第22話。偉大なる。大魔法師ユリア様へ。
別れが近い。勇者はスキルを見てみる。
特級魔法特大転移。発動まで85%。
特級魔法特大転移。発動まで85%。
特級魔法特大転移。発動まで85%。
勇者は満面な笑顔で何度も何度も確認した。
勇者はお礼を言う為にある人物を探す。
その者は……。
勇者はユリア校長に会う為に魔法学校へと向かう。勇者はこの特級魔法特大転移の発動が短くなってる事に気づいたのだ。
「間違いない、このスキルの発動が縮んでる!」
勇者は考え始めた。この魔法のチャージが100%まで近づくと急速に早くなるのではないかと?
勇者はひとまず魔法学校の校門を通る。今日は休校で生徒たちは休みであった。しかし、ユリア校長は休校でも必ず校長室にいる。
勇者は校長室に向かう。扉をノックする、勇者。
「勇者ね、入りなさい、開いてるわよ」
勇者は扉を開ける、そしてユリア校長に近づく。
「ユリア校長、今日もここで待機なのか?」
「そうよ、緊急時に備えてるから、私は常にね」
「あっ、そうだ、ユリア校長、実はな」
「何?どうしたの?勇者、やだ……告白なの!?」
「食の事なんですね、ユ・リ・ア・校・長」
「食がとうしたの?食堂に行ってきなさい」
「フユユとフカカ料理を食べてきなさい」
「ユリア校長、俺の国ではプリンも人気だぞ」
「プリン?それもデザートなの?」
「これが、美味いだよなぁー」
「べ、別に食べたい訳じゃないけど……!」
「ツンデレかっ!ユリア校長」
「ツンデレ?日本の言葉は難しいのよ!」
「こっちの世界にきたなら、こっちの語源を使いなさい!」
「そ、そうだな、ユリア校長、すまない」
「ほら!また悲しそうな顔をする!」
「そうだ!ユリア校長に、これをあげるよ」
勇者は自分の魔法ストレージからプリン3個を取り出した。そしてスプーンもだ。
「実はプリンを似せて作って製造したから、試食してみてくれないか?」
勇者はテーブルにプリンとスプーンを置く。
「べ、別に要らないわよ!そんな変な物……」
「いいから食べてみろよ!ユリア校長先生!」
「『先生』て言われたら、食べるしか……」
ユリア校長は恐る恐る口に入れる。すると目を見開き。驚きの表現になる。
「んー!お、美味しい――!」
「だろ?3個、ユリア校長にプレゼントだ!」
「いつもお世話になってるからな!」
「まぁ……!貰っておくわよ!美味しいから」
ユリア校長はすかざす魔法ストレージを開いて『プリン3個』を収納するのであった。
「そうだわ、私は勇者パーティー育成の為に、ある計画があるの」
「ある計画とは?あの4人組だろ?」
「そうよ、カイ。シン。メイ。ミラの事ね」
「私が、ダンジョンに連れて行って卒業させるの」
「なるほど、その後で本格的な育成か!」
「ふふ、立派になったわね、勇者」
「ははっ!もうすぐ!お別……コホン、そろそろ行くよ」
「そうね、魔物退治があるものね」
勇者とユリア校長はお互い手を振って勇者は校長室を出る。危うく言葉にでかけていた勇者は冷や汗をかく。
そして刻々とお別れの時が迫るのである。
次回、第23話。もうすぐお別れです。




