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デートの予定!

急にドアがノックされた。多分ろこだな。


「リル様、ろこです。入ってもよろしいでしょうか。」


私の予想は当たるものだ。


「ええ。構いません。」


「では、失礼します。」


ドアを開けて入ってきたのは大きな箱を抱えたろこだった。


「どうしたのそれ。」


「この前お願いされたお使いのものです。」


ああ。この前のものか。


「これは大量の紙に空白の本です。そしてこれが鍵付きの箱です。」


ろこが重たそうに出してくれたのはとてもきれいな瑠璃色の箱だった。本5冊くらいが立てて入れられそうなくらいの大きさでなんというかとても高そうだった。


一旦箱に紙と本を入れた。


(あれっ鍵は?なかったら閉められないんだけど)


「ろこ、鍵ってどこにあるの?」


「ああっ、すみません渡せていませんでした。こちらになります。」


渡されたのは至ってシンプルな銀色の鍵。

鍵穴に差し込んでみるとピッタリハマって鍵がしまった。

当たり前だけど。


私はこの箱をベットの横の小さな机の上においておいた。

鍵はどこに隠そう。


悩みに悩んだ末自分でずっと持っておくという結論に至った。

ついでにこの前の作戦会議の紙も箱の中に入れておこう。


「リル様、準備は終わりましたでしょうか?」


「はいはーい。今行きます。」


私は欲しかったものが手に入り少し明るい気分でろこについて行った。


___が、すぐに気分は最悪となった。

理由は簡単だ。欲しいものが手に入って浮かれて忘れていたがろこに案内してもらった場所はルキハのいる執務室だ。そりゃテンションも下がってしまうわ。


「いらっしゃい。」

ニコニコした顔で椅子に座ったままルキハが部屋に入れてくれた。


ルキハは窓の近くの机の椅子に座っており、ソファを挟んでドアから入ったらちょうど正面に当たる位置に居た。机の上には綺麗に整理された紙が置かれていて私が入った瞬間すぐに机の中にしまわれた。


(なんだろう!気になる。)


「失礼します。本日は相談があって。」

(この年齢で執務室とかあるの?仕事とかやってるの?すごくない。)


「どうしたの。何でも言ってみて。」


私をソファへ座るように促しながら聞いてきた。

私はそのとおりにソファに座り質問に答えた。


「ルキハ様が選んでくれた昨日のドレスがもう2着ほど欲しいのです。」


「昨日のドレス?気に入ってくれたの!」


「はい。とても綺麗だなと思ったので。(中身は成人した大人なのでね。ちょっと恥ずかしいんだよいまのプリンセスみたいなドレス)」


「じゃあ明日にでもドレス職人のところに向かおう。でもねドレスを君のためにあの人が作ってくれるかは君次第だよ。」


「それって」


「まぁまぁ明日次第だよね。」


それってどういう意味かしら。あ、あとあれも聞かないと。


「あと文字などの勉強もしたいのですが?どのようにしたら良いでしょうか?」


「勉強?勉強がしたいの?」


「はい。一応次期国王の婚約者になったのですから常識などは身につけておきませんと。」

(本当に。恥をかくのは私と国王一族なのよ)


「本格的な教育は17歳の人と認められてから貴族院に入って受けるんだけどな。そっか、じゃあリルに教育係をつけて基本文字だけでも17歳までに覚えられるようにしよう。」


「ありがとうございます。配慮に感謝いたします。」


「じゃあ明日ドレス職人の元へ行ったあと紹介することにするよ。」


私はルキハに一礼した後この部屋をあとにした。


部屋に戻ってすぐドアがノックされた。


誰が来たのだろう?

ろこは今も一緒にいるし、サスタは基本的にご飯のときくらいしか来ない。だって国王の側近だものね多分。

ルキハが自分から来るとは考えにくい。来そうといえば来そうだけど一応第一王子だ使いの者をよこして呼ぶだろう。そうなると国王様なども来ないだろうし。

メイドたちが来るとしたら私の専属であるろこにまず話が行くだろうからな。


え、誰?もう選択しないんだけど。


私が一人でうーん⋯と悩んでいると

「失礼します。入ってもよろしいでしょうか。」

という優しそうな声が聞こえてきた。

ろことは違うなんというか地域の優しいおばあちゃん的な感じのする声だ。少し安心する。


「はい。どうぞお入りください。」


私がそう言うとさっきのおばあちゃんの声の正体であろう白髪の髪を後ろで団子にしたメイドを中心に茶色の髪の気の強そうなおばあさん、この中では一番若そうな少し金髪よりの髪色をしたおばさん?が入ってきた。


誰だろう?


