11話 【狂気】国、嫁ガチャを実施してしまうww ってやばあ!!
俺の前の人たちは大きな両手大の歯車のようなまさにガチャの回す部分をえいやと動かしガチャンと言ったら中からカプセルを取り出していた。
周りには人が大勢おり緊張感が走っていた。
その人とは自分の家族だったり殆んどがカプセルの中の女性の家族だろう。
「ふーー」
俺は一息付き深呼吸した。
前の十五歳位に見える青年がガチャを回し大人のお姉さんを引いていた。
このガチャって自分とは全然違う年齢の相手を引くこともあるんだよなー。俺から見ても相手からしても。
警備員なのか係員なのか指示が来る。そして俺の番になった。
聳え立つガチャの前で俺は透明なガチャの中身を凝視する。
カプセルの中が少し透けて見える。手を合わし何かを祈っている女性。涙ぐむ女性。時間が掛かるため待つのに寝ている女性。
寝ている人は強いなー。
俺はガチャの回しを動かした。
ガチャガチャ。
出てこない。更に動かし回す。
ガチャガチャ……ガチャンッ!!
中から一つのカプセルが転がり出てきた。丁度上下に開けれるような形で止まったカプセルの中から女性が自力で空けて出てくる。
透明なカプセルを担いで女の子はこちらを見る。
年齢は若く同年代にも見える小さな少女。その子には何と言っても特徴的な黒い兎耳が生えた深い青髪ロングの獣人だった。
空気が甘くなるような可愛らしさが思考を鈍らせる。
少女がおどおどと下を向いて話す。
「レアー二・ダタラス……名前だけは教えてあげる……」
俺は耳に残るようなその可愛い声に暫く反応できなくいた。
「あ、えっと俺はチリン・インプよろしく……」
「……」
レアーニはそっぽを向いた。
一度も目が合わない。
「そこの二人次もある速く移動して! ほら!」
係員の人? が俺たち二人をどかすように背を押す。
レアーニはカプセルを渡し人の輪から外に出た。
俺はこれからどうすればいいのか……直ぐ離れたらダメなんだよな。取り敢えずはレアーニの後を追うか。
俺はレアーニの少し離れた後ろを付いていく。レアーニは外側にいた大人の猫耳の男と黒耳兎の女性の二人の下に駆け付け共に人の輪の外へ出る。
俺もぎゅうぎゅうに押されながら後を付いていった。
人が疎らになった所でレアーニは猫耳男が持っていたお洒落な棒の先端に浮く大きな玉の見るからに魔法の杖っぽそうな物をレアーニに渡しそれを大切そうにギュッと握り締めていた。
そこで猫耳の男は俺の方へ振り向き睨んでくる。
うっ。レアーニのあの感じからしてお父さんだよなー。右のとっても綺麗な大人なのに可愛い女性がお母さんだよなー。
レアーニの母親もこちらを見ては警戒したように見てくる。
た、多分嫌われておられるぞい我……ま、そうだよな強制お見合いだもんな。意中の相手がいるけどまだ発展前とか、そんにのがいた場合はこの嫁ガチャは邪魔でしかないよな。特にレアーニみたいな可愛い子相手がいない訳がない。俺が鬱陶しいんだろうなー。……名前を教えてくれたのが情けか。
猫耳のお父さんが近寄って強引に腕を引っ張ってくる。
「え、ええーと……あの……」
俺は動揺し連れてかれる。
「暫くは離れちゃいかんのはお前も知ってるだろ俺等の里まで連れてってちゃる」
「え、今からですか?」
「そうだ」
遠くに妹と二人を連れた父と母が見えた。俺は挨拶をすることもできずレアーニパパに連れて行かれたのだった……。




