第12話。新たな称号。ニート勇者です(本気)
俺が部屋で引き籠もってると足音が聞こえてくる。
この足音……あれだな、王近衛兵たちが迎えに来たな。
コン、コン、コンコン。ノック音だ……。
俺は扉を開ける……。ガチャリ。
我が!偉大なる勇者に敬礼!!
けーいーれーい!※数人の騎士が足を揃える。
俺はすかざす扉を閉めた!ガチャリ、ガチャリ。
「えっ……!?ゆ、勇者様!どうなされましたか!」
「ちょっと……気分が……悪くて……すまない」
怖いよ〜マジで〜怖いよ〜(泣)
聞いた?『偉大なる勇者』だってさぁ〜(泣)
もう〜嫌だよぉ〜お父さん〜お母さぁぁん〜!
そして、俺はいきなり怒りに燃え上がる。
あのクソババァが!マジで◯ね!ぶち◯◯◯ぞ!。
◯付けるか!どうせ読◯様は知ってるだろうが!
この一度だけ『あらすじ』だけなら大丈夫やろうが!
ス〜ハァ〜ス〜ハァ〜落ち着け……俺は「勇者」だ。
よし、堂々と行こう!勇者だからなぁ!!
俺はもう一度、扉を開ける。笑顔で微笑んでみせた。恥を捨てろ!捨てるんだ!勇者だろ!
俺はそう思って参加した。それでいい……俺。
俺は5年ぶりに外に出た……空を見上げる。だが、余りの眩しさに手で顔を覆う。
溶ける!これ絶対に溶ける!目がぁぁあー!
一つ言わせてもらおう。引き篭もり、あるある件をな!!
引き篭もり。あるある。
その壱!
『すぐに外に出るな、目が太陽になれてない』
その弐!
『近所付近の住人との親しみがない』
その参!
『宅急便でーす、嘘だろ?いつも居るのになぁ』
以上!これが引き篭もりの、あるあるだぞ!!
太陽に目がなれてないから……目が痛い。
王近衛兵たちが不思議そうに見てるじゃねぇか!
「勇者様はどうしたんだ?」的な顔をしてるぞ!
そうだよな「引き篭もり人間」見た事がないのか!
これが!引き篭もりの「弱点」なんだよ!
王近衛兵たちは勇者をじ~っと見つめている……。
よせ見つめるな!心が刺さる!刺さる!!
俺はいつの間にか足が『早歩き』へと変わっていた。
俺は王城へと一刻も急ぐ。もの凄い急ぐ。
王近衛兵たちのヒソヒソ話が聞こえてくる。
『みろ!勇者様のスキルに違いない!』
『おぉ!もの凄い!早歩きだぞ!』
『流石は勇者様だ!我々も続けぃー!』
もう……ここで……泣きそうになってきた……。
駄目だぁ!持っていかれるな!勇者だろがぁあ!
俺は早く、この『地獄の罰』を終わらせる為に。
急ぐしかなかった。全て計算された罠だった。
あのユリア校長にだ……。恐るべし。アラフォー。
そして王城の中に入り。脱兎の如く。王の間へと急ぐ。大きな扉を開けると……そこには。
横一列に並んだ王近衛兵と兵士たちが俺を出迎えていた。ざっと500人は居るじゃねえかぁ!!
「偉大なる勇者に!けーいーれーい!!」
一斉に敬礼をして足を「ビシッ!」と揃える。
そして隊長だろうか……めちゃ大きな声で……。
隊長「勇者に敬意を示せ!全員、抜刀せよ!」
一斉に剣を抜いてる……もう……何か……さぁ……。
何かさぁ……なみ、なみ……。畜生ー!耐えろ!俺!
王の玉座には国王と左側にスロンと右側に……言いたくねぇよ……。
王は立ち上がり、勇者を見つめて大声で伝える。
「見よ!ここに勇敢なる勇者を!!」
やめて……本当に……やめて……。泣くから……。
「諸君!勇者が召喚されて!早5年である!」
「ここに……えっと……じゃな、ユリアよ……ボソ」
おぃ……マジで辞めろよ……国王が……それを!!
「こほん……ここに名誉ある!称号を与える!!」
怒りが溢れ出し過ぎて涙に変わっていた。
ヒック……グスン……ヒック……ヒック。※泣いてる。
「勇者、余程、嬉しいのじゃな!うむうむ」
隣に居るク◯バ◯ァがなにやら反応している。
「本当に良かったわね……グスン……ね〜」
俺は国王の後ろにある。大量の『ティッシュ箱』を見つめていた……。
よく見ると大量のティッシュ箱の横に……あの4組が隠れていた……。
何だろ……もう、全て吹っ切れたのかも知れない。
俺はいつの間にか『満面な微笑み』をしていた。
こうして新たな二つ名の称号を手に入れた!
第13話。街で『ニート勇者』の祭りを開くみたいです!




