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流星と寄り添う夜  作者: 璃依
本編
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~リュナとルアの一日~

   1


リィが身動きし、リュナは目を覚ました。

まだ薄暗い頃にリィは起きて、支度するのだ。

リィと無理矢理起こされたレイルが部屋を出て行くのを感じながら寝返りをうった。

頬にふわふわの毛があたる。目を開け、何度か瞬きをするとクリーム色の毛並みが見えた。

「おはよう、ルア」



   2


リィ達が王城に向かい、リュナは絵本を開いた。何度も繰り返し読んでいると、ルアが本の上にのって邪魔をしてくる。───かまってほしいのだ。

首のあたりを掻いてやるとルアは気持ち良さそうにゴロゴロと喉をならした。

ルアと戯れていたらあっという間に昼になってしまった。リュナは箱形の魔道具の扉をあけ、中からマグロを取り出した。この魔道具は食材を冷やすためのものだ。ほぼ全ての家にあるだろう。耐熱皿にオリーブオイルを塗ると、その上にマグロの切り身をのせた。食材を加熱できる魔道具に入れて、数分待つ。

皿を取り出し、冷めたら色の変わったマグロをほぐす。少し別の皿に盛り、残りは瓶に詰めて冷やした。

皿を置くと、ルアは近付いてすんすんと香りをかいだ。それから前かがみになると凄い勢いで食べ始めた。

ルアを見ながら、リュナもパンにレタスとハム、チーズが挟まったサンドイッチを食べる。

暫し、無言の空間に咀嚼音だけが響いた。

やがてルアはぺろりと舌を出し、口元をなめるとぺたぺたと歩き、私の足元にころんと寝転んだ。サンドイッチの最後のひとかけらを飲み込むと、リュナは急いで皿を洗い、手を拭いた。

ルアのお腹を撫でると、心地よくてつい顔が緩んでしまう。ルアも嬉しいのか目を細め、されるがままとなっていた。



   3


日がかげってきて、リュナは洗濯物をたたみ始めた。ルアは手伝っているつもりなのか洗濯物を引っ張って遊んでいる。しまいに、タオルの上を転がり始めた。

「ルア!・・・もう。けだらけになっちゃった」

慌ててルアを抱き上げるが、タオルにはたくさんの毛がついてしまった。タオルはもう一度洗わねばならない。

洗濯物を片付け、リュナはソファーに座った。すぐにルアが膝の上に飛び乗る。

「ふわぁ・・・」

ルアを抱いていたら眠くなってきた。少しくらい寝てしまっても問題はないだろう。

リュナは欠伸をすると、力を抜いた。



   4


「ただいま───!」

声をかけるが、返事はない。いつもならドアが開く音で走ってくるのだが───

「すう・・・」

リュナはリビングのソファーでルアを抱いて眠っていた。

リィとレイルは微笑んで、リビングを後にする。

窓の外は闇に包まれ、満月が世界を柔らかく照らしていた。

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