俺の嘘
俺は海斗の言葉に驚いていた。そんなことを思っていたとは全く気がつかなかった。海斗は言う。
「この言葉は、俺だけが思っていることじゃない。お前と関わりのあるダチや親・・・全員がおもっているはずだ。」
そんなことはないと振り払うのは簡単だったが俺にはできなかった。それをしてしまうとこいつらの気持ちを踏みにじることそれに変わりないことだから・・・。
「・・そう思っていてくれてたんだな。そんなダチを持てた俺は幸せもんだな。」
そう・・俺は変わらない。すまない海斗、それでも俺は自分の気持ちを押し殺すことを選ぶよ・・。今回のことは、俺に大きな傷を残した。人との関わりを放棄したくなるほどにだ。それでも俺は、このまま偽りだらけでもいい、報われなくてもいい。黒い部分を出して、周りにいる人間を傷つけ悲しませることそれだけは俺が傷つくよりくるしいことだから。そのためなら・・何度でも嘘の仮面を被り続ける。俺が俺であるためにそれは必要なこと。だから、
「この話は、終わりだ。それより今日の合コンの作戦会議しようぜ!」
足早に話を切り上げ、取り繕うように笑顔を貼り付け海斗に言った。それをみた海斗は、俺の変化に気づいていたのだろうがあえて触れずにおいてくれた。
「了解だ。今回の相手は、社会人二年目の子と四年目の子だ。ちなみに会場は、居酒屋を抑えてある。その子達は一応いける口らしい。だが、お前なら勝てるだろう。先に潰して介抱という名のいちゃいちゃタイムを楽しめや。」
さ、作戦会議ですらねー・・・。要するに潰して持ち帰れ。ただそれだけの作戦。
「考えることがくずすぎるぞ(笑)それに俺はそこまで酒に強くない。」
まあ、あの日から酒癖の悪さNO1なら譲るつもりはないが。
「そんなもんその場のノリでいくしかねえだろ!ま、とりあえず会場向かうぞ。」
と海斗にひきずられ俺はカラオケボックスをあとにした。しょうがないやつと思いながら。
このときの俺はこのあとあんなことがおきるとは思いもしなかったのであった。




