表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【連載中】社畜OLの私が乙女ゲームの悪役令嬢に転職しました。でもイケメンの第一王子にむらがる女たちを対決してざまあして溺愛されます。  作者: 久坂裕介
第一章 貴族令嬢と対決

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
6/17

第六話 パーティー会場へ

 そして私とカイト様の、婚約披露こんやくひろうパーティーの朝になった。私は目が覚めてベットから飛び起きると、朝食をガツガツと食べた。うん。腹がっては戦はできないと言うから。そうして自分の部屋にもどって身支度みじたくを整えていると、ノックとメイドの声がした。

「エマ様。カイト様がお見えになりました」


 よし、きたか。いよいよ、婚約披露パーティーが始まる。つまりは、シズとの対決だ。よし、やってやる! 私は両手で両頬りょうほほを包むようにたたき、気合を入れた。そして部屋のドアを開けて、出た。するとやはり、メイドとカイト様が立っていた。カイト様は、さわやかな笑顔を浮かべて右手を出した。

「さあ、まいりましょうエマさん。私たちの、結婚披露パーティーの会場へ」


「はい」と私は左手を差し出し、カイト様はその手を取るとこの屋敷やしきの出口に向かった。そこには二頭の白馬はくばが引く、馬車が止まっていた。そしてそこまでは、赤いじゅうたんが引かれていた。それらを見た私は、当然ビビった。な、何これ?! レッドカーペットってやつ?! 私、女優になっちゃった?! いや、そんなわけないか。


 そうしてビビりながらも私はカイト様に手を引かれて、赤いじゅうたんを歩き馬車に乗った。すると御者ぎょしゃが赤いじゅうたんを馬車にみ込み、馬車を走らせた。馬車はレンガづくりの建物のあいだにある、石畳いしだたみをガタゴトと進んだ。そのあいだ私は、ずっと緊張していた。貴族令嬢きぞくれいじょうのシズとの対決をひかえていたことも理由の一つだが、婚約披露パーティーに出席することに緊張していた。いや、出席ではない。それはパーティーに参加する、お客さんだ。私の立場は、主賓しゅひんだ。婚約披露パーティーの、主賓。私はもちろん、そんな立場になったことはない。


 すると、そんな私の緊張が伝わったのかカイト様が聞いてきた。

「もしかして、緊張されているのですかエマさん?」


 私は、正直に答えた。

「え、ええ。ちょっと……」


 するとカイト様は、爽やかな笑顔を見せた。

大丈夫だいじょうぶですよ。婚約披露パーティーではまず国王である私の父が挨拶あいさつをして、お客様に料理を楽しんでいただいて、最後に私がエマさんに指輪をめてキスをしてそれで終わりですから」


 それを聞いて、私は納得なっとくした。なるほど。つまり私はカイト様に指輪を嵌めてもらって、キスをするだけなのか。客人に、挨拶とか無いんだ。なんだ。簡単、簡単。と、そこで私は気づいた。え? キ、キスゥゥゥゥ?! ひょっとしてお客さんたちの目の前で、キスするの?! ぜ、絶対にずかしい!!!!


 するとカイト様は、やはり爽やかに微笑ほほえんだ。

「大丈夫ですよ、エマさん。すべては私がやるので、エマさんは何も心配することはありません」

「は、はあ……」


 と答えながら、私は考えていた。キスってひさしぶりだから、上手うまくできるかなあ? 最後にキスをしたのって、何年前だっけ?……。


 そう考えていると馬車は、お城に到着とうちゃくした。灰色はいいろのレンガで造られた、大きくて立派りっぱなお城だ。その木製の正門せいもんを通って、お城の入り口に到着した。私はやはりカイト様に手を取られ、馬車から降りてお城の中に入った。そして真っすぐに歩いていると、大広間おおひろまに到着した。するとカイト様は、説明した。

「ここで私たちの、婚約披露パーティーが開かれます。それは正午しょうごから始まるので、エマさんは右側にある部屋で支度したくをしてください」


 私が大広間を見ると、白くて丸いテーブルなどを設置せっちするためにお城のメイドなどがいそがしそうに働いていた。なるほど。ここでパーティーが開かれるのか。おっと。私はそのために、支度をしなくては。と右側にある部屋に向かおうとすると、聞き覚えのある声が聞こえた。

「まあ、何て立派な大広間なんでしょう。ここでパーティーが開かれるなんて、素敵すてきですわカイト様!」


 こ、この声は?! 私がその声がした方を見ると、やはりフワフワのピンクのドレスを着た貴族令嬢のシズがいた! そしてシズは、カイト様にお願いしていた。

「でもあまりにも広すぎて、私がすわる席が分かりませんわ。カイト様、案内をお願いします」


 するとカイト様は、笑顔でうなづいていた。くっ、これもゲームどおりだわ。私と対決するキャラはこうして、カイト様と時間をごす。話をしたりして、カイト様の好感度こうかんどを上げるために。私はハッキリ言ってそれを邪魔じゃましたいが、私はパーティーに出る支度をしなければならない。なので右側の部屋に向かおうとしたが視線しせんを感じたので見てみると、シズがこちらを見てしたを出していた。しかもカイト様と腕をんで! 


 まるでシズは、カイト様を手に入れたかのような表情をしていた。私は当然とうぜん、シズに殺意さついいだいた。こ、殺したい。今すぐシズをこの手でめ殺したい……。でもやはり、それはマズいだろう。それでは私が、犯罪者になってしまう。それにシズとはこのパーティーで、対決することになっている。よし、シズよ。決着はそこでけましょう。と私は静かな闘志とうしを燃やしながら、右側の部屋に入った。


 そこには二人のお城のメイドがいて、私が入ると早速さっそく声をかけられた。

「おはようございます、エマ様。早速ですが本日のパーティーでおしになる、ドレスをお選びください」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