その質問の答えはすぐに返ってきた。


「ルキハ第一王子様からリル姫様の教育係を仰せつかりました。この城のメイド長のラーニエと申します。そして後ろにおりますこの者たちはリル姫様に文字と計算を教えるランドクとリーンです。茶髪のものがランドク、金髪よりの髪色のものがリーンです。本日はリル姫様にご挨拶に参りました。」


ああ、例の。手配が早いわ。やっぱ王族ね。


「これからよろしくお願いいたします。リルと申します。後質問なのですけれどもどうして姫なのですか?結婚は決まっておりますがまだ婚約者のみ、呼ばれるのはふさわしくはないのでしょうか?」


私の前世のアニメ知識によれば私はまだ”姫”と呼ばれるには早い気がする。

いや〜前世の知識少しは役に立つな。前世かまた考えてみよう。


「いえいえ。わたくしは幼い頃からルキハ第一王子様を見ておりましたが、あの方がここまで夢中になる方なのです。ルキハ第一王子様は気に入ったおもちゃなどはなかなか手放しませんでしたので必ずリル姫様が結婚なさると思っております。なので姫様と呼ばせていただいております。そう呼んだほうがルキハ第一王子様の機嫌も普段よりいっとうようなりますので。」


そうなの。てかルキハそんな面倒臭いやつだったの?まぁ今までの様子を見てると面白いものが好きなのだろうし、何より私のビジュが好きだったのだろうな。

なんでもいいや。


「そうですか。では私も必ずルキハ様と結婚しなくてはですね。結婚に備えて勉強しなくては。」


「勉強熱心なのは良いことです。きっと良い王妃になるのでしょうね。これからが楽しみです。」


ラーニエはかなり早とちりな性格らしい。少し厄介かも。まぁ勉強を教えてくれるのなら仲良くしとかなくては。


私への用事が終わったのか、ラーニエたちは部屋からすぐに出ていった。


じゃあそろそろ第二回緊急会議を開催しますか。


まずは、明日の予定よね。明日はドレスの職人に会うのよね、気に入られるかどうか出会えるのか会えないのかが変わるのが少し不安だけどなるようになるよ、ね?


そしてわかったことをさらにまとめていくわ。この世界での学校に入る基準は17歳それから本格的な教育を受けるみたいね。さらに17歳になると結婚もできるのね。

そして勉強は多分明日は無理だから明後日くらいからし始めるんじゃないかな?


で、考えようと思ってた前世についてだけど死んだ理由か⋯⋯覚えてない。

死んだんだよ。でもなんで死んだのかとか死ぬ間際のこととか思い出せない。

死んだからかな?あとはあるとすれば思い出せないのは記憶が混乱してるからとか?

でも死んだのは27,8歳くらいなんだよな。

まぁ思い出したとてか。

でもなんかムズムズする。思い出したい。

まぁ思い出したときにこのムズムズから解放される快感が倍増するってことで良しとしよう。


あとろこが買ってきてくれた本。

これを今日から私の日記帳にします。


さて一日目書いてくぞ。


「日記1日目。

 私は最近孤児院から引っ越してきた、この環境に慣れてきた。

 この環境も悪くないかもしれない。美味しいご飯によく寝れるベット、それにお風呂に入れる。この世界では潔癖になってしまうよね日本人って。そして明日はドレスを買いに行く!でもルキハも一緒みたい。一人で行きたかったな。そして明後日くらいからは勉強が開始するみたい、今から忙しくなりそう。」っと


私は書いた日記を瑠璃色の箱にしまって寝る支度をして眠りについた。

「おやすみなさい。」

ドレス!いいですね。完全にドレスは私好みのものとなっています!まだ七歳、おとなになったときが気になってきますね。勉強は知らない世界に行ったらまずしなければならないもの。嫌でもするべき!なので頑張ってもらいます。次はルキハとのデート?です!

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