15話 監禁状態でパティーだーってふー最高〜!
「ふー最高〜!」
俺はこちらの世界のジュースを片手にお菓子を摘む。
周りにいる人たちも同様にする。
「うめー」
「美味しいな」
「くー染みるぜ〜」
「菓子、菓子〜」
カードを使うものもいた。
「はいっババー」
「うわー引いちまったー!」
トランプをしたり飲み物を口にし楽しそうに話す者など牢屋のごとし部屋は明るいパティー会場へと様変わりしていた。
「ありがとうよチリン・インプくん」
「チリンくんありがとう」
「君がいなかったら退屈と苦しみで死んでる所だったよ」
周りにいる賑やかな人たちからお礼を言われる。
「俺としても皆さんがいて良かったです!」
「またまたー」
はははと笑い合う。その声に気づいたのか扉から年の取った獣人が一人入って来た。
「なっ」
楽しそうにする俺たちの姿に驚き急ぎ足で何やら戻って行った。
すると今度は数人の年を取った獣人が入ってきた。
「これはどうしたんだ! 何者の仕業だ!」
一人の猫耳男の獣人が叫ぶように言う。
こちら側の一人の男が話した。
「何か悪いか?」
「何か悪いかだと――」
「こっちはずっとここに閉じ込められてるんだ! それにここに来るまでにも苦汁をなめさせられてきた。そんな奴も多いい。それなのにここで俺たちはお前らのために大人しくしてやってんだ、これ以上俺たちのやることに文句言われてお前らの言いなりにはならないぞ!!」
その言葉に他の者たちも呼応する。
「そうだそうだ!!」
「もうたくさんだー!」
「帰れえー!!!」
野次を飛ばすように声を張る。
ここに来た獣人たちは気圧されたかのように何も言わず外に出ていった。
「よっしゃーかったー!」
と誰かが言うと、うおおおと喜びあった。
◆◆◆
ここのご飯は量はあるが味がない。俺の出す料理は大人気で皆それと一緒にしてここのご飯を食べていた。
あれから二週間経った頃だった。
楽しくはなったが……。
俺は呟く。
「後これを三ヶ月も続けるのか……」
……。
周りの人たちも顔を伏せた。
楽しくはなったのだ。でもずっと同じ空間というのも辛かった。
ここにテレビとか出してアニメ見れたら別なんだけどなー。まー電気も電波もないからテレビ出しても無駄なんだが。
今は夜だった。眠気もきて俺は敷いた布団に入り寝静まった。
◆◆◆
深夜だろうか。まだ辺りが暗いはずの時、外からゴォォと音がし赤い光を換気の窓から感じた。
周りの人たちも数人起きている。
俺たちは顔を見合わせ、勝手に扉を開け外の様子を見た。
すると、獣人の里は一面視界いっぱいに赤く火が燃え上がっていた。
「火事だ……大火事だ!」
だがただの大火事ではなかった。俺たちのいる所は木にできた宙に作られた部屋で見下ろせる形になっているのだが、下に刃物を持った男たちがいた。
隣の男が言った。
「しゅ、襲撃だ……」




