ」


 優しく微笑みカイトはユフィ―リアの不安を和らげ、彼女もそれに応え笑って見せる。二人は別に恋人同士ではないのにその甘ったるい雰囲気はそう勘違いさせるほどの空気を醸し出していた。しかし、実のところ二人は一回りほど年の差があり、彼女はまだ十四歳の思春期真っただ中だ。カイトは心の中でユフィ―リアがもう少し大人であってくれたならと思ったことは幾度とある。


 彼女は昔、カイトに助けられたことで今は憧れを抱いているに過ぎない。きっとあと数年の時を重ねればカイトのことを見る目が変わってゆくのだろう。その時、ユフィ―リアがまだカイトのことを想い続けているのか。今はまだ知る必要はない。


 ミラはそんな二人をほほえましく眺めつつ香り高い紅茶にまた口を付けたのだった。


 


次回投稿は5月28日予定です。

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