14話 獣人の里ってすごお!
更に三週間が経ち――。
この間いくつもの街に止まっては観光などを繰り返しようやく目的の場所に着く所まで来ていた。
レアーニ家族と俺、今は馬車ではなく獣人の里に近づいたと言うことで徒歩で進んでいた。
鬱蒼と生い茂る木々に囲まれ道なき道をゆく。俺一人だと速攻で方向感覚を無くし迷子になってしまいそうな場所だった。
「大丈夫?」
「うん大丈夫だよママ」
レアーニの母は子のレアーニを気遣って言葉を掛けたりしている。父もレアーニやその母の様子を度々伺っていた。
勿論俺には何も言わないがね。
俺って今十二歳だから日本じゃまだ小学生なんだけどなー。外見だけは。
俺は全く振り返ってもくれない家族の後をとぼとぼと付いていった。
◆◆◆
何十分と歩いたか……暫くして大きな木の砦が見えてきた。
おおお! やっと着いたかー!
ここからではまだ中は見えないが、大きな大木がいくつも並べられ横には耳の生えた獣人が槍を持って立っている。
俺は足がクタクタでもう疲れていた。小学生の身体にはこの距離でもきついのだ。
や、休みたい。……口に出しては言えないけど。
俺は尻目に前三人を見た。
レアーニパパは門番の人に声を掛け話していた。
許可が下りたのか首を一振りし俺にも合図してくれた。
ほーここで俺だけ置いてかれなくて良かった。普段飯分けたのが効いたのかな……? レアーニも、もりもり食べてたしな。それとも天罰怖さかな? ま、どっちにしろ入れて良かった。
俺は少し速めの駆け足で門を潜る。
「どうもいらっしゃい」
槍を持った門番が通り過ぎに挨拶してくれた。
「どうも」
俺は目の前の景色を見て息を呑んだ。
潜った先には五階、六階にもなりそうな高い木を柱に宙に家が建てられ自然に囲まれた場所が広がっていた。見渡せば殆んどが緑色で視界が埋まる程に。
そして、行き交う人たちは皆耳や尻尾が生えていたりまさに獣人の国と言った所だった。
俺が辺りを見回しているとレアーニ家族が先に進んで遠くにいたので俺は急いで後を追いかけた。
◆◆◆
レアーニとレアーニママは途中自分たちの家に帰った。
なら俺は今何処へ? と言うと……。
「ここは……」
ちょっとだけ広めの木造でできた広間の様な場所。そこに沢山の男たちがいた。耳や尻尾は無く一般の人間たちが。
待合室……? いやいや牢屋だろ。
だがドアを閉めてしまえば何もなくトイレの時だけは外に出れると言った事が書かれた紙が雑に貼られていた。
レアーニパパは残酷にも俺に言った。
「ここで過ごせ。三カ月経ったら勝手に帰っていいちゃる逆に経つまでは帰るな」
俺は口がぽかんと開く。
えーーーー。
レアーニパパは扉の外へ出てドアは閉められた。
◆◆◆
部屋は換気のできる空間ではあった。それだけがいい所だった。
俺は空いてる所に座りぼーとした。
周りの人たちは黙って座っているものや談笑するものもいた。
痩せているわけではないので飯は出るみたいではあるようだった。
「くっ!」
なんだか無性にムカついてきたなー。なんでここまでの仕打ちを受けるんだ? 別に俺悪いことしてないよな。ここにいる人たちも人柄は良さそうだし……。
俺は悩んだ。考える程に意味が分からない。
あーーもうっ!
「もう知らん!」
俺は決意するここにいる間はめっちゃ楽しんでやると。ここにいる人たちも救うと。
俺は早速ウィンドウを開いた――。
ぅ……(涙)オラにptわけてくれて、ありがとう!!!!




