デート!?
なんなんだろう、ここ。
不思議な世界。いろいろなものが歪んでて果てしなく続く道は奥が見えない。
いつの間にか寝ていたベッドもなくなって立っている。
道しかないので真っすぐ歩いてみることにした。
裸足でも痛くない整った道はぐにゃぐにゃしていて真っすぐ歩けているのかわからなくなっている。
「ここ、どこ?」
「ろこ?」
「お〜い。」
不安にはなるでも怖くはない。不思議な感じ。
不快感、不安感、不信感、そのような感情が押し寄せてくる。
でも前に歩かなければいけない。そんな気がして仕方ない。
どれだけ歩いただろうか。1,2時間くらいは超えているような気がする。
とぼとぼと歩いていると急に前に要塞のようなものが現れた。
さっきはなかった!絶対に。
すると急に恐怖心が出てきた。
怖い。なにこれ。
「だれかいますか?」
聞いてみた。でも何も帰ってこなかった。
誰も居ないよね。やっぱり。
要塞には入口がなくどこを見ても壁、壁、壁。
あれおかしい。どんどん壁が曲がってる気がする!四角形になっていって私を閉じ込めようとしてる。
そう気づいたときには正面と左右は塞がれていた。
____逃げなきゃ_______
ここはなにかおかしい。怖い。誰か助けて。
壁がさっきと比べ物にならないくらい速いスピードで囲もうとしてくる。逃げられない。
そう思ったときだった。私の肩に手が置かれた。
「大丈夫?」
肩に置かれた手のように透き通った声、、、でも不安は増すばかり。
私は急いで後ろを振り向いた。
後ろに居たのは白髪の緑の目をした女の人だった。
_綺麗
最初に思ったのはこれだった。
いやこれしか考えられなかった。
「だれ?」
この人には何も通じないような気がする。何をしてもダメな。でも先程まで感じていた不安などはなくなり少し安心している自分がいる。そのことがとても怖い。この場所の危なさをより身に感じる。
警戒しなくちゃいけない。でも警戒できない。
「誰でもいいじゃない?少しお話しましょうよ。」
絶対嫌。早く帰りたい。でも断れない。
「少しだけなら。」
「まぁ!嬉しい!」
その謎の女性は特別な話をするのでもなく日常の、最近の話をしてくれと言って私の最近の愚痴などをこぼすだけになっていた。
それにこの要塞のような物は神々の守り壁と呼ばれるもので壁自体に意思があり自由に動く最強の壁らしい。とにかくとても強くて本当に神々が作り出したと言われているらしい。
何時間たっただろうか。警戒しなければいけないという考えすらなくなってきた頃謎の女性が先程とは違う真剣な顔で
「まだ記憶は蘇ってないのね。でも大丈夫、私がそばにいるわ。あなたが幸せなのが一番よ。」
何を言っているのだろうか。でも私の幸せを願ってくれているのだろうか?
「ありがとうございます?」
すると謎の女性はニコっと笑って
「ふふっ、そろそろ時間みたいだわ。また話す時間があったら会いましょう。でも絶対いずれ会えるわ。だってあなたと私ですもの。」
「ねぇそれって」
といいかけたところで私は目を開けた。
ろこが部屋で今日着るドレスの準備をしている。
「ろこっ!」
「わっ!リル様!起こしてしまったでしょうか?」
「い、いえ。ちょっとおかしい夢を見てしまいまして。」
「そうですか。どのような夢だったのですか?」
「聞いてくれますか?!あのですね、、、」
「どうなされましたか?」
思い出せない。どんな夢を見たのか。忘れたにしてもきれいに忘れすぎている。何も思い出せない。
「すみません忘れてしまいました。」
「そうですか、ではまた思い出したら教えてください!」
「はい。喜んで。」
気分の悪い朝だ。しかも今の時間帯は日本の時間にすると4時くらいになるらしい。普段起きる時間が5時くらい。相当な早起きだ。二度寝したいがろこに二度寝はダメです!貴族のするようなことではないです!と怒られてしまった。
今日の予定は確かドレス職人に会うのよね。だったらこの前のドレスが来ていきたいわ。
「ろこ、今日のドレスはこの前のクロのドレスがいいの。」
「はい。わかっております。準備済みです。」
私のメイドって準備がいいのね。まじ天才。
朝ごはんを食べ準備して私がルキハのいる執務室に入った。
ルキハは朝から仕事をしていた。
「おはようございます。ルキハ様。本日はドレス職人のもとへ一緒に行ってくださるのですよね。」
「ああ。もう少しで仕事が追わえう。少しソファに座って待っておいてくれ。」
「はい。承知しました。」
仕事は思ったよりも早く終わった。仕事している間は静かで早起きしていた私は寝てしまいそうになった。
「今、仕事が終わった。待たせたな。外に馬車を待機させてある。すぐに向かおう。」
「はい。お手数をおかけします。」
門のところに行くとふたりの衛兵と一人の執事らしき人物が居た。
「リル、今日僕達の護衛をする僕の専属近衛騎士であるテスとマスだ。そして僕の専属執事のハンスタンだ。」
「本日はよろしくお願いいたします。」
「よろしくお願いいたします。」
いい人そう。良かった。
私達は早速馬車に乗り込みドレス職人のいる下町へ向かった。
執事って馬車本当に運転できるんだな。私もいつかやってみたいな。
そんなことを思っているうちに下町に着いた。
そのドレス職人の店はあまり目立たず人が寄り付かなさそうなところにあった。
いかにもお忍びで来れそうですって感じの店だな。
「失礼する。」
ルキハがそういいながら店の中に入っていった。
そこには片眼鏡をつけた老人が居た。
ルキハとのデートっぽくないデートの前半でした。急な夢の世界にびっくりした方もいるでしょうが自分的には好きな考えていた展開になって嬉しいです!
次はデート後半です!次で書ききれるように頑張りたいですがもしかしたら3回に分けるかもしれません。
では次回お楽しみを。




