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不信感

 今日の日付は6月24日水曜日だ。

 俺が時雨先輩と図書室で二度目に話した時から1週間経ったというわけだ。

 俺は今日はモデルの仕事が何件か入っているために、学校に行くことはできない。

 だから、時雨先輩の攻略は先に伸ばすことになる。

 

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 俺がカシャカシャとなるカメラに向かって、ポージングをしている時。


 よもぎ大学附属高等学校にて。



 


「あっ! 今日の曜日は水曜日だわ! ってことは敦子ちゃんが図書室に来てしまうかもしれない!」


 私、氷堂時雨は前田敦子ちゃんとよもぎ商店街で偶然に出会い、そしてその出来事を通じて、仲良くなった。

 敦子ちゃんもわたしと一緒で何か隠し事があるみたいなのだが……それは詮索しない……

 わたしだって詮索されたらいやなんだもの……

 そんなことは置いといて、

 今日の曜日は水曜日、敦子ちゃんは毎週水曜日に図書室にきていた。


 だからきっと今日も図書室に来るんだろう。

 でも、今日はおばあちゃんのお手伝いをしなきゃ行けないから、図書室には行けない……


 だから、敦子ちゃんには先に言っておかないと……

 来週から来てもらえなくなっちゃうかもしれないから……


「確か、敦子ちゃんは2年生って言ってたわよね」


 わたしは昼放課に2年生の教室を回る。


「あぁ……しまったわ! こんなことならクラスくらい聞いておけばよかったわ」


 わたしはA組を探し、B組を探した。

 けど、前田敦子なんて人物はおらず、特徴に合った人もいなかった。


 そして、階段を降りてC組へと聞きに行った。


「あの〜すみません」


 わたしは近くにいた女の子に声をかける。


「前田敦子ちゃんっ子はいますか? 黒目に黒髪で運動神経がいい子なんですけど」


「……そんな子はこのクラスにはいないと思いますけど……」


「わかりました! ありがとうございます!」


 わたしは親切に答えてくれた子に礼をして次のクラスへと向かう。


 次に向かったのは、D組。

 同じように尋ねてみたところ……


「そんな人このクラスにはいませんよ〜」


「ありがとうございます!」


 時間はかなりかかってしまったみたいだ……

 そんなことなら最初からE組を探せばよかったなぁ。

 きっと彼女はE組にいるんだ。


 わたしはそう思って、E組の教室に呼びかけた。


「あの〜このクラスにいる前田敦子ちゃんは今どこにいますか?」


「………………」


 あれ? 誰も答えてくれない……

 聞こえてないのかな?

 いや、聞こえていたはず……

 なのになんで?

 みんなに聞いたのが悪いのか……


「あの〜すみません。このクラスの前田敦子ちゃんはどこにいますか?」


 わたしは近くにいた女の子に尋ねた。


「先輩、申し訳ないんですが……このクラスにそんな名前の人いませんよ」


 え!? どういうこと……

 わたしはA組からE組まで全部探しに来たんだよ?


 いないわけないじゃん……

 それか考えられるのは彼女が偽名を使った……ってことくらい……


 容姿とか特徴は変わらないはず……


「黒目黒髪で運動神経がいい女の子なんですけど……」


「はい! そんな子はこのクラスにはいませんよ!」


「…………そ、そうですか……ありがとうございます!」


 あれ!? どういうこと……

 彼女は2年生って言ってたはず……

 もしかして2年生ってのが嘘なの?

 とすると、彼女は本当は3年生か1年生

 ってことになるわ……


 ここまで来たらクラスくらいは突き止めたいわ……


 わたしはまず1年生のクラスに向かった。


 だが、敦子ちゃんの名前と一致し、容姿が一致する人物はいなかった……


 ならば、本当はわたしと同じ学年なのだろうかと思って3年生のクラスはある場所を残して全て探した。


 最後の場所は3年E組だ。

 だが…………


「はい! そんな子はうちのクラスにはいないよー!」


「…………そうですか……ありがとうございました」



 わたしは校内全クラスを聞き回った……

 前田敦子っていう名前の人物は1人もいなかったし、彼女の容姿とそっくりな人はいたが、全然彼女とは違ってた……


 となると、彼女は一体……

 


「あつこちゃん、あなたは一体何者?」

 


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 そして、同じく6月24日水曜日。


 ある部活の活動があった。

 その部活は放課後ひっそりと行われた。

 部員数2名。


 2人は並んで部活動に勤しむのであった。

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