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川咲弐号著・作品後書き集(仮題)  作者: 川咲弐号
『魔女は世界を見る』 後書き
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13/15

魔法解説1

では、最後にどうでも設定――もとい、今作の魔法の原理について説明します。

活動報告の方で、一度補足していましたが、それのまとめ版とでも言いますか。

何故この位置でこの説明かと言えば、未登場キャラの魔法についても、少し触れようかと思うからでして。

正直、分かっていなくても全然問題無い設定ですが、折角作ったので一応載せておきます。



まず、魔法発動に必要な物は、大きく分けて3つ。

ただしこれは、3つ全部揃わなければいけないという物では無く、単体でも発動したり、2つや3つを組み合わせたり、発動する魔法の種類や扱う者によって異なります。


自然要素エネルギー:火・水・地・風の四大元素

物質マター:化学物質

魔法要素エレメント:魔力の源・発動力


自然要素エネルギーは、見たままです。ファンタジーにお決まりの四大元素。

魔法要素との相性で、扱えるもの扱えないものが人によって違います。普通は一人一種類です。

アーリアデットの場合は、水の要素ですね。本編でも何度か使っています。

他の魔女や使い魔にもそれはあって、書き出すと以下の通り。


火:アマンダ・ティラ

水:アーリアデット・ネイシャ

地:ラフラヴィア

風:ハルピオス・ルジーナ


魔女と使い魔の扱える自然要素は、一緒の場合も違う場合もあります。

ブーストするか、バリエーションが増えるか、という事です。

アーリアデットが氷を生成出来るのは、ハルピオスの風の力を借りているからです。


それぞれの属性に対応する神もいます。

31話でアーリアデットが、さり気無く名前を出しています。詠唱の一文に使う事で恩恵を受けよう、という現れです。

ちなみに、それぞれの神には、簡単に性格というか特徴が決められていました。


火神:炎魃神クライヴ=棒叩き

水神:海嘯神ハルト=大酒呑み

土神:地久神イア=守銭奴

風神:空冥神スード=切りたがり


……ろくな奴がいません(笑)


* * * * *


物質マターは、こちらは人工物です。本編に出てきた『魔具』はこれに該当します。

予め道具に宿した魔力を利用するので即効性があるのと、四大元素の中で自身が扱えないものも、物質を利用する事で使えるのが特徴です。


一例として、アーリアデットが行った、ヘクトを作った魔法(正確には、魂の情報を媒体にした肉体変質の魔法)の場合。

魔法陣の周囲に、砂と空の瓶とロウソクを置き、またアーリアデット自身も魔法陣の側に立つ。

これがそれぞれ、砂=土の要素、空の瓶=風の要素、ロウソク=火の要素、そしてアーリアデット=水の要素と機能するわけです。


物質は人工物とは言いましたが、素材自体は天然の物もあります。

上記の砂や、本編でアーリアデットが使っているアクアマリンもそうですね。

それらに蔵された自然要素ないし魔法要素を発動させる、トリガーとしての魔力を注ぎ込む事で、魔具とするという事です。まあ、注ぎ込む対象は、天然物でも人工物でも良いんですが。

魔具という作られた物、という意味での人工物です。


あとは、調合する等して作るタイプの物です。本編で登場した香水が、それに該当します。

これはレシピ通りに作れば良いという物ではなく、作るのにもセンスがいるんですが。

アーリアデットは、水の要素が使えるので、やはり水を使った魔具の生成が向いています。

アマンダ=火の要素なら、本人が使う刀等、武器の形状の魔具を鍛えたりといった具合に、ここにも個性が出ます。


* * * * *


魔法要素エレメントは、生まれ持って体内に持つ力。

収束させて何かの現象を起こしたり、自然要素を操ったりするのにも使われます。


人によって性質が違い、得意な魔法も異なります。

アーリアデットの場合は、勿論『あらゆる次元を覗く事が出来る』ですね。他の“世界の全てを見る魔女”も、その素質があったという事です。

アーリアデットや先々代ネイシャと違って、先代ルジーナは風の要素を操る魔女ですが、その頃にはネイシャが作った鏡と泉のシステムが完成しているので、魔法の素質と扱える自然要素とは直接関係ありません。

強いて言えば、システムを作ったネイシャが、水の要素が使えていれば良い話です。泉に魔力を注ぐだけなら、魔具でも出来ますから。


本当は、魔法要素は誰にでもあるものなんですが、それは眠れる力なわけです。

自分の中にある力の存在を自覚しないと使えないので、大抵は訓練をする必要があります。その手段も人それぞれですが。

でも、その“自覚”が誰にでも出来るわけではないので、殆どの人が魔法は使えないという事です。だからこそ、魔女は希少なわけです。


更に言うと、魔法要素においても、使い魔の存在が意味を成します。

魔法要素を扱う際、使い魔が傍にいた方が、安定して魔法を使えます。

自然要素に関してはブーストもあると言いましたが、魔法要素に関しては威力が上がるというような事はありません。

簡単な例で言うと、難しい魔法を使うなら、使い魔が近くにいる時の方が成功率は上がります。

なので、アーリアデットが異世界や異次元を覗く場合も、ハルピオスがいたとしても一杯見えるようになるという事ではなく。視界は広がらず、視力が良くなるみたいな感じです。


本編で、ハルピオスが『出来上がる魔法がパンなら、魔法要素は小麦粉やバター。魔力が生地。魔女が職人と道具。使い魔がベーキングパウダーやドライイースト』と説明していますが。

あれはヘクトじゃなくても、ピンと来ない例えです(笑)

ちなみに、自分はあまりパン作りをする機会は無いですが、ベーキングパウダーやドライイーストが無くても、パンは作れると思います。膨らむかは別として。

そういう意味では、例えは間違っていなくも無いです。

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