第18話。魔法ストレージの活用法です。
俺は川で釣りを楽しんでいた。
ゆっくりと座って、ひたすら釣れるまで耐え凌ぐ。
それが本来の釣りの楽しみ方だ。
久しぶりの青空を見上げる気分だった。
素晴らしい事かな、素晴らしい事かな。
あれから30分が経過した。まぁ、あれだな。
ここからが本番だな、この30分は予習みたいなものだ。
この最近、多少は大人になったものだ。ユリア校長の挑発に対して怒りの制御も出来てる。
これは、あれだから日本人でしみたら「それって当たり前じゃね?」てなると思うけど。
ほら、俺っちはさぁー15歳で転移したから、日本人と考え方が違う訳よ?分かるかな?
うん、誰に話してるのか?壁をぶち壊してます!
あっ、これデッ◯プー◯風じゃないからな!
もう何分経っただろうか?40分ぐらいか……。
あーまったく……釣れないなぁ、この魔法の竿は本当に釣れるのかよ。詐欺なら金を返してもらおう。
おっ!竿にヒットしたな!っしゃー!!
グイ!グイグイ!ピ――ン!ばしゃ〜ん!
「よっしゃー!釣れたぁぁぁあ……あ?」
「はじめまして……勇者様……私は……水の精霊……」
その小さな、小さな、まるで人魚の様に美しい。
水の精霊はガクガクと痙攣をさせながら死に絶えてしまった……えっ?へ?い、生きてますよね?
俺はその辺に落ちて枝を取り、その水の精霊を軽く突く。反応が無い。もう一度、軽く突く。反応無し。俺は左右見渡し、人が居ないか確認した。
よし、水の精霊を、もう一度、川に戻す(捨てる)事にしたのである。これを見てる者なら。
こう思うだろう。最低な勇者だな!………と。
それが、どうした!世の中な、多くの動物を射殺したり、豚を飼ったり、牛を飼ったりして、それを『肉』にしてるだろうが!
そうやって世界中の国民は食ってるだろうが!!
今更、善人ぶるなや!俺は殺してませ〜ん!
勝手に餌と思い食いついた精霊が悪いですぅ〜!
俺はもう一度左右を見渡す、うし、誰も居ないな。
気を取り直して再度、釣りを開始する。
あれから1時間が経過した。すると竿が反応する。糸が引っ張られるてる!来たー魚だ!
いいぞ!この引き!間違いない……魚だ!
俺は興奮した一生懸命になって糸を引き寄せる。
川から、ばっしゃ〜ん!と魚が飛び出す。
うっしゃぁぁぁあー!これが勇者の本気だぜ!
おぉ!まるでサバに似てるな!こりゃ〜。
『鯖の塩焼き』風に出来そうだなぁ!
しまった、つい夢中でクーラーボックス忘れたな、そもそも、この異世界にクーラーボックスあるのか?確か、言ってたなぁ。
魔法ストレージを使えば何でも保管出来るのだと。
試しに使ってみる。俺は頭の中で魔法ストレージの呪文を唱えてみた「開け扉」みたいな感じだ。
すると摩訶不思議な現象が起きた、俺の目の前に空間が開いてる。時空の亀裂みたいな感じだな。
なるほど、よく転◯物ア◯メで観てたのと同じだ。
俺はすかざす魚を空間の中に放り投げる。「ポイッ」とする感じでだ。
こりゃー確かに便利だ。魔法ストレージの中だと腐らない。そのままの新鮮を保たられる。
本来ならば、この魔法ストレージはユリア校長が提案したらしい。本当に凄い人物なのかも知れんなぁ。
すると俺は、ある違和感を感じた。先ほど捨てた水の精霊の死体が地上に上がっていたからだ。
あっ!魚を釣った時に一緒に打ち上がったのか〜仕方がない、死体だな。俺はもう一度、死体を捨てる。
俺は迂闊だった。人が居ないか左右確認を忘れていた。小さな子供がこっちらを見てる……。
『お母さぁぁぁ〜ん!ニート勇者が精霊様を殺したぁぁぁあー!』
うぉ―――――ぃ!まてぇぇぇえ〜い!
違う!これは無罪だ!俺は関係ない!
無罪だぁぁぁぁぁぁあー!!
第19話。結局、魔王て悪なんですか?ア◯メで善の魔王いますよ?




