16話 獣人の里襲撃って、やばい!
俺たちは急いで部屋に戻り皆を起こす。そして全員で外の惨状を見た。
襲撃は一方的だった。少しの女の獣人たちは縄で捕まっており年老いた人たちは最初から降伏している。
誰かが言った。
「なんで反抗しないんだ」
いやそうじゃない。反抗する人がいないんだ。
「嫁ガチャで若手は各地に行ってしまっている。若い戦える男が今この村にいないんだ」
そこを狙われた。
俺たちは立ち尽くす。
どうする?
火の手が俺たちのいる木まで回ってきていた。
「火が燃え移ったぞー!」
……ざまあ……という気持ちが無い訳ではないのかもしれない。でも、ここまでして欲しいとも思っていない。それは本心である。
下に小さい女の子が見えた。それはレアーニだった。
レアーニはいつもの杖を相手に取られていた。
レアーニの母は髪を引っ張られ後ろの仲間に拘束される。抵抗するレアーニ火魔法が向けられていた。
炎の音もうるさく。ここからでは何と言っているのか聞こえないがレアーニは何かを泣きながら叫んでいた。
別に彼女のことをよく知ってはいない。旅をしたが口は聞かなかった。だから俺には関係ない………………。
燃え上がる炎がボワボワと広がり俺たちのいる部屋を焼く。
俺は目を開きレアーニを見た。
「って言える程俺は良心を捨てたわけじょない!」
それに……。
『レアー二・ダタラス……名前だけは教えてあげる……』
名前だけは教えてもらったよ。
俺はウィンドウを出す。無料無限課金のページからミディアファイアーボールを購入を連打してレアーニに近づく奴に撃ちまくる。
「ぼうぼうぼうぼうぼうぼう――」
続く火球の何発かが相手に当たった。仲間の相手がこちらに気づく。俺は急いで木から降りる。
下にいた奴らにも魔法を食らわす。
「今度はこれだ!」
ファイアーターンランスの購入を押した。
炎の槍が出てくる。俺は連打して、その槍が何十にもなって相手に襲いかかる。
「うわー」
「うわっー」
「くそーなんだあの魔法の数はっ!!」
相手を次々に倒していく。
後から共に楽しんだ男たちが来た。俺が倒した奴らから武器を取っていた。
「皆さん!」
「……ほんとの何処は獣人の奴らのためなんかに戦いたくはないが俺たちを救ったあんたが戦うっていうんだ。俺たちも一緒に戦うよ」
「そうだ」
「一人だけかっこはつけさせないぜ」
俺は付いてきた男たちを見回す。
「ありがとうございます……!」
男たちは捕らえられていた獣人を解放していった。
俺が魔法で敵を倒し男たちが武器を奪い無力化していき、捕らえられた獣人を解放。この流れで進んでいった。
◆◆◆
『レアーニパパ視点』
里が焼かれて盗賊たちと戦っていた。仲間が腕に切傷を負った俺を見て言った。
「大丈夫か!?」
「ああこれくらい問題ない!」
だが戦況は最悪。人手が足りず勝目がなかった。
「はっ!」
そこで娘のレアーニと愛する妻が襲われている所を見た。
嫁ガチャに自分の娘が行く。そう聞いた時は怒りが込み上げ最近はあの子供を見るたびにまた込み上げていた。だが今はそれ以上に自分の中に眠る破壊しれない感情が渦を巻いて現れる。
だが届かない。自分の場所からは遠く敵にも囲まれていた。
今にも炎で焼かれそうな時。
「ミニア!! レアーニ!!」
敵に火球の雨が降り注ぐ。
子供の姿を見た。
「はっ……あいつ」
それに部屋に閉じ込めていた男たちも戦っていた。
「なっ」
信じがたい光景だった。
「今は感謝する!」
剣を取り相手を切っていく。
すると、目の前に一人の盗賊の男が現れた。
「お前が盗賊の頭か……」
「……」
唐突で申し訳ないのですが次の17話で悲しいお知らせがあります。心構えをお願いします。




