8話 お城でティータイムって最高〜!
「これを」
家の玄関で、バレたことを早々に謝罪し土産の高級そうな菓子折りを沢山持ってきてくれて手渡された。
今日は昨日より遅い時間で父はいなかったため、母に渡した。
「チリン……本当に突然で申し訳ないんだが家まで一緒に来てくれないか? 会わせたい人たちが沢山いるんだ」
「ぅ……」
そ、そんなにバレたんですか王子様〜。
「分かりました」
俺はオラリス王子に付いていき家の前まで来ていた馬と超豪華な金の装飾がある綺麗な馬車に乗ろうとした。
こここ、これに乗るのか緊張する。
乗ったら馬車は動き出し進んだ。それを外から母と妹が心配そうに見ていた。
◆◆◆
村の行く行く大人たちが馬車を見ては物珍しそうにする。俺はそんな光景を窓越しに見ながら揺られる。
◆◆◆
「付きました」
数時間経ち、馬車が王子の家まで着いたようだった。
俺は馬車から降りた。
目の前にはそれは大きく立派な城が聳え立っておりました。
ま、そうだよねー。王子の家と言ったら城だよねー。というかこの距離ミリは来ていたのかちょっと時間掛かったな。
広大な土地にあるその城の周りには緑の手入れが施された芝生が広がる。
俺はオラリス王子や待っていた執事? の方々に連れて行かれるまま中に入って行った。
赤い絨毯だ……!
壁は白く置かれている物もピカピカに輝き絨毯はフワフワで真っ赤。
凄まじい室内だ……。
大きな観音扉が開かれ部屋に入る。そこにはお年を少しとった威厳のある人が席に座っていた。他にもメイドや豪華な服を着た女性もいた。
オラリス王子が俺に話した。
「紹介するよそこに座っているのがこの国の現国王のお父様と隣にいるのがお母様、それと君のことを知っている者たちだ」
一二三……占めて二十四人、結構な人にバレたな。
国王様が俺を見て口を開いた。
「君のことは聞いたよチリン・インプくん娘を助けてくれてどうもありがとう」
国王様はゆっくりと頭を下げた。
「だ、大丈夫ですよ……そんな頭を下げなくても」
「そういうわけには行かない」
「……そうですか……」
「私からもお礼を言わせてほしいわ」
オラリス王子やミリのお母様、元い王妃が近づき手を取ってきた。
「本当にありがとう娘を……」
「いえ」
そうして俺はこの調子のままこの場にいる色んな人にお礼を言われた。中には泣く人もいた。
国王様が俺に寄る。
「君のことはここにいる者たちの間の話だけとする。口外はしないから安心して欲しい」
「分かりました」
「後何か大々的にお礼ができる訳ではない何かあったら私が力になろう」
「ありがとうございます!」
俺とミリそしてオラリス王子は部屋を出て中庭に移った。
◆◆◆
「誰も来ないように言ってあるのでここなら秘密の会話も大丈夫だよ……さっお茶会をしましょう!」
整備された綺麗な場所におしゃれな屋根がある下、机と椅子がありお茶やクッキーなどの焼き菓子が用意されていた。
「お茶会?」
「そう! 元気になったら気分の良いまましたかったの」
「良ければ妹に付き合ってはくれないか?」
「そういうことなら、分かりました」
ミリに置かれていたコップへ茶を注いでもらった。
「ありがとう」
「どういたしまして」
俺はそれを口にした。
ずずず。
「うまい」
「それは良かった!」
ミリが喜んで言う。何茶か、そんな事が分かる程ティーを飲んできてはいないがうまいことだけは分かる。久しぶりに飲んだからかな?
クッキーも一つつまんだ。
うまいけどこっちは隠れて偶に食べてるからそれ程でもないな。
ミリがそんなイマイチそうな顔をした俺を見て不安そうにしていた。
「うまいよ」
「良かった!」
表情を変え喜ぶミリそれを笑顔で眺めるオラリス王子がいた。
うーん……ケーキとかないかな。
ケーキ、ホイップクリームなどが入った物だがこっちの世界に来てから見ない。家が貧しい方というか遺族とかではないから見ないんだと思っていたが、まさかまだこの世界にはケーキがないのか?
二人は考える俺を不思議そうに見る。
「折角いい紅茶が入っているので他にもお菓子を出しましょうか」
ん? と二人は首を傾げる。俺はウィンドウを出してケーキを初めシュークリームやポッキーなど手頃な菓子もビュンビュン出した。
「うわっ」
「ん!?」
王子とミリは目を見開く。
「まー! これは何ですか?」
「美味しそうだな」
俺は手を添え説明していった。これがケーキというものでこれが……と。
「食べてどうぞ」
俺もホークで早速ケーキを食べた。
やっぱうまいなー。
二人も俺の姿を見て真似して苺の乗ったケーキを食べた。
「んっ!」
「んー!」
二人は目を見開く。それも凄く。ミリが言い放った。
「すーーーごく、美味しいです!!!!」
「ああ、これは美味しいな!」
二人は驚いたように食べ進める。
「それは良かった」
俺は袋からポッキーを取り出し食べだす。
「二人もこっちもどうぞ」
二人はポッキーを掴む。そして口に運ぶ。
ポキッと音が鳴り口角が上がる。
「まーー」
ミリが頬を押さえて食べる。
「うーーんっ」
オラリス王子も頷く。
「こんな食物初めて食べました」
「私もだ」
そうでしょうそうでしょうこれはなんてたって日本の……あっ。これ日本の食べ物だ。なんてごまかそう……。
ミリが聞く。
「触ったものが出せるんですよねこれ何処で触ったものなんですか?」
「いやーー……これはそうデフォルトで最初からなんかあったんだよー」
俺は苦し紛れに言う。
「そうなのかなー……?」
ニヤつきながらミリは俺の方を見る。
「そう、だよ」
「ふーーん。黙っといてあげるから偶にこれ出しに来てね」
「なっ!」
「ん?」
「はい」
この光景を見てオラリス王子は、ははと笑う。
「うーーんこのフワフワしたのも美味しいですー!」
「シュークリームね」
「名前は分かるんだね」
「か、書いてあるからウィンドウに」
「そっか」
ふー。
こうして俺はお茶会を済ました。家まで馬車でまた送ってもらう所だった。
「チリンくん本当にありがとう」
「こらお兄様ここには他の人たちもいますよ」
ここには馬車を引く人やメイドさんや執事さんなどがいた。
「はは、それでは」
俺は挨拶をして馬車に乗った。二人は俺が乗る馬車の姿がなくなるまで見守った。
◆◆◆
「ステータスといいお前は隠し事が多いが今回は話してもらうぞ」
家に帰ると父や母にしつこく問い詰められました。




