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秘密

 私、氷堂時雨は昼放課に前田敦子ちゃんを探しに学内を探し回ったのだが、そんな少女はどこにも存在しなかった。


 昼放課のチャイムがなってしまったので、やむなく教室へ戻り、4限と5限の授業を受けた。


 だが、何一つ内容が頭に入ってこなかった……


 それもそうだ。

 彼女の秘密が気になってしかなかった。


 女の子は誰しも秘密を抱えている、だから詮索はしない—————なんて言ったけれど、

彼女の秘密は何か重大なものな気がしてしまう。

 

 どうしたらいいんだろうか……

 彼女とは仲良くなって、友達になれたと思っていたのに……



 私は頭の中をモヤモヤさせながら、今日は図書室に向かわず、帰路についた。

 それはおばあちゃんのお手伝いがあるからだ。


 ガラガラガラ。


「ただいまーー」


「おかえんなさい! しーちゃんちょっと手伝ってもらえない?」


「うん! 荷物置いてくるからちょっと待っててね!」


 私は部屋に荷物を置き、すぐおばあちゃんのお手伝いに向かった。

 



「よいしょっと。これで最後だね」


「うん。ありがとう。しーちゃん」


「いいんだよ。おばあちゃんにはいつも迷惑かけちゃってるからね」


「そんな風に思わんくってええんよ」


「うん。ありがと。おばあちゃん」


「そんなことよりしーちゃんなんか悩んどることでもあるんかい?」


「…………わかるの?」


「そりゃあな。なんだっておばあちゃんだからな」


「…………少しね……」


「ほれ! これを持っていき」


 私が下を俯いて黙っているお、おばあちゃんから何かを差し出された。


「これって…………」


「おばあちゃんはいくらでもしーちゃんに慰める言葉はかけられるんじゃがな……しーちゃん自身がゆっくりするってのも大事じゃからな」


「…………」


 おばあちゃんから渡されたもの。それは温泉旅行のペアチケット。それもおばあちゃんとおじいちゃんが行くはずの……


「しーちゃん温泉好きだったろ? それに……爺さんはもうダメじゃな……腰が使い物にならんわ」


「おばあちゃん……」


「ワハハハ! まぁ、1人で行くのも良いし、仲良い子と行くのも良いし、それはしーちゃんの好きなように使ってくれてええからな」



「ありがと……おばあちゃん……」


 私はおばあちゃんに感謝を伝え、自室へと戻る。

 私は温泉のチケットをもらい、使い道を考える。

 それと私の今の悩み。それは敦子ちゃんのこと。

 私の知らない大きな秘密があることはわかってる。

 女の子の秘密を詮索するのはマナー違反。

 それでもあの子から秘密をおしえてほしい。

 なんとしてでも敦子ちゃんの正体が知りたい。

 ならば…………言うしかないよね……

 私の秘密も……


 

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