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~悩み~
1
「どうしよう・・・」
リィは真剣に考えていた。
「騎士達に相談してみようか・・・?いやでも・・・。テセウスは・・・」
さっきから寝室の中をぐるぐると歩き回っている。そんなリィを扉の隙間からそっと覗き込むものがいた。この家には二人しかいないので、人影はレイルだ。リィはレイルに気付かず、終いにはベッドに倒れ込んだ。
2
自室に戻ったレイルは仕事用の机で肩をおとしていた。
騎士達とテセウス殿下には相談でき、自分にはできないのか。不意に先日の悪夢が蘇る。
リィは、僕よりテセウス殿下のほうがいいのではないか。寝室のほうを見て、レイルはため息をつくのだった。
光が顔に当たっている。どうやらあのまま寝入ってしまったらしい。ドアを開け、廊下に出る。すると、向こうからリィが走ってきた。何故か両手を後ろに回している。
「おはよう、レイル」
そう言って、リィは両手を前に出し───
「誕生日おめでとう、レイル」
リィはずっと、プレゼントはなにがいいか迷っていたのだった。レイルは誕生日なんてすっかり忘れている。と言うより、祝ってもらった記憶がないのだ。
「わ、きゃっ」
気がつくと、レイルはリィをプレゼントごと抱き締めて───
「ありがとう、リィ」




