重たい愛
この話はヒーローの続きです。
何を言っているのかわからなかった。
でもルキハのその表情からは嘘は感じられない。
知ってた?何を。
「は?それってどういう?」
「全部さ、全部。君が僕のことをどう思っているのか、とか。君は本当は可哀想な子なんかじゃないってこと。君が転生者だということ。」
なんで。なんで知ってるの。
「最初は転生者ってなんだろうと思ってたけど聖典を呼んだりして色々調べたら神からの一つの祝福だということがわかった。悔いを残して亡くなったものにもう一度だけ人生をやり直す事ができる、それが転生。こんな祝福をもらったうえであの魔力量。君は女神なんじゃないのかい。」
「女神、私が?」
「ああ。そうなんだろう!」
興奮気味に聞いてくるがそんなことはない。私が女神、何を馬鹿なことを。ほんとに脳みそが腐ってるのね。
「馬鹿なんじゃないの。私が女神なわけ無いじゃない。ごく一般の転生者よ。」
なんだろう。ごく一般の転生者って。
「そんなわけ無い。君は4歳の頃からの記憶しかないのだろう。」
「はい。それがどうかしましたか。」
「4歳の頃君は魔力暴走を一回起こしている。そしてその時期に女神の力が弱まっている時期がある。全体的に考えてもそうとしか思えない。」
「そんな事が起こっていたの?!」
「なっ、知らなかったのか。」
知らないわよ。知るわけ無いじゃない。
「大体私はなんであんたがそんな情報を持っているのかが気になるわ。気持ちが悪い。」
「勝手に調べたのは謝るよ。でもいいだろう。君は僕の婚約者なのだから。」
「はぁ。さっきも言ったけどさっさと婚約破棄してほしいわ。」
「それはできないねぇ。」
「なんでよ。婚約破棄ってお互いに理解があればできるもんじゃないの?」
「ああそうだよ。でも僕の理解がないだろう。」
「はぁ!理解くらいしろよ。こっちはちょー迷惑なの。私のこと好きじゃないの?」
「好きだからだよ。君はなんにもわかってないな。でも大丈夫それでも僕がいれば⋯」
何言ってるの。気味が悪いわ。
「もういいわよ。心配ありがとうございました。では。」
私は勢いよくトビラから出ていった。
でも今考えるとおかしなことが多かった。
誰にも言ったことのない事実や私への重すぎる愛。なんなの、何なのよもう。
私自分で言うのもあれだけど結構ひどいこと言ったわよ。本音だけど。そのうえであの態度ってほんとに全部知ってるのかしら。それとも強がり?
あいつとの関わり方を考えないと。
二人ともの本音が分かりましたね。これからふたりはどのようにお互い接するのかどのように発展していくのかぜひ予想してみてください。




